僕らはマイナス思考被害妄想者
『始まった入学式と、高校生活』
いつも通り何も考えずに歩いて学校へ行き、ただ当たり前のように授業を受け、友人と何気ない、しなくてもいいような会話をしながら、ゆっくりと歩いて家に帰る。
そんな、何気ない平和な日常は、僕にとっての、小さな幸せでもあった。
そんな僕の当たり前だった日常は、鮮やかに、ほのかに甘く美しい色を奏で、響かせ、色づき初めた。
----------4月-----------
「今日は入学式行ってあげられなくてごめんね。朝から仕事で会議なんだー」
「大丈夫だよ、いってきます。」
僕はいつも通り母に送り出してもらった。
もう高校生なのだから、いい加減そういうことはしなくても良いと思うが、あえて言わないでおく。
学校へ行くと、掲示板にクラス表が貼り出されていて、僕は2組で、出席番号は6番だった。
1年生の廊下は、異常なほどにざわついていた。
自分のクラスへ行くと、黒板に席の並びが貼ってあった。同じ中学の人はこのクラスにはいない。前後左右に知らない人が大勢いて凄く緊張する。
「席に着いてー!」
いきなり先生と思われる男性が教室に入ってきて、教室内は静かになった。皆の緊張が伝わってくる。
「今日から2組の副担任になった原田恭介です!1年間よろしく!」
元気のいい副担だなと思った。
しかし、なぜ担任じゃないんだろうか。皆不思議に思うと思ったんだろう。
続いて元気よくこの疑問に対して答えてくれた。
「気になってると思うんだけど、担任の先生は今 入学式の準備に入っています!またHRでね! じゃあ、さっそくだけど、移動してください!廊下に並んでー」
席に着いてすぐ移動とは、今日は忙しいな。入学式なら、座っているだけだから楽だけど、早く終わって家に帰りたい。そんなことを思っていた。
暖かな日差しのもとに僕らの入学式は始まった。校長の長すぎる話に来賓として来ている人の祝いの言葉。他の人はどう思っているか知らないが、僕にとっては何もかもがつまらなく退屈な時間だ。
『一生に一度しかない高校生活を大切に過ごして下さい。』とか、『授業をしっかり受けて、楽しく学校生活を送ってくれることを期待しています。』とか、ありがたいけれど聞き慣れた、ありがちなその言葉に、そんなこと改めて言われなくっても分かってる、早く終わってくれ。
と、心の中で思っていた。
それと同時にこれからの生活に不安も感じていた。
目上の人に心の中で悪態をついている、そんな僕にでも不安はあるのだ。
最初のスタートを失敗して浮いたりしないか、友達はできるか、授業にはついていけるか……何もかもが不安だ。不安だらけ。まあ、正直授業には余裕でついていけてたし、大丈夫だと思う。それよりも、僕にとってはクラスで浮いたり、友達ができないことの方が大問題だ。
僕は積極的に話しかけたり、前に出ていくタイプではない。要するに、地味だ。だからか、よく人から避けられたり嫌われてしまったりする。
たまに必要事項があって話しかけると、奇声をあげて逃げられたり、男子に睨まれたり、下駄箱に呪いの手紙や箱が入っていたり…僕にとって学校はあまり楽しいものではなかった。
あれは、小学2年生に成りたてだった頃、下駄箱に紙の封筒が入っていた。
最初は、ラブレターとかの類の物だと思っていた。
しかし、開けて中を見ると、まだ幼い僕には恐ろしい内容だった。
「これはのろいのてがみ。このてがみをあけてみたからには3にんいじょうのひとに、おなじのろいのてがみをかかなければ、ふこうになる。」
そう平仮名文字で書いてある、呪いの手紙だった。
正直、ちょっと意味分かんなかったけど、「不幸」という単語は、幼い僕に怖い、恐ろしいという感情しか与えなかった。
だから、仕方なく同じ文章をかいて他のクラスの人の下駄箱に入れたこと、それだけははっきりと覚えている。
当時、僕の通っていた小学校では、その手の物が流行っていて、その後も僕の下駄箱や机にたくさんの封筒が入っていた。
その呪いの手紙は、何だかやたら可愛い封筒に入れてあり、僕の警戒心を薄れさせ、開けさせようとしているのがまる分かりだった。僕は先生や、その頃仲の良かった友達に相談しようと思ったけれど、幼いながらにこんなことを相談するのは恥ずかしいと、悲しいプライドがあった。
そんなことを思い出していると、いきなり
『新入生代表、白鳥  昴』
僕の名前が呼ばれた。
ここまで読んでくださり有り難うございます。
ここからコメントを入れます。
まず、微妙な終わり方をしてすみません‼「、」「。」の位置がおかしかったり、誤字脱字があれば教えてください。自己満に近い小説ですが、それでも読んで下さる方は2話からもよろしくお願いします。
そんな、何気ない平和な日常は、僕にとっての、小さな幸せでもあった。
そんな僕の当たり前だった日常は、鮮やかに、ほのかに甘く美しい色を奏で、響かせ、色づき初めた。
----------4月-----------
「今日は入学式行ってあげられなくてごめんね。朝から仕事で会議なんだー」
「大丈夫だよ、いってきます。」
僕はいつも通り母に送り出してもらった。
もう高校生なのだから、いい加減そういうことはしなくても良いと思うが、あえて言わないでおく。
学校へ行くと、掲示板にクラス表が貼り出されていて、僕は2組で、出席番号は6番だった。
1年生の廊下は、異常なほどにざわついていた。
自分のクラスへ行くと、黒板に席の並びが貼ってあった。同じ中学の人はこのクラスにはいない。前後左右に知らない人が大勢いて凄く緊張する。
「席に着いてー!」
いきなり先生と思われる男性が教室に入ってきて、教室内は静かになった。皆の緊張が伝わってくる。
「今日から2組の副担任になった原田恭介です!1年間よろしく!」
元気のいい副担だなと思った。
しかし、なぜ担任じゃないんだろうか。皆不思議に思うと思ったんだろう。
続いて元気よくこの疑問に対して答えてくれた。
「気になってると思うんだけど、担任の先生は今 入学式の準備に入っています!またHRでね! じゃあ、さっそくだけど、移動してください!廊下に並んでー」
席に着いてすぐ移動とは、今日は忙しいな。入学式なら、座っているだけだから楽だけど、早く終わって家に帰りたい。そんなことを思っていた。
暖かな日差しのもとに僕らの入学式は始まった。校長の長すぎる話に来賓として来ている人の祝いの言葉。他の人はどう思っているか知らないが、僕にとっては何もかもがつまらなく退屈な時間だ。
『一生に一度しかない高校生活を大切に過ごして下さい。』とか、『授業をしっかり受けて、楽しく学校生活を送ってくれることを期待しています。』とか、ありがたいけれど聞き慣れた、ありがちなその言葉に、そんなこと改めて言われなくっても分かってる、早く終わってくれ。
と、心の中で思っていた。
それと同時にこれからの生活に不安も感じていた。
目上の人に心の中で悪態をついている、そんな僕にでも不安はあるのだ。
最初のスタートを失敗して浮いたりしないか、友達はできるか、授業にはついていけるか……何もかもが不安だ。不安だらけ。まあ、正直授業には余裕でついていけてたし、大丈夫だと思う。それよりも、僕にとってはクラスで浮いたり、友達ができないことの方が大問題だ。
僕は積極的に話しかけたり、前に出ていくタイプではない。要するに、地味だ。だからか、よく人から避けられたり嫌われてしまったりする。
たまに必要事項があって話しかけると、奇声をあげて逃げられたり、男子に睨まれたり、下駄箱に呪いの手紙や箱が入っていたり…僕にとって学校はあまり楽しいものではなかった。
あれは、小学2年生に成りたてだった頃、下駄箱に紙の封筒が入っていた。
最初は、ラブレターとかの類の物だと思っていた。
しかし、開けて中を見ると、まだ幼い僕には恐ろしい内容だった。
「これはのろいのてがみ。このてがみをあけてみたからには3にんいじょうのひとに、おなじのろいのてがみをかかなければ、ふこうになる。」
そう平仮名文字で書いてある、呪いの手紙だった。
正直、ちょっと意味分かんなかったけど、「不幸」という単語は、幼い僕に怖い、恐ろしいという感情しか与えなかった。
だから、仕方なく同じ文章をかいて他のクラスの人の下駄箱に入れたこと、それだけははっきりと覚えている。
当時、僕の通っていた小学校では、その手の物が流行っていて、その後も僕の下駄箱や机にたくさんの封筒が入っていた。
その呪いの手紙は、何だかやたら可愛い封筒に入れてあり、僕の警戒心を薄れさせ、開けさせようとしているのがまる分かりだった。僕は先生や、その頃仲の良かった友達に相談しようと思ったけれど、幼いながらにこんなことを相談するのは恥ずかしいと、悲しいプライドがあった。
そんなことを思い出していると、いきなり
『新入生代表、白鳥  昴』
僕の名前が呼ばれた。
ここまで読んでくださり有り難うございます。
ここからコメントを入れます。
まず、微妙な終わり方をしてすみません‼「、」「。」の位置がおかしかったり、誤字脱字があれば教えてください。自己満に近い小説ですが、それでも読んで下さる方は2話からもよろしくお願いします。
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