これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第9章 第287話 聞いてないよー!?

第9章 冒険者のロマン、地下迷宮ダンジョン
第287話 聞いてないよー!?


前回のあらすじ。
移動式家キャンピング・ハウスが、移動式城キャンピング・キャッスルに進化していた。



皆さん、収納ストレージアプリ等の新しいスマホの機能をご存じではなかった。
ギルド(フェローチェ、ヴィーヴォ、マルチアレ)が公開していなかったから。

スマホのアプリ、『マップ』『メール』『収納ストレージ』『カメラ』を教える。

「ショウリさんは、どうしてこんなことをご存知なんですか?」
「首都ボックスは公開されてますよね?ホーンさん、エルさん。」
「はい、冒険者ギルドでも、商業ギルドでも、掲示板で公開してます。」
エルさんも頷く。

「マルチアレを出る前に教えて頂ければ、もう少し荷物を運べたのでした。」
「はい、商業ギルドの倉庫に置いてきました。」
「一人のアプリには、入らないでしょうが3人なら入ったでしょうね」
ノムーナさんに、もう一人の商人 アカ・キップさん、ロエイー・ドーカさんが、補足する。

「じゃ、取りに戻りましょうか?」
「イヤイヤイヤ、そんな時間は有りませんよ」
両手をバタバタさせ、否定する。
「転移で、直ぐですよ」

マルチアレに、ノルーナラ・ノムーナさん、アカ・キップさん、ロエイー・ドーカさんの商人3人と転移で戻り、商業ギルドの倉庫の荷物を収納ストレージアプリに入れ、キャッスルに戻ってくる。
ギルド職員も驚いていた。のは、言うまでもない。


呆れて物も言えない。方々。
「ショウリ、お前なぁ…」

「便利でしょ、収納ストレージアプリは」

(「…「転移でしょう」…」と心の声が同調シンクロした)

先頭ノリオさん、2台目ペッパーさん、3台目モカさん、キャッスルの御者席にモナカさん、サブマリさん…二人はリバーシをしている。
 明日の午前中にはマルチアーノに到着できる場所、最終宿泊予定地まで進む。




今日は移住のための、各地で最終面接日。
僕は、アバターを使い、面接に参加していた。

僕の目に『※』が見える方は、形だけの面接で、採用。
24日25日に引っ越し転移する事を伝える。
26日~30日で、準備してもらい、4月1日から、町を稼働させる予定。

「申し訳ございません、今回は採用出来ません。」
その場で、お断りする。


「では、25日商業ギルドの方へお願いします」
荷物が、少ない方は、冒険者ギルドや商業ギルドに集合して、みんなで転移。

そんな面接が、各地で、18時まで続いた。

面接時に、【神力拡散】オーラ診断で、怪しい方をギルドマスターに調べるように言ったことは、職員にも内緒です。

 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

キャッスルの中では、ゼロックスさん、ホーンさん、バカデさん、くも爺さんがゴルフ三昧。
奥様方は、カラオケとゲーム、モンスター広場で、軽く運動、モンスター討伐等が無いと、やることないみたいです。

今回は、商隊の護衛でもないし、ただの移動、御者席に座ることもなく、キャッスルの中で、過ごしてます。

 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

僕も、面接等が一段落し、序でに知人への挨拶、納品、補充、新商品等の提案を済ませて、音楽の館ミュージックハウス、赤提灯、レーベル等の様子を見て、キャッスルへ戻る。


最終宿泊地点。
今日は此処まで、此処で最後のキャンプをする。
皆さん、泣いてます。今日が最後だと…。

風呂して、食事して、ベッドに入る。
最後の夜を堪能していた。


◆ショウリ&お嫁さん達の寝室◆
「ダーリン」
イヴが、途中経過報告に来た。
 タクマとサチ先生の臨床結果を聞く、タクマ…運動系は仮想の肉体を鍛えても直ぐには結果は出ないらしい。脳…頭が、理解しても肉体が反応しない。時間がかかる。
 サチ先生の料理は、食材を上手く切れないが、味付けや煮込み時間、肉体の反応には関係無い分は、上手く料理が出来る様になっていた。後は、包丁の使い方。時間の問題。

実験?成功…、臨床の良いデータが取れたと思う。

もう少し改善が、必要と、イヴは、神界に戻る。きちんと、ショウリエネの充電をして。



この位置から、マルチアーノまで15キロ程、【神眼】で、地下迷宮(ダンジョン)が、確認できる距離。
 地下迷宮(ダンジョン)の入り口は町の中に3ヵ所、離れたところに1ヵ所…こっちが、新しく発見された遺跡って事かな?

既に、転移できるショウリ。でも、我慢。

4つとも、キャッスルごと入れるかな?
 どういう構造になっているか解らないけど、一々転移で、地下迷宮(ダンジョン)を出るのも面倒だし、キャッスル毎入れれば、楽だよね。

「何、考えてるの?」
「明日からの地下迷宮(ダンジョン)が、楽しみだなって…、キャッスルこれ毎入れれば、楽かなって事を、考えてた。」
「地下迷宮(ダンジョン)に、キャッスルこれで、入るんですか? 入れるんですか?」
「たぶん大丈夫、入り口の広さだけなら、天井も低くはないみたいだし」
「まさか、ここから、見えるんですか?」
「うん」
「流石デスワ」「ショウリ様ですから」

「ショウリなら、直ぐ攻略しちゃうんじゃない?」
「全部で、4つあるから、直ぐには無理だよ。」
「もう、クリアされてるのも有るかも知れないし。」
試練の地下迷宮オルドルダンジョンとかじゃないんだよね?」
「それも、着いてみないと解らない。」
「4つも有るんですね、本当に地下迷宮(ダンジョン)の町…、冒険者の町なんですね。」


「じゃ、おやすみ」
「おやすみ」「おやすみなさいデスワ」
「おやすみなさい、ショウリ様。」

ログアウトした。


ミミーに起こされる。
「おはよう、ミミー」

食堂には、もう皆さん、集合してました。
朝食を済ませ、マルチアーノへ向けて、出発した。

百足ひゃくあしに頑張ってもらい、早めに到着。

マルチアーノには、城壁があり、検問があった。
検問で、ライトメル、レフトメル(ツインダッグヘッドキャメル)に、引かれた移動式城キャンピング・キャッスルに、驚かれた。馬車で砂漠を越えてきたのだから。

更に、キャッスルから、エスプリ、エナ、シーレン、スイレン、まゆ、ミーゼ、ルージュ
ロン、ライト、デューク、スキマ、カオル、ミホ、フレイ、バカデさん
ゼロックスさん、ホーンさん、エルさん、ゾウダさん、くも爺さん
が、降りてきて驚く。
僕等が、Sランクで驚く。ペッパーさん達も

「言ってませんでした?」
「…「聞いてないよー」…」同調シンクロした

「『規格外ノン・スタンダード』」
誰かが呟いた。


無事、マルチアーノへ入れた。
次話明日から、地下迷宮(ダンジョン)だ。




残り1711日 →1710日(3月21日)




フォロー、いいね ありがとうございます
感想等ありましたら一言お願いします




「これって?ゲーム?異世界?」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く