これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第8章 第267話 ギルドカード?

第8章 規則ルール、新規と変更
第267話 ギルドカード?


前回のあらすじ。
公園で『クレヨン』妖精のバントに演奏をさせて捕まる



  ◆ ◆ ミーゼ編 ◆ ◆

アバターは、ミーゼとエルフの里『タリコホ・ダウワーマ』に来た。

里の中への転移は本当なら結界により阻害されるのだが、僕の印転移マーキングてんいを阻害出来ないのは、解っては要るが、里の入り口側へ記憶転移する。

ここへ転移してきても侵入者には、変わりなく、結界に触れれば侵入者を報せる、ミーゼが事前に僕らの訪問をメールしていたので、門番に挨拶して、中へ入る。中へ入ると、門が閉められた。
 結界があるため普段は門番も居ないし、門も閉まっているとのこと。

「ねぇ、ミーゼ、里の中へ転移するってメール出来ないのかな?」
「(あっ) い 一応、門を通らないとですね、里長、長老達に聞いてみますね」
【神力拡散】動揺を確認 (--;)

「おはようございます。お祖父様、お祖母様」
「おはようございます。ベイさん、バウさん」

「あら?おはよう、ミーゼ、おはようございます ショウリさん」
「おはよう、ショウリさん、ミーゼ」
「ショウリさんも一緒だったのね、ミーゼだけかと思っていたわ」
「すいません。ついてきました。」
「あっ、そういう意味じゃないのよ、いつでも来ていいのよ。いつでも」
【神力拡散】動揺を確認


今日は、女神誕生祭で、記念日です。写真とか撮りたくなるのは必然です。

で、こうなる。
◆帝都ススペード◆
〈冒険者ギルド本部〉
「おはようございます、リズさん。スマホの登録と飛び級試験に来ました。」
「あっ、おはようございます、ショウリさん。ワナキオギルマスから聞いてます。ご案内します。」

帝都へ転移する前にワナキオさんにメールしてました。帝都内へ転移する事も。

案内されたのは、買い取りカウンター奥の部屋
ワナキオさん、サーラさんが待ってました。

「おはよう、ショウリ君、おはようございます(ペコリ)フィート里長さん、エリザベスさん、オーシャンさん、ムサシさん、 さ 最長老タリコホ・ダウワーマ様(ペコリ)」
サーラさんも緊張している、最長老様が里を訪れたのは、1000年ぶりだそうです。
 ワナキオさんも、サーラさんも最長老様にお会いするのは数回しか無いそうだ。

 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
 前回里を訪れた時は瞑想の祠…隣の部屋ナスタルーム様な別空間に居たそうで僕も解らなかった。最長老様がその空間から出てくるのは気紛れ…長い時は半年くらい出てこないこともあったらしい。(祠の中は最長老しか知らない、教えてはならない規則ルール)
 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 部屋には、最長老様、里長、長老達とベイさんだけだが案内されるが、スマホを持たないエルフ全員(56人)来てます。現在、カウンターでスマホ登録作業中。全員ミーゼより年上の方です。


「スマホ登録の為、この様なところで申し訳ございません。こちらが、皆様のスマホでございます。」
受付のリズさんが、人数分の箱だしスマホをテーブルへ置く。

箱だしには充電…魔力チャージが必要、ただ持っていても充電はされるが、魔力譲渡トランスファーすれば、直ぐに使えるようになる。

 ※ ※ ※ ※ ※ ※
魔力チャージを充電と表現する。
箱だしは、本人の魔力を充電しないと魔力識別に支障を来す。
 魔力の少ない人でフル充電に1~2時間、魔力の多い人では30分もあれば十分。
 一度、フル充電され魔力識別に問題なくなれば、ギルド等で充電しても問題ない。(有料)
 ※ ※ ※ ※ ※ ※



 魔力譲渡トランスファーを誰もが使えるとは、限らない。魔力寄付ドネーションでも充電可能。
 最長老様以外は魔力寄付ドネーションも使えなかった。

僕は、里長フィートさんと長老エリザベスさんに触れ、魔力譲渡トランスファーをする。魔力の押し出しフル充電する。

 同じく、長老オーシャンさんと長老ムサシさんに触れ、魔力譲渡トランスファーをし、魔力を押し出しフル充電する。
 最長老様より早くスマホがフル充電完了。

長老の皆さんは何が起きたのか「?」だ。
「ショウリ君、説明してもらえるかな?」
魔力譲渡トランスファーで、魔力を押し出しただけです。特別なことはしてません。」
「ホホホホッ、特別な事をしてないと言うか? ミーゼの旦那は」


  ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
 魔力譲渡トランスファーは、自分の魔力を相手に譲渡する魔法、魔力には波長、属性等多種多様…個々で違いがある。それを両手…二人同時に行った。
 魔力譲渡トランスファーは魔力がフルの時は無意味、何も起きない…発動しない。
 スマホにチャージされる流れを魔力で押し加速させた、僕の魔力が混ざらないように。
  ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵

充電が終わったので、起動する。
『ポラララララン♪』起動音
個人情報が登録されている。魔力チャージが正常に行われたことを確認。
飛び級登録…エルフは、スマホの導入前から冒険者登録をしていたので、スマホの導入前に冒険者ギルドへ登録済。(冒険者)ギルドカードを出した。

「これは、何ですか?」
「ショウリさんは、ギルドカードをご存じ無いのですね」
リズさんが、説明してくれた。

 ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼
スマホが導入される前、冒険者にはギルドカードが発行されていた。カードの色でランクが別れていた。
黒(S、SS)、金(A)、銀(B)、赤(C)、白(D、F、G)
初心者の白、一人前の赤、ベテランの銀、英雄級の金、伝説級の黒。

僕 今、S…黒です。(ミミーは虹スライムです。)
 ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲

スマホ導入時、約1年更新期間があったが、長老達は更新をしていなかった。
 里を出ることが無かったから、カードでも、ジャッコタウンへの出入りは出来た、スマホ払い等も利用してないから。
 お天気はスマホを持っている者に聞けば良いからみんながみんなスマホを持つ必要が無かった。

 スマホのアプリ、便利機能に今回スマホ登録に来たのです。

赤や銀や金のカードを所持している方も実技試験希望者以外はCランクということで登録をする。

希望者の銀、金のカード所有者の実技試験、最長老(金)、長老4人(銀)、表で登録した者の銀5名が実技試験を希望した。

祭りの警備等で人手不足
で、こうなる。

「銀はBランク相当の実力者と言うことなので、蜘蛛と戦ってもらいます。」

僕に任されたので、生け捕りの蜘蛛をバトルに召喚した。

エルフ vs 蜘蛛3体

最初の男のエルフは、弓で蜘蛛を倒した。
倒しはしたが、それなりの時間とダメージ

Bランクにはしたが、クエスト受領の際十分に気を付ける様に忠告した。

「ショウリ君、今の蜘蛛は召喚獣?カードモンスター?」
「2500体ほど生け捕りした物で、召喚獣でも、カードモンスターでも無いです。」

「ホッホッホッ、生け捕りを召喚か? 面白い事をするな、ミーゼの旦那は。」


二人目のエルフ(男)は、魔法を使って3体の蜘蛛を焼き払った。
一瞬で、その威力、コントロールは素晴らしかった。

問題なく、Bランクです。

三人目、四人目も余裕で3体の蜘蛛を霧散した。問題なく、Bランクです。

五人目、彼女はAランクを希望した。
ワナキオさんの許可で、10体の蜘蛛を召喚。

エルフ(女) vs 蜘蛛10体

彼女は行動阻害系の呪文、砂埃、バインド、氷の壁アイスウォールで、蜘蛛の動きを限定し、弓で射た。頭脳的な戦い方、身のこなし、10体の蜘蛛を簡単に霧散した。
…霧が集まる1体の更に巨大な巨大暴走蜘蛛…バーサーカースパイダーになった。

既に降格したエルフ、実技試験をパスしたエルフ、飛び級試験を観戦していたギャラリーが驚いた。

彼女『エーカー・ルーメン=ファイル』は、慌てることなく冷静に魔法を発動、砂埃、バインド…足を絡め、視界を阻害

バーサーカースパイダーは、糸を口から飛ばす、正確にファイルに向けて、気配を察知しているのか?魔力を感知しているのか?闇雲に飛ばしたような感じではない。

虚を突かれ反応が遅れたファイルは、弓を手放す事になる。

ファイルは、腰の短剣を抜く。
顔が険しくなる。
魔法を放つが、想像以上に蜘蛛の動きが速い。当たらない。
この状況は想定外、試験中に判定を行う僕らが手助けするのも出来ないことはないが…。

最初に合格したエルフ以外に声をかける
「ファイルに協力してもらえますか?」
「良いのですか?」「行かせて下さい。」
「ワシも行かせてもらえるかな?」
ポーチから前回プレゼントに用意しておいた神木の弓と矢筒を出す。「これを」

ファイルの後ろへ転移させた。
ファイルが驚くも一瞬で、状況を把握、弓を受け取りバーサーカースパイダーに対峙する。

参戦したエルフの普通の矢は蜘蛛には刺さらない、矢より蜘蛛の皮膚の防御力が上だ。

ファイルは、弓を引き狙いを定める。

他のエルフはファイルに蜘蛛が行かないように撹乱、攻撃、蜘蛛がファイルに背を向けた
ファイルは、弓を射る 連射 究極金属ウルティマコン製の矢尻は容易に蜘蛛を射抜く、魔法を付与していたのか、刺さった部分が凍りつく。
動きが鈍くなった蜘蛛に総攻撃、矢、魔法の集中攻撃。
ファイルの矢が眉間に刺さり、バーサーカースパイダーは霧散した。

ギャラリーから、拍手が起きた。

「やったのね」「勝ったな」「ふー、ちと休ませてくれるかな」

ファイルは、その拍手で緊張の糸が切れたのか、ペタンと女座りで座り込んだ。



「よくやった、ファイル」
里長エーカー・ルーメン=フィートが、呟いた




残り1728日(3月3日)



『その者、黒を持ち、虹と光と闇を従え、魔王を滅ぼす』

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