これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第7章 第227話 飛べちゃった?

第7章 マスター権限
第227話 飛べちゃった?


前回のあらすじ。
個人指名依頼内容確認に、メンバーに代理で行ってもらう。 僕とスイレンが、ボックスへ行く。イルミナ達に驚かれる。
蒸気外輪船の設計図を船大工に渡し、造船してもらう。



冒険者ギルドへも、商業ギルドへも行った、音楽館ミュージックハウスへも行った。
港にも行って、蒸気外輪船の造船も許可した。
商業ギルドへ、造船のことをメールする。
ロンへ、冒険者ギルドへ武器の製作依頼があったことをメールする。

公園、スイレンは、ベンチに座り、その横に車イスの僕。ポーチから、サンドイッチを出し、食べる。

「たまには、いいね」もぐもぐ
「いいですね」もぐもぐ

「美味しいね」もぐもぐ
「美味しいですね」もぐもぐ

会話が続かない…。
神力拡散…、目を瞑る…、遠くの人の会話が聞こえる(神耳の効果)
スイレンの息遣い、心音、魔力の流れを感じる。
スイレンの魔力は、霊力の様に循環していた。やはり、僕の魔力は停滞している…、本来は循環するものなんだ…。
回りの市民の無断診断、早い、遅い、右回り、左回り、多い、少ない…、人それぞれ。

「この公園に居る人の中でスイレンが1番だね、まぁ、(妖精で)僕のお嫁さんだから、当たり前かぁ?」
「本当に魔法は使ってないのですか?」
「魔法神マナ様が神力拡散これは、魔法じゃないって言ってたから、魔法じゃないんだよ」
「目を瞑っていても、見えるんですよね?」
「視覚とは違うから、目を開けてても見えるんだけど、目を瞑った方が見やすいよね」
「そうですか…、よく解りませんが、凄いですね。」

「ねぇ、スイレン。精霊界のセーブポイントに行ってみたいんだけど…、行けるかな?」
「はい」

スイレンの記憶転移で、精霊界のセーブポイントに来た。
「ここです。」
ピコッ『セーブしますか?』
 [はい] [いいえ]
「はい」ポチッ

「あっ、レベルが上がりました」
スイレン Lv.72
「ヤーセマシタの林でセーブしてから、そんなに時間たってないんですけど…。」
「蜘蛛の討伐でレベルが上がったんだね」

妖精達が集まってきた。
「どうしたの?」「それ何?」「イスが動くの?」「飛べないの?」「歩けないの?」

「ん?自由飛行ドリアンベントンダスは、無属性の魔法だけど…、妖精達は、どうやって飛んでるの? スイレンは、飛ぶときどうやって飛んでるの?」

「魔法は、使ってないよ」「何となく」「考えたこと無い」「どうしてだろう?」「羽が有るから?」「羽が有るからだよ」

「背中の羽に意識を集中させますが…、羽を動かして飛んでる訳ではありません、今は、服が着れる様に小さくしてますし…。」
スイレンの体が宙に浮く。

神力拡散の神素を翼の形にする…妖精の羽ではなく、天使の羽に。キラキラ光る光の集まり。
「ショウリ様?」

 子猫が首の後ろを喰らえられ持ち上げられる様な感じで体が宙に浮く。左手以外に力が入らないから、右手、両足がだらんと下がり、カッコ悪い…が、宙には浮いた。
 ゆっくり車イスに座る

「浮くことは、出来たけど、ダメだね。首を起こせない。左腕しか力が入らないから、カッコ悪い。」

首、肩、腰、肘、膝、足首にコルセットを着けたように見えない神気を纏い固定する。フルアーマーを装備するとこんな感覚なのか? もう一度、その状態で飛び上がる。

「ショウ様、自由飛行ドリアンベントンダスですか?」
「そう見えるなら、さっきは浮く、今度は飛んでる様に見えるということかな?」

低空飛行…立った姿で前に進むスキルの補正で足と腕を歩いている様に動かす。
「歩けるように…、動ける様になったのですか?」
「飛んでるんだけど、そう見えるなら、上手く手足を動かせてるって事だね。 飛んでるとは気づかれないかな?」
「え? 飛んでるんですか?」

足と腕の動きを止めて、進む。

「飛んでるんですね…。」
「精霊界の雲の地面だから、足元が見えないから、歩いている様に見えるけど、普通の地面だったら、地に足が着いてないだろうね。」
背中のキラキラの羽を見えなくする。
「ふー」
車イスに座る。車イスごと動く。
「車イスでも飛べちゃったね…、こっちの方が楽で、自然だね」
「こんな時でも、自分でやりたがるんですね。私達を頼ってもよろしいのですよ…。」

「この事は、内緒にしておこう。体が動かせないこの状況にも何かしら意味が有るんだよ。回復魔法も禁止されてるくらいだから。 ハウスに戻ろうか?」
「はい、二人だけの秘密何ですね」ニコッ


◆ハウス◆
 スイレンの記憶転移でハウスの屋根の上に転移。
 スイレン達の記憶転移では、ハウスの中に転移できない、体を小さく出来ないから。
 ハウスが移動していても、記憶転移は屋根の上を思い浮かべ転移すると、屋根の上に転移する、魔法って便利です。


「ただいま」「ただいまです」
「お帰りなさい。」

エナの報告を聞く、まゆの報告を聞く、シーレンの報告を聞く、僕らの依頼を話す。

「ミィッサへ招待? 国王との謁見? どういう意図なのかな?」
「お嫁さんは、要らない。」
「はははっ…、そうなるのかな?」
「カルタ帝国でも王宮と繋がりがあり、オリメちゃんは、カラオッケイ国の社 長 爵プロデオスカレンダスです。ショウリ様の情報がどこまで知られているかは解りませんが、ショウリ様のお力を取り込もうと考えてもおかしく有りません。」
「そうです、ショウリ様の物はワタシ達の物デスワ」
「まゆの言いたいことは解るけど、エナの言いたい事は、解らないなぁ…。」
「解ってますよね、顔が赤いですから」
「ルージュも何を言ってるのかな?」

「ミィッサへ招待されても、直ぐに行けないよね。国王の招待を後回しにするのって不味くない?」
「国王の性格を知らないと何とも言えませんね」
「ミーゼの言う通りだね。」
「まゆは、ミィッサに行ったことある?」
「有りません。」
「シーレン達は?」
「残念ながら、有りません。」
「有りません、申し訳ございません。」

「妖精の館のホテル化って事は、妖精の館が有るって事だね。それじゃ…、精霊王権限、スポツピック王国首都ミィッサの妖精の館に居る、精霊代表者を召喚。」
「呼ばれて飛び出て…、ペコリンこ」ペコリ
「お呼びですか?ミィッサの妖精の館代表、光の精霊『ジャンプ=ロング』です」ペコリ
「風の精霊『シュポン=ワー』ですリン」ペコリ
「聞きたいんだけど、スポツピック王国の国王『セイカ=トモス』って、どんな人?」


「『セイカ=トモス』様は、国民を照す光です。国民の事を思う余り、暴走することもございますが、国民から支持された尊敬できる国王です。」
「国民を思って暴走? ご自分や家族の事では暴走したりしない?」
「国王様は、ご自分の事は後回しにされる1に国民、2に国民、3・4が家族で、5に国民、って人だリン」

 ~ 国王様説明タイム ~
 首都ミィッサでは、年4回(3ヶ月に1回)スポーツ大会を開催している。
 首都ミィッサには、公園や運動の公園、グランドが多くある。スポーツ選手も冒険者のギルドの様な施設、スポーツ協会を造っている。
 この世界のスポーツは、ランニング(短距離、長距離)、高跳び、幅跳び、水泳、障害物競争、空手、柔道等…肉体を使う競技、フェンシングぽい剣技、剣道ぽい剣技、弓的当て等…冒険者の職業の延長的な競技。
 球技は、無い。
 ~ ~ ~ ~ ~ ~

〈モンスター広場〉
ロン、ライト、デューク、スキマにイメージを込めた神力拡散の神気で包む。
「何や?」「主?」「…。」「こ これは?」
サッカーのイメージ。

「手を使わず、足でボールを蹴る競技ですか?」
「ロン、ボールを作れる?」
「このての物でしたら、まゆさんの方がよろしいかと…、糸で球体を作る方が…革での加工は難しいのでは? 中に空気を閉じ込める加工技術が出来るかどうか…。」

まゆは繭でボールを作ったが、蹴る競技に向かない…空気が抜ける。空気の維持が出来ない。
 基本、繭は呼吸する為の隙間がある。反発力を持たせる。形状記憶を持たせる。球体を維持、反発力で蹴った時、空気厚による形状記憶ではなく、糸による形状記憶…空気厚による反発力でなく糸による反発力。

「まゆの糸だから可能なボールだね…、今は、それでいいや、サッカーをやってみて。」
4人がパス、ボールを蹴り合う。
まゆとエナが、ゴールを造る。
シュート!
パスから、シュート!
ドリブルからシュート!
ドリブルからパス、ボレーシュート。
ロンがゴールキーパーを、シュート、キャッチ。シュート、パンチング。

「ボクもやりたい。」「ワタシもやりたいデスワ。」「ほほほほほっ、わしもいいか?」「私もやりたいです。」「フレイもしたい。」

「魔法は、使っちゃダメだよ。キーパー以外は、手を使ってはダメ、激しい体当たりなんかもルール違反、ヘディングでシュートなんかもあり、ボールは蹴り方で変化したり出来る…高等技術だけどね」

サッカーの真似事、蹴って、パスして、ドリブルからシュート!

ジャンプ=ロング、シュポン=ワーも参加、スカート(ローブ)です。
スカートで、ボールが隠れ、パスカット、ドリブル阻止がやりにくい、ある意味斬新。
ドリブルが出来るのが不思議…。

エスカレートしていく、魔法を使い出した、某サッカーアニメの様に、スキマが風魔法を使い風の勢いを使ってのシュート!
シーレンが、津波の様なシュート!
フレイもボールに炎を纏わせシュート!…ボールが燃えてしまいました。

「だから、魔法は、使っちゃダメだって…。」

走り回って 
「楽しいですね ハアハア」
「これは、面白いです。 ハアハア」
「これは、サッカーって言うスポーツ球技」

バスケットボール、バレーボール、テニス、卓球、バドミントン、野球、ゴルフ、ビーチバレー、テニス、ビーチバレー

「ショウリ様? 何故、テニスは下からのアングル何ですか? ビーチバレーは胸を強調されてるのですか?」
「車イス視点だよ…、(焦っ)。」
「何故、テニスとビーチバレーが2度何ですか?」
「え?そうだった? 気づかなかったよ」
僕は、嘘が下手です。

「でも、本当に魔法は使ってないのですか?」
「そうデスワ、何故、全員がショウリ様のイメージを見れるのですか?」
「神力拡散ってそういう使い方はしないのですが…。」
神様達も呆れていた。

「ライト、球技を文章に出来る?やり方とルールをパンフレット化…、ルールブックを作りたいんだけど。」

球技の練習風景をカメラで撮影した
サッカー、バスケットボール、バレーボール、テニス、卓球、バドミントン、野球、ゴルフ、ビーチバレー、ラグビー、ハンドボール、水球、ゲートボール

手分けしてルールブック作成。

「ロングさん、ワーさん、僕らは、ミィッサへの到着は今の目的後になります、そのお詫びじゃないですが、球技の知識をお渡しします、国王様によろしくお伝え下さい。」

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
イヴに、コピー機を造ってもらった。
ただのコピー機ではない、手書きの紙が、製本されてしまう。(文字も)
両面コピーで、カラーです。
 料理や服を作るくらいの事は、神界ルール違反にはならない…と思う。
 このコピー機を販売する訳じゃないし、僕が使うのだからいいのだ。
 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

ジャンプ=ロング、シュポン=ワーは、ルールブック、サッカーボール、バスケットボール、テニスラケットとボールとユニホーム、卓球のラケットとボール、水着(ビキニ、ワンピース、フリル付、ハイレグビキニ、ハイレグワンピース)を持って、ミィッサに戻った。




残り1751日(2月10日)



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