これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第6章 第204話 バカやろう!

第6章 再会?〈疑似体感装置〉
第204話 バカやろう!


前回のあらすじ。
亀の助(巨大暴走海ガメ)の甲羅の上、やることは、カラオケ、読書、トレーニング、ランジェリーの製作・返送。
人魚のヒレを試作。


「…「おはよう」…」
お嫁さん達が起きた気配で、起きれた。
「珍しい、起こさずにショウリが、起きた、今日は雨かな?」
「エスプリ、竜宮城ドラゴンシーパレスは、晴れなんだって、雨は無いみたいだよ。」

アバター解除

『換装』着替えに手抜き
“亀の助、後どれくらいかな?”
“2時間くらいだ”
(今、6:55だから、到着は9:00頃か)

“意外と早いね、竜宮城ドラゴンシーパレスが、見えたら教えて。”
“了解した”

下に下りる

「おはようございます、後2時間くらいで、着くそうです。」

朝食、僕らは、パン。
希望者は、和食?ご飯に味噌汁、納豆、卵焼き
寿司、刺身の人もOK。
「ショウリさん、ここは、ホテルですか?宿屋ですか?」
「万能メイドが居る、僕の家です。」


「タトルさん、竜宮城ドラゴンシーパレスで、ダイヤを売るとして、どれくらいの大きさが好まれますか?」
竜宮城ドラゴンシーパレスでは、ダイヤより、真珠の方が好まれます。 最近、真珠も、入手困難になり、希少な宝石アクセサリーになってます。」
「あるよ」
エスプリが、言う。
「真珠、あるよ」
「え?」
エスプリが、ポーチ(共有部)から、真珠を出す。
ゴロゴロ コロコロ 
「…「えー!」…」
真珠、黒真珠が、コロコロと、テーブルを転がる。

「中々の、品ですね。粒の大きさ、つや、どうしたんですか? こんなに…。」
「それは、シーズーで入手しました。」
「数年以内に、市場に出せるようになるでしょう。」

「どう言うことですか? 市場に出せるとは?」
養殖についての、説明タイム。

「知りませんでした。」
真珠の出来る行程を知らなかったらしい。
竜宮城ドラゴンシーパレスでも、養殖出来たりしますでしょうか?」
竜宮城ドラゴンシーパレスの周辺の海域では、深海ですので、多分無理ではないですか? アコヤ貝が、どれくらいの水圧に耐えられるのか僕は、知らないので、シーズー沖合いが、適していたのだと思うくらいの知識しか無いので…。」
「帝都の沖合いや、カラオッケイ国のカプリッチの港町沖合いでは、無かったので…。どこの海でも出来るものでもないみたいですし…。」

「真珠の養殖出来たら、竜宮城ドラゴンシーパレスの新たな収入源になりそうなんですが…。」
「今は、どんな資源があるんですか?」
「海産物です。 昆布、ワカメ、魚、サンゴ、ベッコウですね。」
「希に、沈没船の積み荷も見つける事が有ります。海の魔物のドロップアイテムは希少な物が多いです。」

「目的地に着くまでに魔物には襲われずに済んだみたいですね。」
「襲われてますよ、亀の助の威圧で逃げ出してますけど。」

「…「えーー!!」…」
「気づきませんでした…。」

“主、竜宮城ドラゴンシーパレスを、確認した。”
“ありがとう、このまま竜宮城ドラゴンシーパレスへ入るの?”
“その方が、よかろう”
“そう、任せる”

竜宮城ドラゴンシーパレスが、見えたようです。」

スクリーンに、竜宮城ドラゴンシーパレスが、映った。

 それは、帝都ススペードやスポツピック王国、カラオッケイ国でも、見たことの無い、建物。
日本のお城です。

「え? 竜宮城ドラゴンシーパレスって、町じゃないんですか?」
「やっぱり驚かれましたか、町ですよ、竜宮城ドラゴンシーパレスは。 住人約8000人が住む、町です。巨大な城自体が、町になってます。」
「誰が、造ったのですか? これほどのお城。」
「申し訳ございません。それは、お教え出来かねます。 正確なことが解らないと言うのが本当のところなんですが…。」

ピラミッドの町のピラミッドより大きいお城、全長50mの亀の助(巨大暴走海ガメ)が、余裕で通る門、扉が開く。

城内の道も、亀の助が余裕で通れる。まだ、海水の中。
第2の門、城壁に空気…、エアドーム。
第2の門の前で、亀の助が海底に降り立つ。

“主、着いたぞ。この先は、この大きさでは、入れん。”
“じゃ、通れる大きさに、するよ。”
小と大ナノデマクロ
大きさと重さを小さくした。歩いたときの振動も。
第2の門の、扉が開く。

ズズー、ズズー、ズズー
亀の助が、中に入る。
門を潜ると、水は無い。 回りの住人達が、驚いている。

僕は、外に出て、荷馬車7台と移動式家キャンピング・ハウスを降ろす。

「亀の助、ありがとう。ご苦労様。」
魔力寄付ドネーションして、カードに戻す。
ハウスのモンスター広場から、馬を転移。モモコを、召喚。

回りの住人達が、驚いている。

「あんた、何者だ?」
「僕は、カルタ帝国の冒険者です。 ショウリと言います。 商隊(カメノ=タトルさん)の護衛で、スタトベガスから来ました。」
ハウスから、タトルさん達が、出てくる。

カメノ=タトルさん、カメナミさん、ケツイカ=セナ・カマさん、マユウエ=ピカトさん、メノウエ=コウさん、アンナイ=ススムさん、チェアさん商隊…4人、僕のクラブメンバー…妻8人+11人。と、くも爺さん。 合計30人
※亀仙人は、念体で僕とイヴ、くも爺さんとまゆ以外には、見えてません。

「?」「え?」「え?」「え?」「えー!」

「…「なんですとぉー!!」…」

〈入城手続き〉
門番が驚く。
「正門が開いたのは、何年ぶりでしょう…、巨大海ガメで来られた訪問者は、更に昔の事です。」
亀の助は、巨大暴走海ガメだけど、まぁ訂正しなくても大したことじゃないでしょう。

 僕がSランクだから、イヴ、エスプリ、エナ、シーレン、スイレンまゆ、ミーゼ、ルージュが僕の妻だから。
※イヴのSSSは、表示されない。Bに隠ぺい。
 ライト、デュークが、Aランクだから。
 19人が同一クラブメンバー、全員がランクB以上だから。
 くも爺さんは、僕らの同行者扱い。
 ※護衛ではない、報酬も発生しない。

移動式家キャンピング・ハウスを引くモモコが、二角ピンクユニコーンだから。

「冒険者ギルドや、商業ギルドはあるのですよね?」
「有ります。 海底都市は、どの国にも属していません、カルタ帝国にも、カラオッケイ国でも、スポツピック王国でもないので、活動申請登録が必要になります、スマホを登録するだけなんですが。」
「支払いとかは、スマホ払いだけ、なんて無いですよね? 現金も使えますよね?」

「現金もスマホ払いも出来ます。物々交換も出来る店もありますよ。」
「物々交換?」
「例えば、肉と魚とか、真珠と武器とかです。」

竜宮城ドラゴンシーパレスの特産は、海産物と海の魔物のドロップアイテムなんですよね?」
「そうですね」

「乙姫さんにお会いできますか?」
「先に商業ギルドで、納品。冒険者ギルドで活動申請登録を済ませましょう。」

商業ギルドに、納品。
チェアさん達の商品を販売交渉。
ポーチから、紙とチタンと鉄を出す。
ポーチが、収納魔道具だと知り、商業ギルド職員が驚く。

カメナミさんの案内で、冒険者ギルドへ、活動申請登録をしに向かう。


「ショウリ!」
「え?」
僕を呼ぶ声に振り向く。

「え? 学?、え? 里香?」
高校の同級生、学と里香が居た。

「えー、何で? どうして、ここに?」
「ここじゃ、まずいだろ? ハウスに招待してくれないか?」

僕は、驚きすぎて、パニックになっていた。
「ダーリン、ハウスに行きましょう。」
「ロンさん、この方達は、ダーリンのご友人です。」
「主の? 解りました、我らで、乙姫様への面会申請手続きをしておきます。」
『僕の友人』この言葉と、僕の動揺している様子で、ロンは、察した。

イヴの転移で、僕と学と里香、お嫁さん8人だけが、ハウスに転移した。


イヴが、ハウスに結界を張った。
入口の転移魔法陣を停止させた。

「ダミエナ、オリエナ、ダイミネーター、オリミネーター、ミスミネーター シークレットモード。今からのわたくし達の会話は、他言無用、よろしい?」
「…「解りました。」…」
 シークレットモードって何? 僕、そんな機能付けた覚え無いんですけど…。(--;)
 何故?イヴの指示を受けるのかな? 女神だから?


「ダミエナ、オリエナ 紅茶をお願い、11人分」
「「解りました」ですわ」


「エスプリさん、エナさん、シーレンさん、スイレンさん、まゆさん、ミーゼさん、ルージュさん、こちらは、ダーリンのご友人、 マテマティック=マナブさんと、クワエテネス=リカさん。 ダーリンのご友人です。」
イヴは、2度 僕の友人と言った。

マナブが席を立ち、僕の方に歩いてくる
僕の胸ぐらを掴み
「バカやろう!」バコッ
殴ったが、僕のステータスが無効化する。
「いてぇー!」
マナブのステータス、攻撃力240。
僕の防御力265,420,800,000

「バカやろう! なんて固さだ、いてぇ~」
「元気そうだね。 … おかしいね(ツー) こんなに、元気そうに見えるのに…。」
リカは、涙を流す。

「手が痛かっただけだからな」
マナブも泣いていた。

「どう言うことかな? イヴ、なにか知ってるよね?」
まだ、パニックだった、泣いてる二人には聞けなかった、二人をここへ連れてきたのだから、イヴが、知っていると思った。

「ワタシ達も、知りたいデスワ。」
「説明を希望します。」
エナもシーレンも、イヴが知っていると確信しているようだ。


「ダーリンが、この世界の人間では無いことは、ご存じですよね。こちらのマナブさんと、リカさんは、ダーリンのご友人、学校の同級生です。 ダーリンと違うのは、お二人は元に…向こうの世界に戻れます。 こちらに居られるのは、10時間…向こうの時間で2時間です。」
「え? 二人は戻れるの?」
「はい、苦労しました。 それでも、2時間が限界でした。」

 ▼ ▼〈説明タイム〉▼ ▼
 臨床実験、父さんと母さんが開発した、リハビリ用の体感装置の、被験者に学と里香が名乗りを上げた。
 同級生達が、僕を初詣に誘うため家を訪れる、僕が意識不明の状態でカプセルに入っているのを知る。
 このままで、回復は見込めないこと、寿命残り1年だと知る。
 
 リアルなバーチャル世界で、僕が元気に過ごしていることを知り、1度殴るために、学は来た。
 里香が僕に好意を持っていたことは知っていた、両家の親公認、友達以上、恋人未満の幼馴染みだった。 まさか、この世界まで来るとは、思っていなかった。

 家も近所で、小学校からの幼馴染み、故の恋人未満だったのかも知れない。
 ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲

エーン エーン エスプリが、泣く。
みんなの目にも涙が流れる。

「ショウリ、お前に会えたら、殴ると決めて、ここへ来た。 リアルなバーチャル世界なんだな、まだ手が痛い。 痛さを感じる世界…。」

「注意事項に、D.W.(ドリームワールド)の世界で死ぬような事があれば、バーチャル世界でも、現実に死ぬ可能性が高いから、死ぬなって。 言われた。 実感してなかったけど、何となく解ったわ」
「飲み物を飲んだら、熱かったし、氷は冷たかった。 料理も不味い物は不味い、美味しい物は美味しかった。 熱さも味も感じる。 リアルすぎ。 ショウリ君のお父さんとお母さん、凄すぎ。」

 ~ ~ ~ ~ ~ ~
 僕が、この世界に来れたのは、父さんと母さんが開発していた、リハビリ用の体感装置と異世界を神様の力で繋いだから。
 お嫁さん達は、知っている、地球では、秘密。学と里香は知らない。

 イヴ、マナブ、リカの会話から、ここをバーチャル世界だと、思い込んでいることを、僕もエスプリ達も、理解した。

 イヴが、ここ何日もアバターまで使い、仕事をしていたのは、僕の誕生日に間に合わせたかったから、だが、安全第一を最優先した。 故に、27日になった。

イヴを、この世界のAI…人工知能だと思っている、バーチャル世界だから、魔法が使える。 と、思っていた。
 ~ ~ ~ ~ ~ ~


里香も、ショウリ君のお嫁さんの設定にしてもらおうとしたら、夫婦のスキンシップが、気持ちよすぎて死んじゃうかもって言われたし、私まだだから、その痛みで死んじゃうかもって言われた。 信じられない、このバーチャル、感度良すぎ。まだ、調整が不十分だって…、バーチャル世界なら、ショウリ君のお嫁さんにしてもらえると思ったのに残念。」

里香は、こういう性格だ、恥ずかしいこともズバズバと言う。未経験宣言を僕らの前で平気でする。

こう言うことを言うと、こうなる。

「ショウリは、ボクの」
エスプリが、腕を組んでくる。
「リカ、嬉しいけど、僕には、8人も居るから、後婚約者も居るし、向こうでは、高校生だろ?バーチャルと現実が混乱して、おかしくなくなるかもしれないよ?」

「リカさん、説明したように、時間的な制約がある、あなたには、ダーリンの妻は無理です。」
イヴは、どうやって二人に説明したのかな?(--;)後で、聞こう。


「なら、オレと結婚するか?」
学は、里香に好意を持っている。普段は、こういうことを言わない性格なのが、バーチャル世界だと強気…大胆だ。

「え~? マナブと夫婦? あり得ないわ…。」
可愛そうなマナブ。そう言うリカは顔が赤い。

 満更でも無いんじゃないのか? 里香と学の子供だと凄い子になるんじゃないか?
スポーツ万能…運動神経が人並み外れた学。
スポーツ万能で天然の里香、柔軟な体の持ち主。 リレーで他の選手にバトンを渡すとか、ゴール近くで転んで1位から下位になるとか、バスケでロングパスしたつもりが3Pになるとか、
…、思い出すと切りがない。


「マナブが、竜人なのは、何となく解る、リカは何で、エルフなんだ?」
「竜人にしたかったけど、マナブと被るし、ドワーフやドワルフじゃ変だし、精霊はもう居るし、竜宮城ドラゴンシーパレスで出会うのがもう少し早く解っていたら、マーメイドに、足があるのここに来て、知ったし。人魚マーメイドの方が、よかったかな?」
僕を見つめるリカ。
「なんだか、僕のお嫁さんになる前提のような気がするのは気のせいかな?」
「バカ、さっきからそう言ってるじゃない。」
赤くなるリカ。




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