これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第5章 第183話 ノイチは、進学を断念…。(1)

第5章 入学試験(帝都編)
第183話 ノイチは、進学を断念…。(1)


前回のあらすじ
カラオッケイ国の国王様達に会う、僕のプロフィールに驚く。
音楽の館ミュージックハウス・カラオケデリバリーボックスルームを建設状況を実況中継する。



 ~ 商談?終了後 ~
ルージュとまゆは、貴族の屋敷にランジェリー製作に行きました。

僕は、空飛ぶ絨毯で、王都ボックス上空を、遊覧飛行中。
国王様、王妃様、王子様、王女様、王族とオーケス虎音楽隊(30cmサイズ)の演奏を楽しみながら、飛行中。

「凄いですね。お母様。 わたくし達、空を飛んでます。」
「そうね、ステーシー。空から、ボックスを見れるなんて、信じられませんわ~。」


「いいんですか? 僕は、他国の冒険者ですよ?」

護衛も付けずに、王族と飛行中。
「ショウリ殿が何かさせれて、護衛の一人二人付けても、溶岩の流れを氷の欠片で防ぐ様な物だろう、違いますかな?」
「父上、ショウリ様は、それほどのお力の持ち主なのですか?」
「ショウリ殿が本気になれば、王都ボックスは壊滅するだろう。 1人でだ。」
「それを信じろと、仰るのですか?」
「マイク、この世は広い、お前の知らぬ事はいくらでもある。 この絨毯での遊覧飛行も、そのオーケス虎隊も、音楽の館ミュージックハウスも、巨大暴走海ガメを従魔とするショウリも、今まで知らぬ事だったのではないのか?」
「ショウリ殿の、口外出来ぬ偉業は、人のそれではない。 この王都の全兵力を持ってしても、ショウリ殿は、一人で全滅させるだろう。」
「父上。 …」
「マイク、この国の兵力を持ってして、何体の大蜘蛛を倒せる? 兵も町も無傷で。」
「無傷で…ですか? 無傷ででは無理でしょう…100体くらいなら可能かと…。」
「数日前の100体にも満たぬ蜘蛛の大群に、怪我人が出たと聞くぞ。」
「…。」

「それが人の限界ぞ。 万の兵を持ってしても無傷では、その程度が限界。 ショウリ殿のクラブだけで、2万の蟹の大群を討伐しておる。 メンバーも町も無傷でだ。 それがショウリ殿の力だ。」

「………。」
マイク王子は、何も言えなかった。父、国王タカイ・テンが、そんな虚言を言うとは考えられない…と言うことは、真実。 そして、まだ他にも言えない偉業がある。

『ナビレーダー』ピッピッ『大蜘蛛×50』

「国王様、申し上げにくい事ですが、このまま戦闘になってもよろしいですか?」
「「え?」」王妃と王女が驚く。
「どうか、したのか?」
「……」
「はい、大蜘蛛の反応を50程、感知しまして…。」

「この前の生き残りか?」
「1週間程前に、蜘蛛の大群が襲って来たとか?」
「父上、兵に知らせを…。」
「ショウリ殿の、力、見せて頂こう。」
「お父様」「貴方」「父上…。」

「大丈夫ですよ。 蜘蛛の攻撃は、絨毯ここまで、届きません。」

黙視できるところまで来た。
「右手に30、左側に20です。 マイク様なら、どう戦いますか?」
「1人で?…ぼくには、無理です……。」

「そうですか…、僕の所にノイチと言う13歳の女の子がいます。帝国の学生で、副職はお世話係プロソピコー…メイドの様な職です。 冒険者ランクはC、彼女なら、20体なら1人で倒せるでしょう。」
「なっ!? 13歳の女の子で、学生が?」
「ははははっ、マイク 女の子に負けとるぞ」

“ファースト 聞こえる? 今、ノイチは何してる?”
“ショウリ様? ノイチ様は、館で、マザー様のお手伝いをしております。 何か有りましたか?”
“少し時間いいかな? 魔物の討伐をお願い出来ないかな?”
“「ノイチ様、ショウリ様が、魔物の討伐をお願い出来ないか?と、申されておりますが…」”
“行けるそうです。 装備は、ファーストわたしが収納しております。”
“じゃ、転移させるよ。”
「キャッ、ショウリさん?」
絨毯の上に転移させたので、驚いたノイチ。


「ノイチです。」
「ショウリさん、こちらの方々は?」
「カラオッケイ国の王族です。」
「えー!? は はじめまして(ペコリ) ノイチと言います。(ペコリ)」

「ノイチ、あの蜘蛛の20体をお願い出来るかな?」
「あっ、はい。 大丈夫です。」
問題ない様に、あっさり返事をするノイチに驚くマイク王子、王妃、王女。笑う国王。

僕とノイチ 二人は、絨毯から飛び降りる。
驚かれましたが、自由飛行ドリアンベントンダスです。

「じゃ、僕は、30体の方こっちを殺るから。 行くよ。」
「はい」

ダッ ノイチは、走り双剣を振るう。
特技を使い、魔法を使い、双剣から槍、槍から剣、エプロンのファーストとのコンビネーション?(武器の出し入れ)も息が合っていた。
確実に、次から次と、蜘蛛が霧散していく。上空から見てなかった、恐らく見えていない…。
ノイチの動きは、まるで踊り…回って、前に後ろに、右に左に…、剣で、槍で、長刀で、双剣で、またに魔法。

「「凄い…。」(ハートマーク)」
マイク王子と、ステーシー王女が見とれる。

僕は、アースバインド、根の呪縛コーリンチェーンで、ノイチが終わるのを待っています。

「5・4・3・2・1・0 終了」全蜘蛛霧散。

はっ!? ノイチに見とれていたマイク、国王等が僕を見る。 まだ、始まっていない。

解除お待たせ。 一瞬で終わらせてごめんね。」
氷炎雷ひょうえんらいの刀を横に一振り。ブン

スパッ ボワッ カチンコチン バリバリバリ
切り口が燃え上がったり、凍ったり、感電したり…。
30体の蜘蛛が一振りで霧散。
「す 凄い。」


「お疲れ。 ごめんね、カラオッケイ国の国王様が、僕らの実力見たいって希望されてね。」
頭をポンポン。 ノイチが赤くなる。
「ファーストも、お疲れ。 姿は、見せないでね。」
「はい、了解しました。」

絨毯まで、飛び上がる。(勿論、自由飛行ドリアンベントンダスです)

「ご覧になりましたかマイク王子。 これが、この子、ノイチの実力です。」



何でこうなった?
「ノイチお姉さま!」
王女ステーシー様(12歳)が、ノイチ(13歳)を気に入ってしまった。


「ショウリ殿、ノイチさんをうちで雇いたい。 使用人として、ステーシーのお世話係として、マイクの剣の稽古相手として、雇いたい。 どうだろうか?」

「どうだろうか?と言われましても、僕には決められません。 ノイチ自身の事ですから…。」


マイク、ステーシーと勉強もさせる。
宮殿の剣や武闘の指南もマイク王子と学ばせる。
魔法もマイク王子、ステーシー王女同様、学ばせる。
ステーシー王女と同じ学校に通わせる(護衛を兼ねて)。
メイド業も宮殿の執事、メイドと同じ待遇にする。
破格の雇用条件。


遊覧飛行を終え、宮殿の会議室。
出発時点には居なかったノイチと戻って来たので、宮殿の護衛達が慌てた事は、スルーして…。

「この、ボックスの城下町には、従魔を良く、見かけたのですが…。」
「ギルドの活動申請試験でも、魔物とのバトルでしたし、門の門番、港の警備も魔物を召喚していたようでしたが、従魔を町中で召喚し使っているのですか?」
商大臣「ボックスは、特に召喚獣の使用頻度が高い町だと思います。 港での荷卸し、運搬、町での警備・護衛。 学校や兵舎での、授業や訓練にも従魔を使います。」
「学校でも…、僕は帝国のシーズーと言う町に、学校を新設しようとしたことが有ります。 この時に、授業に魔物を使うことを提案し、学校新設には至りませんでしたが、新学科と教師・授業訓練用で召喚獣を採用してもらいました。」

カタン 知大臣がイスから立ち上がった
「教師での採用?」
「はい、魔女クロエ…ハイウィッチLv.90を引換券で従魔にし、オルダニスキー、オルドワルト…試練の迷霧オルドルメイムで従魔にした、案内人オルドルを教師として採用してもらいました。」
「なっ!? オルドルを使役している? 本当に?」
「はぁ…僕の妻…イヴとルージュがやらかしまして」
イヴがプチッ(#112話参照)、ルージュがボワッ(#103話参照)ってしました。

「オルドルは、攻守10000の幻獣ですよね? それを、使役していると?」
「はい、2体とも、僕のカードモンスターです。」

大臣達の驚きは、身近な人の言葉を話せる魔物、簡単に遭遇でき、こちらから攻撃しなければ無害な魔物、交渉してカード化を試みた事、捕獲を試みた事があり、全て失敗している魔物が、オルドルであった。

「人の言葉を話せる魔獣の引換券の引き換えに、何度失敗したことか…、まだボックスには、人の言葉を理解できる魔獣はいても、人と会話出来る魔獣は居ないのです。」

『はい』『うん』『めし』等、返事や単語を話せても、会話は出来ていない。
この話しに、興味を示す者が、他にも居た。護衛で部屋に居た、4人の召喚師が…。


「始めから人の言葉を話せる魔獣のカード化、引換券の具現化をするには、魔力が相当必要ですよね…。今使役している魔獣を、話せるように、出来なくは無いですよ。」
「…「なんですとぉー!?」…」同調シンクロした
「条件が揃っていれば、簡単です。」
「条件?」
「僕以外でも、出来なくはない方法です。」
「条件1:話をさせたい魔獣が、『D.W.(ドリームワールド)言語』のスキルを始めから持っている場合。この場合、スキルレベルを上げるだけですから、子供に言葉を教えるように少しづつ教えても覚えます。 条件2:付与用スロットの空を持っている場合。 条件3:『D.W.(ドリームワールド)言語』を付与出来るスキルを持つ者がいる、 場合です。」
「僕は、『D.W.(ドリームワールド)言語』を付与出来ます、ですから、魔獣にスロットが有れば、話せるように出来ます。」

僕の、説明に言葉を失う面々。
「ショウリさんには呆れますな。 魔道具に付与するのさえ、職人が苦労する作業ですよ。 『D.W.(ドリームワールド)言語』のスキルを付与出来る者が、この世界に何人居るのでしょうね?」
「魔道具も付与に失敗すれば、壊れてしまうのですよ…。名工と呼ばれる職人でさえ、付与に成功する確率は50%有るか無いかなんですよ…。」
そう言ったのは、魔法大臣。


 ショウリは、自分が簡単に付与していたので、その希少性に気づいていなかった。 魔法(炎や氷、回復)を杖や剣に付与し慣れていても、『D.W.(ドリームワールド)言語』と言うスキルの付与を出来る者が居るのだろうか? 即ち、ショウリにしか、出来ないという事だ。
僕が、全ての魔物に『D.W.(ドリームワールド)言語』を付与するのは出来ないことではないが、面倒。
 ショウリは、思い出す。 イヴが御札を使い、スイレンに頼まれ、シーレンに『指名念話ダイレクトフォン』を付与したことを。

ポーチから、御札【】を出し、『D.W.(ドリームワールド)言語』を付与出来るようにする。
『御札【D.W.(ドリームワールド)言語〈★☆☆〉】』×2

商大臣も魔法大臣も呆れ、その他の者は「?」何をしたのか、解らない。

ノイチに、アン(炎の巨大狼ジャイアントウルフ)とブルーレイ(氷の巨大狼ジャイアントウルフ)を召喚してもらう。子狼です。
「…「か かわいい」…」同調シンクロした

「このジャイアントウルフは、まだ話せません。」
ノイチに御札【D.W.(ドリームワールド)言語〈★☆☆〉】を渡す。 御札をアンに張る。御札が光、付与成功。
「お腹空いたワン」
ブルーレイに御札を張る。御札が光、付与成功。
「眠たいワン」

「こんな感じになります。」

「ショウリさん…。」
ジと目を向けられる。「え?」





残り1776日(1月22日)

1月23日 帝都入学試験
1月25日 14時、竜宮城ドラゴンシーパレス




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