これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第5章 第160話 再入塔・試練の塔(2) ロン編

第5章 入学試験(帝都編)
第160話 再入塔・試練の塔オルドルタワー(2) ロン編


前回のあらすじ
#158話
サンバパーティーは眼鏡が似合うバカデさんの意外な活躍、問題無く15階に到着
ロンパーティーは21階、スライム街でスキマが問題を起こす



チッコチッコチッコ 14:00 所要時間4時間10分

「悪かった もうしません 勝手な事してごめんなさい」
「もう えぇかぁ?」
スキマは飛びながら土下座でみんなに謝っていた

「…」
「自分で喋れや!」
「反省の色が見えない だそうです」
「金や!」
「何がですか?」
カオルはまだ怒ってます

「だから、お宝や 金色の反応や」
「今度こそ レアアイテム確定やでぇ」

ナビレーダーの反応でたどり着いたのは道具屋?
薬草や毒消し草、メーテルポーション等が棚に並んでいる、カウンターの向こうにはスライムが居る
ミホが行く」
店に入り、カウンターの前に立つと
ピコッ『いらっしゃいませ 何をお求めですか?』
テロップが出た

一度、店から出る
「ここ、お店、商品が買えるみたい」
ピコッ『いらっしゃいませ 何をお求めですか?』
*薬草   銅貨30枚
 毒消し草 銅貨45枚
 メーテルポーション 銀貨10枚
 試練の塔オルドルタワーセーブアプリ 王金貨2枚

「高っ ぼったくりや」
試練の塔オルドルタワーセーブアプリってなんでしょう?」

「お宝やで タワーのどこでもセーブ出来るんちゃうか?」
「1回のセーブで王金貨2枚だったら高くないですか?」
「それより、王金貨持ってる人、居ますか?」
「わいは無い」
全員首を振る 持ってなかった
デュークがリュックから王金貨2枚を出す
「なんや? どこから出した?何で、デュークが持ってるんや?」
「どこからって リュックから出したじゃない、リュックって事はコンテナでしょう?」
スキマの言葉にカオルが答える
スマホでコンテナの在庫を確認
『王金貨 98』
「主は こうなることを解っていたのでしょうか?」

「とりあえず デューク アプリ買ってみて」
カオルが言うとデュークがスマホをカウンターに置き
カーソルを試練の塔オルドルタワーセーブアプリに合わせる ポチッ
ピコッ『王金貨 2枚をお支払ください』
 *[スマホ払い]  [現金]  [キャンセル]
現金を選択、王金貨2枚をスライムの前に置いた
スライムが王金貨を飲み込んだ

ピコッ『お買い上げ ありがとうございます』
   『ダウンロードいたします』

 ■□□□□□□□□□ 10/100%

10秒程でダウンロードが終了

タワーの絵、セーブの文字のアイコン
ポチッ 起動してみる
『デューク様のタワーデータをセーブします』
 [はい] [いいえ]

「1回で無くなる感じじゃないよな?」
「パスは各人が所持していて、体に触れていればペアとかパーティー扱いになるんでしょ?デュークの体に触れてみて」
ライトの体にデュークが触れる
「変化は無いみたいね、ライトがアプリを持ってないからかな?」
デュークがいいえを選択、再度アプリを起動してみる
ピコッ『デューク様、ライト様のタワーデータをセーブします』
 [はい] [いいえ]

「あっ ライトもセーブ出来る」
「何で逃げるんや」
デュークに触れようとするとデュークが逃げた

ライトに全員が触れる、デュークがライトに触れる
アプリを起動する
ピコッ『デューク様、ライト様、ロン様、スキマ様、カオル様、ミホ様のタワーデータをセーブします』
 [はい] [いいえ]
「はい」ポチッ
ピコッ『セーブしました』所要時間4時間23分

ピコッ『退塔しますか?』
 [はい] [いいえ]

「退塔まで出来るのですね しますか?」
「いいえ や、まだパスの登録しとらん、パスの登録しとったら、途中からでも入塔出来るんちゃうか?」
「いいえ」ポチッ

アイコンは消えていない
デュークだけで起動してみる、起動出来た

「アプリは何度でも使える、パスとの組み合わせで最強になるやんか」

全員がアプリを購入した
デュークだけだとセーブが面倒
パーティーメンバーが変わったり、ソロ、ペアでも対応できるように
このアプリが他で入手出来るとは限らないから

「スキマ あんたは勝手にアプリを起動しないでね、間違っても一人で退塔なんてあり得ないんだから」
信用がないスキマです
「はい カオル様のおっしゃる通りに致します」
スキマも思う宿屋の件は時間のロスで済んだが退塔はそうはいかないから…少し反省しているスキマ

「でも、眼鏡が無くて見つけられたのかな この店?」
ミホがポツリと言う

「スライムの店に入る冒険者も少ないでしょう、スキルで見つけられるものなのでしょうか? タワーの攻略情報には無かったですし、攻略状況が変わっているのかもしれませんね、王金貨2枚を払える冒険者は少ないでしょうけど…」
ライトが分析する


「なぁ あのスライム倒したら、王金貨出てくるんかな?」
「バカじゃない ドロップアイテムがあれば出るかもしれないけど霧散するのがおちよ、 ショウリ様ならカード化出来るかもしれないけど…スライムの色は何色よ」
「無色?」
「…」
「無色って?」
「眼鏡で見るとおらん…消える、黙視は出来ても、眼鏡を通すと見えんのや」
「じゃぁ、倒せないんじゃない?」
ということでスライム店主?は放置


「時々 襲ってくるスライムは 何か意味あるんかな? 眼鏡は青、回りのスライムと一緒やから区別がつかん」
「普通、スライムって襲ってくるでしょう、回りのスライムの方が意味あるのかって言うのが普通じゃない?」

「このフロアの階段は見つけにくいわ~」
階段というより梯子はしご
それも 草のつたで、できていて解りにくい
軒先の天井部分の黒い穴に気づかなければ、それと気づかない

梯子を上ると また、スライム街
井戸から出てきた

「井戸やな 水まで汲めるわ」
「街並み、スライム… まだ、21階ということですか?」


「ここは?」ピコッ『21階』 「21階や」
「眼鏡はわいのレベルで判断されとるんやろな、青や」
「ショウリはんの魔法で大きくなってるはずやのに、元の大きさに戻った錯覚になるな…」
スライムが大型の物ばかり

ー 討伐履歴(21階) ー
スライム
ベニスライム
ブルースライム
ブルーベリースライム
スライススライム
合体スライム(大)
合体スライム(中)
合体スライム(小)
ダンゴスライム
キングスライム
ロックスライムキング
ポイズンニードルスライム
大グリーンスライムメイジ
メタルアーマースライム
マジウザメタルスライム
ビッグダークホールスライム

「最後のはやばかった~ 赤はアカン」
ビッグダークホールスライムは赤い警告だった

22階への階段 16:56
「上がる前にセーブしませんか?」
セーブ 所要時間 7時間06分

「22階は精霊界みたいやな…」
現界(地球)の者なら天国と言うかもしれない
「でも、タワーの攻略情報では22階は草原のはずですけど…」
「どぉ見ても 白い雲?やろ…草原には見えん」

白いふわふわした地面?道も岩や木等も無い
方角を定める目印も無い
空も目印になりそうな星も無い…昼間だし

「上がってきた階段も消えて、遠くに山なども無い…どっちに行く?眼鏡の範囲で魔物が多いのはこっち(山羊座の方向)、少ないのはこっち(乙女座の方向)、お宝の反応は無い」
ライトの指示でミホが地面に魔力を流す…が、何も起きない
「土では無いです」
ライトの指示でカオルが種を植え、魔力を込める…ひまわりの花が咲く
「花は咲きますね」

「この花を目印にして、まず、乙女座の方角に進んでみましょうか?」

50m程進んで また、ひまわりを咲かす
更に、100m程進んで ひまわりを咲かす

「何個目や?」
「30」
背の高いひまわりが咲く…10本毎に背の高いひまわりを咲かせていた

「約3km… ほんまに何も無いなぁ…」
魔物には遭遇するが 目印になるものは無い

「おっ お宝や 赤いヤツ」
「開ける気?」
「…」
「なんで 答えないの?」
「勝手な事したら眼鏡取り上げるからね」
 
「これで、70個目」
背の高いひまわりが咲く
「デュークはんの距離感には感心するでぇ…きれいに並んどる」
スキマが飛び上がり確認する、ひまわりが一直線に等間隔で咲いていた

「このまま 進むのですか?」
「最初の地点に戻って違う方向に進んでみましょうか?」
走って最初の地点に戻る
魚座の方向に進んで行く(乙女座の反対方向)
最初に50m、後は100m毎に、10本毎に背の高いひまわり…
「最初に50mで咲かせた理由が解ったわ…スタート地点が解らなくなるからね」

50個目を咲かせて、ナビレーダーに金色の反応
回りに魔物 
「この状況は、ノイチちゃんの報告にあったパスのと同じじゃないんか?」

ライトの魔槍、デュークの魔矢が飛んで行く
魔物が霧散

「ちょっと 眼鏡 貸して」
「なっ 信用せんのか?」
「見てみたいだけよ 金色の反応を」
「へぇ~ こんな感じに見えるんだぁ~」
カオルは大きなチューリップを咲かせた

宝箱を開けた
「パスや無かった…金は間違い無いな 王金貨2枚」
「カギ?」
「鑑定のスキルが無いから何か解らんが『カギ』や」
「どうする?コンテナに入れとくか?」
「コンテナに入れておけば主が鑑定してくれるか、『カギ』を必要とするイベントに他のパーティーでも使えるでしょう」
「そやな、それじゃそういうことで」
コンテナに入れた
スマホに『火のカギ』と表示された
「『火のカギ』やて、『水のカギ』『木のカギ』とかあるんかな?」

「次は、どうする? このまま進むか?戻って別のルートを進むか?」
「戻りましょう」
走って戻る

「で、今度はどっちにする?」
「射手座の方向に」
ひまわり 80本目 
宝箱 『光のカギ』と王金貨2枚

元に戻って 双子座の方向に進む
ひまわり 80本目
宝箱 『水のカギ』と王金貨2枚
その位置から、山羊座の方向に進む


ー 討伐履歴 ー
蟹系
蜘蛛系
スライム系
鳥系
獣系
岩石系(ゴーレム)
自然系(木や花)
水の魔物
アンデッド系
昆虫系



「目新しいモンはおらんが、やたら蜘蛛や蟹が多いな?」
「スフィンクスクス、スフィンクスダマは相手に出来ん…でも、何でおるんかいな?」
※ナビレーダーで回避していた



ライトが飛び上がる
ひまわりを確認したようだ ひまわりが繋がる
ロンに乗って三角エリアをひとっ飛び
特別な物の発見はない
最初の地点から南東エリアは半径8kmは探索終了

21階から上がってきた地点でセーブ
20:31 『セーブしました』所要時間10時間41分




残り1779日(1月19日)

1月23日 帝都入学試験
1月末 竜宮城ドラゴンシーパレス



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