これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第5章 第145話 試練の塔(6) ノイチ編、サンバ編

第5章 入学試験(帝都編)
第145話 試練の塔(6) ノイチ編、サンバ編


前回のあらすじ
試練の塔オルドルタワー挑戦中

ごちゃごちゃしてすいません


チッコチッコチッコチッコ
◆ノイチ編◆
お墓のフロアここで寝るのは嫌だ
兎に角、上に行かないと…

現在時刻16:20(所要時間 1時52分)

十字架の様なお墓、石のプレートの様なお墓、土を盛っただけのお墓

ノイチわたしの体が小さくなったのかと錯覚してしまう様な大きな物から(巨人属のお墓?)、逆に大きくなったのかと錯覚してしまう様な小さなお墓(妖精や精霊?のお墓?)

曲がりくねってはいるが迷う様な道では無い
こんな単純な

恐らく遠くに見える教会?あの建物の中に上への階段があるのでは?
6階からは階段を探さないと進めない

魔物を先に見つけなければ荷物を降ろす…この数秒が命取りになってもおかしくない

チロリン『マッピング』を覚えました

「え?」 テロップに思わず声が出た

完全記憶パーフェクトメモリー』の地図版
1度通れば…目視範囲の地図がかける

チロリン『感知』を覚えました

え? テロップに驚いた

『鷹の目』遠くを見れる
『感知』魔物や宝箱、階段を探れる
『マッピング』それを地図に出来る

魔物の位置が数が種類が解る
今まで回りを警戒して進行速度が遅かった…最短コースを進めて、戦闘体制に最短時間で入れる

ノイチわたし持ち味スピードが活かせる

私は、最短コースを走り出す
魔物に気づかれないような距離をとり出来る限り戦闘回避

移動速度が3倍になる

階段は教会?の中ではなく裏
魔物を避け、建物の左側を回り込む
右側を進んでいたり、中に入っていればバトルになっていた

8階への階段を上がる

森?
『鷹の目』『感知』『マッピング』

木を利用して、魔物に気づかれないように進む

宝箱を発見
普通なら気づかないと思うような所

開けるか迷う
チロリン『色識別』を覚えました

「え?」
『色識別』…色で安全度、価値が解る
青-安全・通常アイテム、黄-注意する、赤-危険・呪い、黒-不明、金-レアアイテム

宝箱を『色識別』で見る
青く光る
開けてみた
「薬草、毒消し草、干し肉、チェリンゴ だ」
リュックに 薬草、毒消し草、干し肉を入れ
チェリンゴをかじった
「美味しい」涙と声が出た
宝箱の中にあったのに新鮮な取り立ての食感、瑞々しい

元気が出た

魔物は大きい 単体を倒し 出来る限り戦闘回避

最短コースで階段を目指す

こんなにも 違うの? 魔物の位置が解ると…
こんなにも 違うの? 体が軽い 気持ちが軽い

『鷹の目』は遠くを見れるだけ、障害物があればその先は見えない
でも、『感知』で障害物の影でも魔物が把握できる

『色識別』は目視しないとダメだけど、『鷹の目』と合わせることで近づかなくても判断できることに気づいた

宝箱(金)の回りに魔物が…オークとオーガ×2
オーガと オークとオーガ
先に単体のオーガを倒し、オークとオーガが並ぶような位置に回り込む 同時に襲われないように
最後のオーガを倒す 霧散…

金色に光る宝箱を開けた
試練の塔オルドルタワー入塔許可パス(ノイチ専用)…何度でもソロで挑戦出来る?

「今度は、ショウリさんとペアで挑戦したいのに…ソロは、もういいかな?」
独り言…

でも、考えようによっては 暇潰しで挑戦出来るってこと?
荷物なしで挑戦して、行けるとこまで行って退塔…ありかも?

そんなことを思いながら、リュックにパスを直す

10階まで行って連続の挑戦じゃなくて、退塔してセーブしたら、レベルが上がるかも…
荷物を整えて、再挑戦…パスがあるし
いけそうな気がするぅ~ 出来るあると思います


時には宝箱を開けながら、階段を目指す

大猪を倒したタイミングで
チロリン『解体』を覚えました のテロップ

練習に解体してみました
「こんな時、収納魔道具があれば、持って帰れるのに…」

試練の塔オルドルタワーは、暗くならないのかなぁ? 17:29 目標は9階を1時間でクリアする」

9階への階段を上がる
水辺…『鷹の目』『感知』『マッピング』

チロリン『ナビレーダー』を覚えました

「半径100mの自分を中心としたマッピング…魔物の位置・数・種類、宝箱の位置・色、が1度で解る…」
9階ここじゃ半分以上が 水色…魔物がオレンジと赤 赤は危険大だということかな?」

「水 沿いに行くほど魔物が多い、森の中には赤い魔物が…赤を避けながらの方が森で身を隠しやすいし…」
森の進路を選択

木の実を採り、『色識別』で食せる草を食べる
よく見ると薬草も生えていた
もしかして、草原や森の中に宝箱以外でも薬草、毒消し草あったかも…
木の実も森の奥に入ってからだし
通りやすいルートだけが道じゃないんだ
人と同じ道じゃなくてもいいんだ
『ナビレーダー』があればだけど
ショウリさんは私のナビレーダー?
人とは違う道を教えてくれる
ショウリさんに出会わなければ、私はオルドルタワーこ こには たぶん居ない
シーズーで入学試験に(当日発表で)合格もしてなかっただろう
本当なら、今頃はシーズーから帝都に向かっているころ
帝都で入学試験に合格したらショウリさんとお別れ?
ショウリさんと私の関係は?
…頭を撫でてもらう 今はそれでいい

10階の階段を目指し歩き出すノイチだった

9階 途中 18:11
チッコチッコチッコチッコ

 ~~~~~~~~~~~~~~
チッコチッコチッコチッコ
◆サンバ編 フレイ目線◆
「兎に角、10階目指しましょう」
7階への階段を上がる 16:13 所要時間1時23分

 精霊のフレイには、サンバの話がピンと来ない…
 冒険者として経験が少ないからなのか?
 フレイが精霊だからなのか?

精霊だからといって、何でも出来るものではない…
最初から出来るものでもない…

出来ないのなら、出来るようになるまで待てばいい
フレイも出来るようになるまで待ってもらったのだから

それは、精霊や妖精の考え方?

妖精は生まれたときから妖精
精霊は生まれたときから精霊
シーレンは職業が精霊、フレイの知る限り覚醒した妖精はシーレン彼女だけ
どうして覚醒したのか、フレイは知らない

火の精霊・妖精は火に特化しているがその他はダメ
水の精霊・妖精が羨ましいとは思わない

フレイが火の精霊だからなのか?
あの日(100年前)に魔法(火)だけではダメと槍を始め100年でここまでになった
ノイチの剣技を見て、双剣や長剣、長刀なぎなたも出来たらいいなと思った
このパーティーには長剣サンバ双剣ローズがいる
後方からの援護火の魔法と槍は、今 このパーティーに合っている

ショウリさんがクラブを作った

エナもシーレンもスイレンもショウリさんと結婚した
スイレンの事は詳しく知らないけど、エナとシーレンが結婚したのは、エッチな事がしたいからだと思う
彼女達はそういうことが好きだから…

妖精や精霊は交尾で子供を授かる種族ではない
コウノトリが運んでくるのだから
※フレイはそう信じている、実際、妖精や精霊は卵から産まれる(114話参照)※

結婚の意味が解らない
結婚… しても、しなくても どうでもいいこだわらない
エッチ したいかな?

ショウリさんにときめかない…
ショウリさんは好きだけど…結婚したい程ではない
お風呂に一緒に入ってるけど…

そんなことを考えながら進み、8階に上がって来た

お嫁さんになるならないの事を考えていた
精霊同士でも属性が違う ライトやデューク、スキマは特にあり得ない



「フ… フレイ!危ない!」
ドン「キャッ」飛ばされた
「ガァー」ガブバギ ブチブチ ドッ「グゥッ」

なに? 
「フレイ ぼぉーっとするな! グッ」
ザクッ グサッ ドサッ
サンバ、ローズの攻撃で大 口 狼ビッグマウスウルフを倒す

「うっ…」
「だ 大丈夫ですか? 『デカヒール』『デカヒール』…タクシわたしの魔法では無理 ですね」


「えっ?」左腕が… 無い…
バカデさんが大 口 狼ビッグマウスウルフに腕を喰い千切られていた

バカデさんがわたしフレイをかばった?
タクシの魔法で傷口が塞がり止血されるも腕は千切られたまま

まだ大 口 狼ビッグマウスウルフは居る
フレイが『狂化』した

全身から炎 「『フレアスピア』!」
炎の槍…火柱程の槍が全ての大 口 狼ビッグマウスウルフに刺さる?…潰す…

「大丈夫ですか? バカデさん」
サンバが駆け寄る
「大丈夫?」
ローズが心配する
「私の魔法では、千切れた腕は無理 ですね」
タクシがあたふた

バカデ「くぅ…」
「ごめんなさい ごめんなさい」
謝って済むことでは無いけど…『狂化』を解く

「オ オルドルだ オルドルを呼べ ハアハア」

「「「「オルドル!」」」お願い来て」

「お呼びですか? おやっ これは酷い」
「回復をお望みですか?」

「「「「お願い」」」」
オルドルは喰い千切られた左腕を拾い、バカデさんの腕に近づける
「『肉体再生』」
腕が着く…傷口が光ったまま
「『ミナデカヒール』『魔力譲渡トランスファー』」
体力と魔力は回復した
オルドル「バカデ様は、暫く腕が使えません わたくしでもこれが限界です 後遺症が残る可能性があります 残念ですが…」
「剣で斬られた腕なら、よかったのですが、喰い千切られた傷口ですから…」

「ごめんなさい フレイが考え事をしてたから…」

「フレイが強くても、冒険者としては初心者だったな…後ろを歩かせるんじゃなかった…俺たちのミスでもある」
「今度こそ、引退かな…」
バカデさんが腕を押さえながら呟く

「ショウリさんですね ショウリさんならなんとかしてくれるかも ですね」

「10階を目指そう ショウリでも直ぐにはどうこう出来んだろう」
「右腕は使える 大丈夫だ」

立ち上がっても左腕はだらりと垂れ下がる
左腕を体に縛り付けた

バカデさんが体を捻る動きで縛り具合を確認する
腰の斧を手に持ち手斧に大きさを変え、素振り
「この武器でよかったよ 問題なさそうだ」

また、腰に戻す

「痛くない?」
「痛くも痒くも無い … 感覚が無いからな」
フレイ「オルドル それって後遺症?」


「まだ再生途中ですから…そのまま感覚が戻らない可能性もありますが…」

「ごめんなさい」
頭を下げるしか出来なかった
100年前の事が頭をよぎる キズついた仲間の事が

バカデさんが頭に手を乗せ ポンポン
「フレイがお嫁さんになってくれたら治るかもな」
冗談のつもりか 笑いをとるつもりだったのか

「なる バカデの腕が治るなら、お嫁さんでも何でもなる フレイに出来ることならする」

「…「え~」…」
バカデ、サンバ、タクシ、ローズ オルドルが同調した
バカデさんの方が慌てる
「じ 冗談だ 冗談」


チッコチッコチッコチッコ
サンバパーティー 
8階途中 17:26 所要時間 2時間33分




残り1780日(1月18日)

1月23日帝都入学試験
1月末 竜宮城ドラゴンシーパレス


『狂化』
狂暴化…火の精霊フレイの『身体強化』の様なもの
肉体的な強化だけでなく、魔法攻撃力・魔法防御力も5倍になる
周辺が火山などの火の側なら10倍以上になる&回復力(HP/MP)も数倍になる


〈作者の呟き〉
フレイのシーン
フレイが自分の事を言うとき、「私」→「フレイ」に変えます

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