これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第5章 第142話 試練の塔(3) ロン編、サンバ編

第5章 入学試験(帝都編)
第142話 試練の塔オルドルタワー(3) ロン編、サンバ編


前回のあらすじ
試練の塔オルドルタワーに挑戦する



◆ロン編◆
「主、お先に」
ロン達が許可書を使い消える
許可書使用時間 14:30

オルドル「ようこそ、試練の塔オルドルタワーへ 初めての方ですね 登録をお願いします」

ピロロン♪ パーティー登録完了
ロン、ライト、デューク、スキマ、カオル、ミホ
試練の塔オルドルタワーの挑戦が可能になりました」
「説明をお聞きになりますか?」
「お願いします」

「では説明いたします 試練の塔オルドルタワーは入塔許可書があれば何度でも挑戦可能です。…以上で説明は終わりです。 何か、ご不明な点はございますか?」

「我は、あるお方のエンディナーなのですが、主以外の同伴者とでは、いちプレイヤー扱いになっているということですね」
「そうです」

「主は、ソロで20階まで行かれてます、そこで、我を20階以上で召喚した場合はどういう扱いになるのですか?」
「召喚獣扱いになります」

「例えば、この挑戦中に主から召喚された場合はどうなりますか?」
ロンさんあなたは 途中リタイア扱いになります、他のメンバーはそのまま挑戦を続ける事が出来ます、ただし、セーブポイントで退塔されてもパーティーは1階からの再スタートになります」

「あんな、たぶん ショウリはん あ 主の事な、このあと挑戦するんだけど スキマ達わいらみんな ショウリはんの エンディナーとして そっちに召喚されたら どうなる?」
「は? みなさん そのショウリさん… ショウリさん? ソロでここの20階をクリアしたショウリさんですか?」
試練の迷霧オルドルメイムをペア2時間、クラブ25時間でクリアしたショウリさんですか?」

「そ そや、そのショウリはんや 嫁さんのイヴはプチッてしょったなぁ…」

「…」
「はぁ~ みなさん ショウリさんのエンディナーなのですね?」

「精霊王の権限で そう なるな」
みんな 頷く コクリ

「精霊王? しょ ショウリさんの召喚獣扱いになります…そして、みなさんはその時点で途中リタイア扱いに 普通なら退塔してもらいますが…初めてのケースですね そうなりますと」
オルドルはとても困った顔をしている

「ほな、行こか?」
スキマの言葉にみんなを見る 頷く コクリ

我らは、扉を開け中に入った
入塔時間 1月18日14:44
「行ってらっしゃいませ お気をつけて…」

 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
そうですかぁ~ ショウリさん、また入塔するんですねぇ…
黒龍のロンさん、精霊に大精霊… 精霊王ですかぁ~
ようやく、試練の塔オルドルタワーをクリアする方が現れましたか?
 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵

スキマ「なぁ 前のノイチやデント追い抜いてもええんかな?」
ライト「気づかれずには、下の階では無理なのでは?」
ミホ「まずは、追い付きますか?」
スキマ「何階どこまで 行っとるかな?」
カオル「ロンさんの威圧だけで、スライムが霧散してますね」
デューク「…」

2階 3階への階段前
「こんな 所で 追い付くはずないよなぁ」
「この上は 3階ですか?」
「はぁ? 2階の階段を上がると3階やろ?」
誰や?今の声?

「あの黒い部分が3階だと言うのですか?」
階段上の黒い部分を指差すデューク
(デュークが喋りよった…)
「何が言いたいんや?」
黒い部分あれは 転移系のホールだと思うのですが」
「だったら 何や?」
「速度によって上に行くタイプの転移ではないかと?」
「速度? 上に転移?」
回りのカオルもミホも「?」だ
「まだ、1回しか通ってないのですが そんな気がしまして」(1階→2階の階段の事)

ロン「…もし、速度で行き先が変わるとしてどうします?階段で速度を合わせるのは難しくないですか?」

デューク「ミホさん、階段をスロープに 段差無しにしてもらっていいですか? 走って上れる角度で」
ミホ「出来ますけど…」
デューク「後ろのサンバさん達が来る前に急いでもらえますか?」
ミホさんが 階段をスロープに変えた
デューク「私に付いてきてもらえますか?」
デューク「行きます」
デュークさんに付いてみんなが走り出す
デューク、スキマ、ライト、ミホ、カオル、ロン
スキマが風魔法で空気抵抗を減らしスリップストリーム、ロンの気で後押し(転ばないように加減して)

スロープで走って上った勢いでフロアに飛び出す

3階のはずが…回りは 湖畔?
カオル、ミホ 「ハアハア」
スキマ「ハアハア こ ここが3階だったら ハアハア どつくぞ… ハアハア」

カオル「ハアハア こ ここは?」 ピコッ『9階』
スキマ「ハアハア 9階?」
ミホ「ハアハア 3~8階を飛ばしてきたの? ハアハア」


ライト「『ミナデカヒール』 その様ですね」
スキマ「ルール違反じゃないやろな?」
デューク「…」
スキマ「まぁ そういう事も出来るちゅう事で」
カオル「ミホみたいに 階段を作り替える事の出来る人じゃないとダメだろうし、速く走れなければ、こんな階まで来れないでしょうし、この階からは普通にやりましょう」

ロン「主に知らせますか?」
ライト「もしかしたら 既にご存じかも知れませんよ、前回2時間で20階に行ってると言ってました。早すぎますから…」

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「クシュン」
ショウリがくしゃみをしていたことを追記しておく
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スキマ「デュークはん よぉ気づいたな?」
デューク「…」ライトに耳打ち
スキマ「喋れや!」
ライト「そんな 感じがしただけ だそうです」
スキマ「わいには 何も感じんかった 凄い凄い」
スキマも悔しそうに呟く
みんな 苦笑い

現在、9階 14:54 所要時間10分

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◆サンバ編◆
「ショウリさん、サンバわたし達も行きますね」
「バカデさんもたまには運動しないと太りますよ」
笑いが起きる
「ショウリ お前なぁ…」

許可書を使い消える
許可書使用時間 14:46

「ようこそ試練の塔オルドルタワーへ 今日は良く挑戦者が来る日ですね。初めではない方も居られる様ですが ここの説明を希望されますか?」


サンバわたし達は、入塔したことがありますが、バカデさん、フレイさん 説明聞きますか?」
「いいえ 大丈夫 必要無い」
「俺も 要らん」

「そうですか 既に 数組の挑戦者が入塔されてます、同行扱いになるような行為はなさらないよう、よろしくお願いいたします」
「登録後、入塔が可能です」

ピロロン♪ パーティー登録完了
サンバ、タクシ、バカデ、ローズ、フレイ

スライムを蹴散らしながら 聞く
「バカデさんは ここ 初めてなんですよね?」
「あぁ」

「挑戦する機会、無かったのですか?」
「そうだな やろうと思わなかったな」

ローズの一撃で1階は問題なく通過
2階の階段を上がる

「階段は消えるんだな」
2階に全員が上りきると1階からの階段は消えた

バカデも 運動しないと太るからな…」
斧の形をしたイヤリング(右)を外し、魔力を込める

バカデ専用ミスリルとオリハルコンの合金の斧【小と大ナノデマクロ】【魔法禁止ダメマージ】【炎】

両手持ちの斧になる

「ショウリも 考えたな 武器が持ち込めない場所でも イヤリングを外せとは言われんからな」

「でも、バカデさん、スライムを蹴散らすのに斧ですか?」
目の前には1匹のスライムが居た

ドン プチッ 霧散
魔力を込める 手斧くらいにし、更に斧を小さくする
「魔力の込め方で斧の大きさが変えられる…便利だな」
また、イヤリングとして耳に付ける
※左耳の斧の形をしたイヤリングも武器として使える
腰にも移動に邪魔にならない大きさの斧がベルトのホルダーに収納されている、この斧も魔力の込め方で2m程のキングアックスになり、重さも魔力で増減出来るロンの試作品にショウリが手を加えたもの

ローズの耳にも剣の形のイヤリングがある
フレイの耳にも十字架の形のイヤリングがある
サンバわたしの耳にも剣の形のイヤリングがある
これも、武器だ

「ゴブリンさんのお出迎えです」
4匹のゴブリン
1突き…早すぎて1回に見える が、4匹各1匹に頭と胸に穴が開く
フレイの槍捌きに ヒュー 口笛をローズが鳴らす

準備運動…魔物を引き付け 剣を振る
何の抵抗もなく両断される(上下や左右に)
音も静か スーッ 凄い…こんなに斬れる剣は怖いくらい

この世界の長剣くらいの武器は斬るというより 重さと磨かれた刃できれいにちぎる 薪割りの様に当てる場所、力、刃の鋭さ がベテランの技量により斬れる様に見えるもの
でも、この剣は違う 魔物の体を何の抵抗もなく通過する
仲間の動きや位置に気を付けないと ごめん じゃ済まない事になる

今の階この辺りの魔物に複数人で対処することは無い
タクシも神木の杖で殴る 打撃に使っても大丈夫な杖
まぁスライムやゴブリンくらいのやつらだけだが
タクシは基本、後衛の支援職 僧侶 回復と補助系魔法で サンバわたし達をサポートしてくれる

今までは 私とカイ、ローズの攻撃職剣士と武闘家にタクシ僧侶のバランスが悪いパーティーだったが、魔法攻撃も出来る火の精霊、槍使いのフレイさんの加入により パーティーの総合力が1段どころか2~3段くらい上がった

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ショウリさんとはトトマ村で出会った
冒険者登録もしていない15歳の謎の少年

パーティーで襲っても軽くあしらわれた
本気で斬りかかっても困った顔をしながら余裕で遊ばれた Bランクのこの私が…

帝都に飛び級試験に来る数日でも どんどん強くなる
ナスタルームあそこで 彼の本当の力を見せられ驚愕した ステータスがエラーを出す
「まだ、成長途中」でと 今ではレベル1575
エラーを出した時は、レベル50にもなってなかったのに…

飛び級試験は 試験も受けずにSランクに異例の昇格
その日に巨大狂暴海ガメをカードモンスターにしてしまう(王金貨1000枚(10億円)の報酬…私なら、もう引退していただろう シーレン、スイレンさんのも合わせたら3000枚(30億円))

更に数日でお嫁さんが8人、イヴさん女神まゆ神獣エスプリ聖獣エナ精霊に妖精(シーレン、スイレン)、ルージュフェニックス、ハーフエルフのミーゼ
羨ましいを通りすぎ呆れる

ショウリと出会って 蜘蛛を退治し、蟹を退治し、星座を作り シーズーを救い、ナイバータを救い、帝都を救い

妖精の館を作り(メイシモラッタの村、シーズー)
試練の迷霧オルドルメイムをたった1日(25時間)で抜け

サンバわたしにお金と力があって、お嫁さんを8人
移動式家キャンピング・ハウスもあって、転移も出来て 普通に冒険者をしていただろうか?

メイド(ダミエナ、オリエナ)も執事(オルダニスキー、オルドワルト)も居て

ハウスの中には畑もある
酒(三尾酒コーピオンの酒)も飲み放題 売るほどある

1度聞いた
「ショウリさんは、何故、冒険者を続けるのですか?」
ショウリはこう言った
「楽しいからです 困っている人はまだまだ知らないくらい大勢居るでしょうから 僕に出来る事を出来る限りやりたいんです」と

ショウリさんは、お金で済ませられる事も、力で済ませられる事もそうしない…
「それじゃぁ その場しのぎですから」と
デントやノイチを育てるだけでなく、学校を作りたいと言う
シーズーでは、新しい学科を作ってしまった

不思議な少年…私たちのクラブリーダー
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「何考え込んでるの?」
「ん? ローズはいつ 結婚するのかなって」
誤魔化す
真っ赤になったローズ
「な な 何よ 突然?」あたふたする

「ショウリさんと 知り合って 帝都のギルドマスター ワナキオさんとサーラさんの結婚式セレモニーを見ただろう、ショウリさんも8人もお嫁さんが出来た、チェアさんとインクさんが結婚したろ?」
「ローズはいつするのかなって…」

「ですね ローズさんはいつ 誰と結婚するのですか? 興味ありますですね」
タクシも冷やかす

「わ わ 私より、フレイは どうするの?」
矛先をフレイに変えたよ

「え? な なんで 私?」
赤くなったフレイもかわいい

そんな事を言っているが ちゃんと魔法でミニオーガの群を焼き払っているフレイ

「フレイも ショウリさんと結婚するの?」
ボン フレイから何か出た

「ショウリさんとは まだ知り合ったばかりです」
「言い訳にならないですね イヴさんは来たその日にお嫁さんですね」
「ルージュさんも孵って生まれて 直ぐお嫁さんですね」

「う~」
反論出来ないフレイ 

「好きなんでしょ? ショウリさんのこと」
ローズもはっきり言う方だから

「う~」
返事が出来ないフレイ

そんな状態でも ちゃんと魔法でチビオークの群を焼き払っているフレイ

「でも、ショウリさんも凄いわよね 貴族でも(お嫁さん)8人なんて滅多に居ないのに」

「ローズもショウリさんのお嫁さんになったら」
冗談半分で言ってみた

ローズわたしは 無理、ショウリさんは旦那って感じじゃないから」
「ショウリさんのお嫁さんって感じじゃないから…料理も下手、強くもない、かわいくもない、きれいでもない…それに獣人だし」

「ショウリは、獣人とか 気にしない」
フレイが少し怒った感じで怒鳴る

タクシぼくも そう思うですね ショウリさんは獣人とか気にする人じゃないと思うですね」
バカデも 同感だ」

「年齢も気にしないだろう みんな いやルージュは違うな ルージュ以外は年上だ」

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「…「クシュン」…」
ショウリたちがくしゃみをしていたことを追記しておく
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6階の階段を上がると
ノイチの気配を感知…ロン達は居ない、感じない

現在、6階 15:42(所要時間52分)
5階からの階段を上がって直ぐ

フレイ「ノイチちゃんの気配を感知したけど…ロン達の気配がない?」

「ノイチさんを 追い抜いたのでしょうか?」

「そうかもしれないですね」




残り1780日(1月18日)

1月23日帝都入学試験
1月末 竜宮城ドラゴンシーパレス



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