これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第5章 第127話 特訓…?(1)

第5章 入学試験
第127話 特訓…?


前回のあらすじ
僕は取り乱した
魔物に身内を殺された人達の視線が怖くて
エスプリを抱き締めたら…
僕は気を失った



僕はエスプリを抱き締めた
ほんの少し力が入った
「痛っ」パチュン ビチャ ボトッ

「え?」
まゆ、ルージュ「「キャー」」

 エスプリが

 千切れた…

「うわ~~~」フッ
僕は気を失った

「ん~…」

「お目覚めですか? ダーリン」

「イ ヴ ? … 僕は?」
ガバッ
「エスプリは? エスプリは大丈夫?」

イヴに膝枕をされていた僕は、飛び起き聞いた

「大丈夫ですよ まゆさんとルージュさんが、エスプリさんを回復させました」
イヴの顔はどこか 暗い

辺りがクラブ長室や寝室では無いことに気づく
「ここは?」ピコッ『隣の空間ナスタスペース
「え? 『隣の空間ナスタスペース』?」

「ここは、ダーリンが居た世界でも、転生した世界でもありません、妖精界でも精霊界でもない空間です」

隣の部屋ナスタルームみたいだね」
「エスプリは大丈夫なんだね…よかった」
涙が溢れてくる

「ダーリンは、シーズーとナイバータで蟹等魔物をいっぺに大量に討伐して一気にレベルが上がり…実際にはセーブしてなかったのでステータスとしては上がって無いのですが…存在能力的な体内の数値が上がってそのコントロールが出来なかった…泣いていたらしいじゃないですか?興奮していた為の事故です」
「エスプリさんだったから良かったとも言えますね、もし、エスプリさん以外だったら…」

「エスプリさんは『肉体再生★☆☆』の魔法を覚えていました、自己回復系最高位魔法です、切断、焼失等肉体の一部が無くなっても再生する魔法をです、エスプリ彼女が元々スライムだったので、修復に複雑な行程が少なかったこと、ルージュさんが、側に居て、ルージュ彼女の血を使い再生効率が上げられたこと、まゆさんの糸で縫合し再生をしやすくしたこと…と、いくつかの好条件が揃い、エスプリさんを元に戻せたのです」


「そうでなかったら、僕が エスプリを抱き締め殺していたかもしれないと…」
イヴは何も言わなかった

「仮想ステータス オープン」
イヴの呪文でステータス画面が空間に黙視出来る状態で出た

§§§§§ ステータス §§§§§
名前:ショウリ
 §§§§§§§§§§§§§§§§§§§§
レベル:1574 [ S ]
H P:2011768/1741400
《エラー/エラー》
M P:2078434/1741400
《エラー/エラー》
《霊 力:1741400/1741400
 (エラー/エラー(MPエラー))》
《神 力:15740/15740
 (エラー/エラー(霊力エラー))》
攻撃力:1741600    《エラー》
防御力:1741600    《エラー》
魔法攻撃力:1741600  《エラー》
魔法防御力:1741600  《エラー》
精神力:1741400    《エラー》
素速さ:1741600    《エラー》
賢 さ:1741600    《エラー》
器用さ:1741400    《エラー》
 運 : 60    《100(補整限界)》
抵抗率: 60    《100(補整限界)》
命中率: 60    《100(補整限界)》
EXP: 323310750(/325400000)

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「「えっ(なっ) レベル1574?」」
「えぇ ダーリンの経験値からセーブしたときに上がるレベルがこれです ここまでとは思いませんでした」

「スキルを使ってなくて エラーになっているのではないですか?」
イヴにも隠蔽している部分が見えないようだ

「確かに 加護が働く前の数値で174万を越えてる 今まで1000ちょっとだったのに…」

「たぶん、エスプリさんを抱き締めたときは10万にもなってなかったと思います…セーブしてないのですから、それでもエスプリさんは あのようになりました」

「隠蔽はあくまでステータスを見えなくする 誤魔化す魔法です、ステータス自体を小さくしたり、大きくしたりするものではありません」
「ダーリンは隣の空間ナスタスペースで、パワーコントロールが出来るようになってもらいます」
「特訓です」

「ところで、イヴはいつ戻ってきたの?キャンサーリンの事は解った?」

「2日前に、エスプリさんの事が余程ショックだったのでしょう、ダーリンは2日程 気を失った状態でした」

「え?2日? じゃ 試験は?」

「大丈夫です、まだ、始まってません」

「え?」

砂時計が18個出てきた
2個は砂が落ちきっていた

「この砂時計が全て落ちきると試験の開始時間、1月14日の朝8時です」
隣の空間ナスタスペースは外界と時間の流れが異なります、砂が落ちきる前にパワーコントロールをマスターしてください」

「まさかと思うけど…僕の寿命2日減った?」
星の玉を集めるアニメのあの部屋みたいだと思っている、2日寝ていたのなら…

「よくお分かりで…ダーリンが気を失っていた2日、この空間で過ごした時間は寿命から減ります」

グー お腹がなった
「2日も寝てたから、お腹空いたね…」
「あれ?ポーチ働かない?」

ナスタスペースここでは、ポーチ機能しません、というか作動するまでに時間がかかるというのが正解です、食事はこれです」

クルミのような木の実?数えきれないほどの山

「クルミ?」
これは?【神眼】『?』不明

「これは、ダーリンの食事です、力を入れすぎると霧散し、足りないと開けられない 即ち食べられないということです、頑張ってください」
「これは、パワーコントロールの第1ステップですから」

グッ フワー 霧散 スー 霧を吸い込む良い匂い
グー益々お腹が減る

大きさがゴルフボールくらい 力が入れ難い
カプセルのように回しても、クルミのように指で押さえても霧散してしまう
霧散だから殻もでない…がいったいいくつあるのか?
【神眼】でもこれが何なのか何個あるのかさえ不明

小と大ナノデマクロ』で大きさを変えようとしたら霧散

「今は、パワーコントロールが目標です、魔法はダメですよ」
ステータスを変えようとしても
「ぐわ~」ビリビリバリバリ 電気ショック
低周波じゃない電撃…

「ずるはダメですよ」

砂が半分くらい落ちた頃
パキッ 綺麗に割れた 飴?黒い玉
「美味しいね」
涙が溢れてくる

「今、黒かったですね、黒はギリギリ開けられた力加減だったということです」
「理想の力加減だったら金色の実が出ます」
金<赤<黒 
「赤か金が出てくれないと話になりません」


「ねぇ イヴ、 僕の側で焼きそば食べないでよぉ」

空腹時にあのソースの匂いは辛い

「わたくしは ダーリンに付き合ってここに居るのでよ、頑張ってください」ズズー、モグモグ

砂時計が3つ砂が落ちきる 不眠不休で木の実を割り続けた
片手に2つづつ両手で割れるようになっていた
伊達に完全記憶パーフェクトメモリーがあるわけではない
4つの赤い木の実を口に放り込みバリバリ砕きながら
「第1ステップは終わりかな?」

スースー イヴは、ベッドで寝てました
三日三晩不眠不休でした 横に倒れ混んで添い寝した


「ダーリン ダーリン 起きてください」
「おはよう イヴ」
イヴが砂時計を指差す
落ちきった砂時計が7つ…

「あ あれ~?」「また2日寝てた?」


目覚めの木の実割り
赤 赤 赤 赤 赤 赤 金 赤

「まぁ 失敗しなくなりましたから 次のステップに移りましょうか」

トランプタワー作り
三角(2枚)を並べるのは何とか出来た
横に並べるのカードが難い

お腹が減れば木の実割り

寝るときはベッドに横になるのではなく、ベッドにもたれて座って仮眠

砂時計が更に4つ、11個落ちきった残り7個

木の実はほぼ金が出る、トランプタワーも7階建てまで作れるようになった

「じゃぁ 次のステップ 一度、外界に出て、セーブしましょうか…異空間転移」

◆シーズーセーブポイント 教会◆
夜明け前 5:19

「セーブしますか?」
 [はい] [いいえ]

「はい」ポチッ
タラッラッタラ~ン♪レベルが上がりました
レベル49 → 1575
大気が震えた 空の雲に穴が開く…広がる
鳥が飛び立つ 


§§§§§ ステータス §§§§§
名前:ショウリ
 §§§§§§§§§§§§§§§§§§§§
レベル:1575 [ S ]
H P:2112768/1742400
《エラー/エラー》
M P:2179434/1742400
《エラー/エラー》
《霊 力:1742400/1742400
 (エラー/エラー(MPエラー))》
《神 力:15750/15750
 (145152000/145152000(霊力580608000))》
攻撃力:1742600    《エラー》
防御力:1742600    《エラー》
魔法攻撃力:1742600  《エラー》
魔法防御力:1742600  《エラー》
精神力:1742400    《エラー》
素速さ:1742600    《エラー》
賢 さ:1742600    《エラー》
器用さ:1742400    《エラー》
 運 : 60    《100(補整限界)》
抵抗率: 60    《100(補整限界)》
命中率: 60    《100(補整限界)》
EXP: 326331970(/345400000)

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「戻りますよ 異空間…」
“ショウリ?”
「“エスプリ?”」
転移の寸前にエスプリから念話、念話を口に出して会話をした

“やっぱり この魔力ショウリだったんだ ショウリ 大丈夫?”
エスプリは 僕を心配してくれた

「“エスプリ ごめん”」

“ううん いいよ ボクは大丈夫 平気、ショウリは大丈夫?”

「“もう少し かかるかな?”」

“待ってる ちゃんと帰ってきてね 約束 帰ってきてボクを抱き締めて”

「“…解った 約束する 朝、8時までには必ず帰る”」

“帰って来るだけじゃ ダメだからね”

「“何が望み?”」
何となく解るけど聞く

“抱き締めて”

「“あ~ 解った」エスプリを抱き締めてあげる”
イヴに聞かれると恥ずかしいから…

“じゃ 待ってるから”プツッ

「お待たせ…戻ろう 続きだ」

「異空間転移」

実際にレベルを上げると木の実を割る事さえ出来なくなっていた
時間は限られている
焦らず、確実に、集中して
砂時計が最後の1つ 砂の残り半分程

「やっと金が続きだした、トランプタワーも10階建てまで来た」

「そうですね、もう時間も無いですから最後のステップにしましょうか?」
イヴが僕のおでこにおでこを付ける

慌てて離れる
「何をするの?」
赤くなる

「だから、最後の試練です これを越えてもらわないとわたくし達の死活問題、至福の時間が持てません」
イヴも赤くなっていた

「今、木の実これを試してください」
パキッ 金

「まだ、制御出来てますね」

「逃げないでくださいね」
イヴのおでこと僕のおでこが触れる

「逃げないでくださいね」
念を押された

見えたのは僕の姿 視点が少しずれている…2人の目線、まゆとルージュの目線

「うわっ」
イヴから離れた

見えたのは 僕がエスプリに抱き付いたシーン
エスプリの体が千切れたシーン

ハアハア
「何でこんなところを見せるの?」

木の実を差し出す
「どんな状況でもダーリンの力の制御をしてもらわないと わたくし達の死活問題ですから 制御出来ないとエスプリさんの二の舞になりますよ」
厳しいことかもしれないが僕のステータスがそれだけ驚異なのだ

ビギッ スー 木の実を割れなかった
ビギッ ブギッ バフ
深呼吸 スーハー スーハー

パキッ 黒

完全記憶パーフェクトメモリーでさっきのシーンを思い出す
僕がエスプリを…ごめん ごめん ごめん ごめんエスプリ
必ず制御してみせる
霧散 霧散 霧散 霧散 霧散 霧散 霧散

深呼吸 スーハー

パキッ 赤 赤 赤 赤 赤 金 金

「ふぅもう 大丈夫 みたいだ」

「次、いきますよ」
イヴのおでこと僕のおでこが触れる

「うわっ」
イヴから離れた 赤くなる

「な 何でこんなところを…」

見えたのは 僕の記憶が無い あの日の夜
イヴ目線だった




残り1802日(1月13日) → 1784日(1月14日)

1月14日シーズー入学試験
1月17日ワナキオさん結婚式(帝都)
1月23日帝都入学試験
1月末 竜宮城ドラゴンシーパレス



隣の空間ナスタスペース
隣の部屋ナスタルームは主(ショウリ)の回りに広がる異空間に対し、隣の空間ナスタスペースは次元(世界)の回りに広がる異空間
 次元(世界)を惑星に例えると宇宙が隣の空間ナスタスペース、全ての次元(世界)の隣にある空間
 時間の流れが異なりる、速い場所遅い場所、流れがない場所(時が止まった場所)、同じ場所が存在する
 今回のショウリの居る隣の空間ナスタスペースは砂時計1つ(スペース内24時間)が外界では約30分
 ポーチ等の収納魔道具は作動までの時間が異なる


イブのステータス
H P:3703680/3703680
M P:4370340/4370340

ショウリに加算
HP 370368/MP 437034


『肉体再生★☆☆』
〈精霊魔法〉
〈★☆☆〉
自己回復系最高位魔法
切断、焼失等肉体の一部が無くなっても再生する

記憶再現メモリープレイバック』(イヴバージョン)
イヴは第三者の記憶も読み込む事が出来、それを対象者に見せる事が出来る
体に触れなくてもよい
※本来、体に触れなくても見せれた



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