これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第3章 第49話 飛行魔法?(2)

第3章 帝都へ、飛び級登録試験
第49話 飛行魔法?(2)



前回のあらすじ

インクさんは、ショウリ作のミーゼの下着に興奮して眠れず目の下にくまを作る。
バカデさんはマイコーさんに分所所長を強引に押し付け、護衛に同行することに
馬車の護衛配置を確認すると僕の席は無かった
僕が、走って付いていくと言うと、エナが「飛行魔法をお教えしますわ」と言った




「では、ショウリ様、飛行魔法をお教えしますわ」
「…「え~」…」
早朝から大迷惑な同調シンクロ

「エナ、妖精は羽があったから、羽の力で飛んでいるんだろうなぁって思っていたけど、精霊には羽がないのに飛んでるなぁって思っていたけど、飛行魔法だったの?」
「いいえ、精霊が飛んでいるのは飛行魔法とは少し違いますわ、風魔法に近いものですわ、精霊は軽いですから」

そう言うとエナは、僕の右肩から左肩へくるりと上空を旋回し飛んでみせた
僕には、エナの回りにキラキラと光の粒子が見える風?粒子が濃くなると薄い方へ動く足下が濃くなると上昇、薄くなり上部が濃くなると降下
粒子に磁力があり反発しているようにもとれる
エナは、僕の耳元で飛行魔法の呪文をお教えくれた

「【自由飛行ドリアンベントンダス】」

僕の体が スー っと浮いた 30cm程
球?体が何かに包まれた?不可視の壁シールド的な…直径2mくらい
僕は目をつむり、そのまま暫く浮遊していた
ゆっくりと体を時計回りで回って…目を明け上空を見た
魔力を込めた シュン
30m程のところまで上がった 引っ張られた?
以外にコントロールが難しい…速いな
また、ホバリング、暗いのでたぶん下からでは黒服の僕は確認出来ないだろう
まだ暗い この辺りには街灯的なものはない、今日は月も無い星明かりだけ…
初飛行が真っ暗闇…怖くないぞ怖くない

僕の今から歩む道も先の見えない最終地点の解らない旅、今は、冒険者登録、飛び級登録試験…帝都を目指す
帝都がどっちなのか解らないからいまいち決まらない
ゆっくりと降りて着地
怖くなかったぞ 怖くなかった

「お前なぁ」
バカデさんが呟く

 時間は  4:00

「では、キンゴタウンへ向けて出発」
サンバさんの合図で商隊馬車、護送馬車が進み始めた


僕は歩いている ミーゼの乗る馬車の横を馬車の速度と同じ速度で 魔法や特技を使わず
僕の左肩にはエナ、頭の上にはエスプリ

「ねぇ ショウリ 空を飛ぶってどんな感じ?」
頭の上のエスプリが聞いてきた

「【自由飛行ドリアンベントンダス】は、余り気持ちのいいもんじゃないなぁ…ん~なんか、飛ぶというより、上に落ちるって感じかな?」
「上に落ちる?」
「そう、高いところから飛び降りたときの逆…落ちる方向が地面じゃなく空 みないな感じ」
「それに、真っ暗で何も見えなかった」
「なんとなく解る ボクは飛べなくていいや」

そろそろ 休憩ポイント

「ねぇ エナ、君はなぜ僕らに付いてこようと思ったの?」
「そうですわね…退屈だったからですわ」
「そんな理由であそこを離れてよかったの?」
「エナがショウリ様の成長を見たかったからいいのですわ、面白そうだと思ったからいいのですわ」

「行きたいところとかあるの?」
「そうですわねぇ…木の生えていない場所…海 でしょうか?」
「海 エナは、泳げるの?」
「泳げるというか ワタシ沈みませんから 海の中にも行ってみたいですわ 海底都市とかにも」
「????? ?(・・;)?海底都市?」
「え~水の精霊が話し…あっ!」
「何?」
「わ 忘れてましたわ ワタシとしたことが…」
「ショウリ様、もう一度精霊界あそこへ行っていただけませんか?」
「行くのはいいのですが、今は護衛中ですから、それは時間かかりますか?」
「直ぐ、済みますわ」
「急ぎますか?」
「出来れば早い方がいいですわ」

僕は走り先頭の馬車に行った
「サンバさん、この先で休憩するんですよね?」
「はい、休憩の予定ポイントです」
「僕、少しの間 ここを離れても大丈夫ですか?直ぐに戻りますが」
「ショウリさんが離れても問題はないと思いますよ ね、チェアさん」
「え~大丈夫でしょう どちらへ行かれるのでしょうか?聞いても構いませんか?」
「エナ、教えても?」
「ショウリ様はワタシと精霊界へ行きますの」
「「精霊界?」」
「い 行ってらっしゃい…」

「エスプリ チェアさん達をお願い、ちょっと行ってきます」
エスプリをチェアさんに預けた

僕は『記憶転移』でエナと精霊界へ転移した

「で、何を忘れていたの?」
「水の精霊のことを忘れてましたわ こちらへ」
またまた床の雲がかまくらのようになり、入口ができ、エナが入っていった 僕も続く

そこは風呂場?
「キャー」「キャー男」「キャースケベ」「チカン」「キャー人間」「イヤ~ン」「お嫁に行けない~」等 「エナ様のバカ~」「ショウリ様?」「ショウリ様だ」「ショウリ様キスさせて~」
色々な罵声と黄色い声がとんできた

「ご ごめんなさい」
僕は直ぐ後ろを向いて 目をつむった
「ショウリ様ならOKですよ」
ありがとうございます 許してもらえて

「な 何ですか? ここは?」
ピコッ『精霊界』(--;)

ここは、水の妖精、精霊の(女性専用の)寝室らしい
水槽のような物がベッドみたいだ
勿論、みなさん一糸まとわぬお姿です

「ごめんなさいですわ、ごめんなさいですわ、シーレンに会いに来ただけですわ」
「シーレン様は、こちらです」
「ショウリ様 こちらへ」
「あ いや こちらへと言われましても 目を開けても大丈夫でしょうか?」

僕はそーと目を開ける やはりみなさん一糸まとわぬお姿、またつむ
「今、チラ見しましたね」
「ごめんなさい」

ん?どこかで見たような?聞いたような?

「服、着てもらえませんか?」
「仕方ありません、そこまで言うのでしたら…」
「あるなら、着れよ」

ん?どこかで聞いたような?見たような?

「これで、いいですか?」「もう」「めんどい」「着たわよ」…「着ました」

僕は目を開け またつむ

「そ それは み 水着ですか?」
僕には水着には見えなかった

「いいえ 下着です」「下着よね」「下着」「パンツとブラ」「お気に入り」…「勝負下着」

水の妖精は露出癖があるのか?(--;)

「みなさん その辺で ショウリ様が困ってらっしゃいますわ」
「ショウリ様、彼女達の事は気になさらず どうぞ、こちらへ ですわ」

僕はなるべく見ないようにして部屋へ入った
そこには、弱々しい老婆が水槽に寝ていた?首から下が水中…その精霊の髪は恐らく身長くらいはありそうな超ロングの水色、それは、水面に流れるように浮かび体を隠している 見えそうで見えないチラリズム刺激的です

「こちらは、シーレン 水の精霊ですわ」
「寝てる?」
「はい、霊力の回復が出来ないほどの衰弱状態ですの」
「ということは、僕が霊力譲渡メガトランスファーをすれば回復する とか?」
「はい、そうですわ」
「その、彼女のことを忘れていた?と…」

「え~エナ様はシーレン様のことを忘れてた?」
「酷い」…

「それは…その…なんですわ…」

僕は、シーレンの水槽の上に手をかざし
「『霊力譲渡メガトランスファー』…」
「ちょっと待ったぁ!」
「????? はい?(・・;)?」
霊力を流そうとしたらストップがかかった
「な 何故止めるのですか?」
そこには、7人の…頭に三角帽子の下着姿の妖精…7人の小人ですか?
「シーレン様は 眠れる姫 目覚めさせるなら…」
「目覚めさせるなら?」まさか(--;)
7人の妖精は僕を指差し
「…「接吻キスでしょう!」…」言い切った
やっぱり(--;) ここ森じゃなく浴 室ベッドルームですよね?

「キス」「キス」「キッス」「キス」「キス」「キス」「キス」「キス」「キッス」「キス」
何故キスコール(--;)

水槽の中のシーレンが赤くなってます
?本当に寝てます?
僕は、コールを無視し手に魔力を込めた
「『霊力譲渡メガトランスファー』…」

ブーブーブー ブーブー

シーレンは目を開けた
「あ~シーレン様が」
「シーレン様」「シーレン様」…
彼女と目があった ニコッ
彼女は体を起こした
僕は顔をそむけた 背けた方にも下着姿の妖精がいますが、水の妖精は隠す気が無いようです 妖精の下着…作れるかな?

シーレンが手に触れた? チュ~~~~~ッパッ 吸われた?
「はぅ~ うま~い もう1回」チュ~~~ッパッ
「エナ~~~~~」 ドン ド~ン
「え?????? ?(・・;)?」
「酷いじゃないですか 聞こえてましたよ 私の事忘れてたなんて 酷いです 酷い」

「エナ? 大丈夫?」
エナは壁?雲?に上半身がめり込んでいます
スカートが捲れています
必然的に白いパンツが見えてます

「あの シーレンさん そろそろ手を放してもらえませんか?」
シーレンはまだ僕の指をしっかりと両手でホールドしていた
? エナを殴ったんじゃないの?蹴飛ばした?
(ウォーターボールをぶつけたが正解 直径15cmを付けると座布団2枚)

ズボッ
「ごめんなさいですわ、ごめんなさいですわ、100年前ですから忘れてましたわ ごめんなさいですわ」
「????? はい?(・・;)?100年?」

100年間水の中?ふやけないの?それでシワシワの老婆?
シーレンに目を向ける 丁度僕の手に体が隠れてますが やっぱり一糸まとわぬお姿です、ピチピチギャルにになっておられます
キスしておけばよかったなど思ってませんから…思ってません…少ししか

「え 羽? 妖精?」
「ショウリ様ですね 私 水の精霊『シーレン=マーレ』と申します 霊力を分けて頂き誠にありがとうございます」
シーレンの体が光った パー

ピロロン
【水の精霊の加護】 

「こんな感じでしょうか?」
「加護が付きました…」
「あってたみたいですね」ニコッ
キスしなかったことは後悔してませんから 少ししか

「羽があるようですが…精霊ですよね?」
「職業では、水の精霊です、でも、私 本来は妖精なのです」
「精霊が職業? シーレンさんは妖精?」

「詳しくお知りになりたいのでしょうか?」
「あ 今は 時間が無いので今度ゆっくりと って忙しいですよね?」
「いいえ 時間ならありますよ 私もショウリ様とご一緒させて頂きますから」

「????? はい?(・・;)?」





と言うわけですの、シーレンもワタシと一緒にショウリ様の虜になりましたの
で、休憩中のみんなと合流しましたの

「水の精霊 シーレンさんです」
「シーレンです、これからショウリ様とご一緒させて頂きます、よろしくお願いします」

「ショウリ お前なぁ」
バカデさんが呟く


§§§§§ ステータス §§§§§
名 前:シーレン=マーレ
レア度:★★★★★☆☆
分 類:妖精
種 族:妖精(覚醒種:水)
性 別: 
年 齢:1090
職 業:水の精霊
レベル:989 〈★★★★☆〉
H P: 1900/1900
M P: 7050/7050(霊力2350)
サイズ:体長19cm、体重0.19kg
性 格:?
特 長:メロン持ち
    妖精が覚醒した種
§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§
フレンド登録完了

「後は 闇 ですか?」
コピーさんが呟く
「闇?」
ローズさんが不思議そうに聞いてくる

「《その者、黒を持ち、虹と光と闇を従え、魔王を滅ぼす》黒=ミーゼ(奴隷)、虹=エスプリ、光=エナさん、シーレンさん なら、後は 闇」
ジームさんが答える
スマホの事は伏せている

そういえば、今朝は部屋にインクさんがいたからログインボーナス見てない


「魔王ってなんですの?」
エナが聞いてきた

「エナもシーレンも魔王知らない?」
「はい、精霊の間でも聞きませんねぇ」
「ワタシも知りませんですわ」

まだ、魔王は誕生してない?

「そろそろ、出発しましょう」
「途中、ホースヒールポイントで馬を回復させ、11:30ごろに早めの昼食の予定です」

現在 7:05 8:30にギルドだけど…

「バカデさん、球根の件はどうなります?」
「あ ちゃんと手紙に書いてきたから、マイコーがしてくれるはずだ」
「はず ねぇ(--;) じゃ 8:30になったら、ギルドへ行って来ますよ」


「ねぇ シーレンさん、エナに聞いたのですが、海底都市があるとか?」
「あるよ」
エスプリ登場

「海底都市は存在しますが、250年程前の事ですから今もあるかはわかりませんよ」
「シーレンさんは行ったことは?」
「あるよ」
「ボクのマネした?」
「フフフ 楽しいですね 100年振りのお喋りは」

シーレンさんは、眠っている間も意識はあり、妖精達の会話から情報をもらっていたらしく
100年の時間的タイムラグは殆んど無く、ここ最近の変化も知っていた

「私もスマホ持てたらいいと思います」
「ワタシも欲しいですわ スマホ」

僕は、歩速を押さえ後ろの護衛馬車のバカデさんのところへ行った

「バカデさん、妖精や精霊の冒険者登録って聞いたこと、実例とかありますか?」
「妖精や精霊の登録? まさか、シーレンやエナを登録する気か?」
「シーレンさん、エナがスマホに興味を持たれてて」
「ん~ 確か?スマホの在庫 後、2個だったような?球根のついでにやるか? マイコーに言ってみてくれ」
「試してみます」

魔物の遭遇もなく時間になった
8:30
「ミーゼ ギルドに行ってくる 何かあったら、同調念話シンクロフォンして」
「はい」




1817日



【水の精霊の加護】
 ・大気からの魔力、霊力の吸収率増
 ・水系の魔法、特技等の効果効率増
 ・水を生み出し、容易に操れる


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