これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第2章 第23話 探偵は食堂にいる?

第2章 ブラックスマホの伝説
第23話 探偵は食堂にいる?



前回のあらすじ

寝室で襲撃事件を整理、バカデさんは、僕の異常さにも気づく
エスプリがレインボースライムでない事に少し落胆?
エスプリが喋ることにバカデさん、商人さん達は驚愕する
【神眼】で商人さん達と、荷物をチェックする





僕は、例の事を確かめたく【神眼】を使った
商人達の感情の色別(テストを兼ねて)、荷物のチェックをしていた
内通者の疑惑、エスプリの転移の原因を探るために
商人さん達は白か、荷物は特別なものは無し、やはりこの中にも無いか…

時間 18:09
もう、こんな時間

「すいません、僕まだ今晩の宿も決めてなくて、そろそろ失礼してもいいでしょうか?」

宿も決めてない、夕食も食べないと昼抜きだったし…商人さん達バカデさんに声をかけた

バカデ「あぁ~そうだな詳しいことは明日にしよう、俺は、盗賊の後処理もしないといけないしな」

チェア「あ、もうこんな時間ですね、ショウリさん、よろしければ、私共と夕食をどうでしょう?」
ジーム「ご一緒しませんか?」
インク「勿論、夕食代は私達がお支払い致します」
コピー「宿の手配もさせて頂きます。それくらいはさせて頂かないとバチが当たります」
チェア「そちらのスライムさんも一緒で構いませんよ」

僕は、お言葉に甘えた
バカデさんとは、明朝8時にギルド分所で会う約束をし、商人さん達と、夕食を一緒にすることにした

この世界の情報収集もかね、楽しく美味しい食事の時間をすごした
やはり、エスプリに気を使ってくれたのか、個室での食事だった

ショウリ「この子は『エスプリ』と言います、僕の友達です」

エスプリ「こんばんは」

「「「「 こ こんばんは… 」」」」

インク「凄いです~喋れるスライムは、始めてみました~」

ジーム「長年商売をしていますが、話にも聞いたことがありませんよ~」

コピー「カードモンスターのお友達ですか…うちの子らが知ったら、羨ましがりますな ハハハハ」

チェア「と ところで、エスプリ さん**は、『レインボースライム』なのでしょうか?」

スライムに『さん』を付けたことなど無いだろう…そんなこと考えるとおかしくなるショウリだった

エスプリ「違うよ、ボクは『レインボースライム』じゃないよ」

ジーム「そうですか?『レインボースライム』のような、虹色をしていたもので、てっきり『レインボースライム』かと」

チェア「料理が冷めてしまいます、食事にしましょう」
場の空気を読んだチェアさんがそう言ってくれた
この後エスプリの話はしなかった

バカデさんもチェアさん達も『レインボースライム』を気にするみたいだが何かあるのかな?


チェア「この5年程で、大きく生活が変わりました」
インク「そうですねぇ、確かに、日曜雑貨も含め新商品の開発は目まぐるしい物がありましたねぇ、服関係や料理関係も…」
ジーム「特に、スマホは今では無くてはならない物です。お天気アプリやウォレット等」
チェア「そうですなぁ、大金を持ち歩くこともなくなりましたし、チャージで支払い等も簡単になりましたし」
コピー「決算もですが、毎日、毎週、毎月、大変だった売り上げ計算もアプリで簡単になりましたしね」
インク「商品の在庫管理もですねぇ」
   :

商人さん達の話はスマホの便利アプリの話から、日曜雑貨の開発ラッシュと、この5年の出来事がほとんどだった…食事中話はつきなかった 
5年…向こうの時間で1年前、父さん達がこの世界に干渉し出した頃だ

食事が一段落して、僕は襲撃の話を切り出した

ショウリ「あの、襲撃について聞いてもよろしいでしょうか?」

チェア「私達にお話しできることでしたら、何でも聞いてください」

ショウリ「バカデさんから、ある程度は聞いていますので確認程度の事です」
僕は、いくつか再確認しておこうと思っていた

ショウリ「進行予定と、最初の襲撃現場に盗賊が突然現れたとか?その時の席位置を教えてもらえますか?」

チェア「私達は、セーブポイント(長イス)のところを宿泊地点にしていまして、夜が明ける前、朝5:15にキンゴタウンへ向かいました。12時間程かかりますので、7:30頃盗賊の襲撃を受けました」

コピー「そうなんです! 自分は最後尾でしたが、突然、数本の矢がアンクゥさんと、ティガさんに当たり、その時には囲まれてました、護衛の方も反応すら出来てない感じでした。ティガさんは自分の左に座っていました、矢は左腕にナイフも刺さっていました」

先頭まで見えるくらいの車間(馬車間?)で移動していたようだ

ナイフ?新たな情報だ…毒付きのナイフがあったら気づいていたはずだが…犯人が回収した?
?頭の上でもぞもぞ…回収したのは…ですか?(-_-;)
犯行現場を荒らすと怒る鑑識の方の気持ちが解るような気がする……後でお仕置きかな?

2人は避けられなかったのか?ナイフは近距離からでは?
ショウリ「突然ですか? 矢やナイフが? 飛んできたのに気づかなかったのですか?」

チェア「自分の右側にアンクゥさんは、座っていたのですが、急にアンクゥさんが声をあげ、様子を見ると、腕と腹部に矢が刺さっていました、アンクゥさんも驚いていました」

ジーム「クリフさんは、私の左に座っていたのですが、私もクリフさんも矢が飛んできたのには、気づきませんでした」

インク「私もです、ミーゼさんが一番驚いていたのではないかと思います。ミーゼさんは、右側に座ってました。相当動揺していたみたいでした」
またまた、新たな情報…もしかすると、ミーゼさんは、動揺すると魔法が使えなくなるタイプかも、魔法の行使には集中が必要な場合もあるし…場数はこなしているとは思うが…全ての可能性をチェックチェックφ(..)

アンクゥさん右、クリフさんが左、ミーゼさんが右、ティガさんが左、左右からの襲撃にも対応した席位置かな?

もう1つ新たな情報、荷馬車の2台目を指示したのは盗賊だった

* * * * * * *

盗賊「チッ、馬を傷つけちまった、2台目を使いな、荷物も付けてだ、俺たちは、優しいだろう」

僕は、荷物を返したのは、馬車の移動速度を落とすためだと考えている

* * * * * * *

2台目には、クリフさんが乗っていた…何か関係が?
僕の中のクリフさんへの疑惑が膨らんだ

その後も話を聞いた
なぜ盗賊に突然囲まれたのかは、商人さん達は解らないみたい
盗賊の死体を見たチェアさんの言うには

商隊の前に、ダーナルとバンガ、右側2台目辺りにスチム、3台目左にイエロ、後方にアイロとジョーカー
荷馬車を指定したのもダーナルだとか
商人側に盗賊…席位置を知っていた?

インクさんが言うには、ミーゼさんは回復呪文を使わなかったらしい、ミーゼさんが回復呪文を使えることをチェアさんは知っていたが、インクさんは、知らなかった

そういうことは、出発前に確認するのでは?自己紹介的な流れで…言わなかった?言えなかった?
やはり、主発前から魔法が使えなかった?

荷馬車を走らせ、道中、アンクゥさんとティガさんが利き腕を負傷していたと聞いたらしい、馬の休憩もそこそこに移動を続けていたと、別れ道でも直進…指示通りトトマ村へ向かったと
少しすると、ダーナルとバンガが追いつき襲ってきたと…(8:30頃)

荷馬車を止められ、降りるように言われるが、クリフさんが飛び降り、盗賊に立ち向かい、ミーゼさんとトトマ村へ向かうよう言うので、道中の打ち合わせ通り、その場を後にしたらしい

なんでも、その先にホースヒールポイントらしき物があり、馬専用で回復が出来るらしく、何とかそこまで行き着きたかったらしい
出来る限り急ぎ16時過ぎにトトマ村に着いたらしい
最初が7:30頃、2度目が8:30頃、到着が16:00過ぎ、直ぐクリフさんが着く…2度目のダーナルとバンガの襲撃が速すぎるような?…僕が言うのもあれだが…馬を休ませながら進むのと、人が1人で追いかけるのは同じくらいなのか?

商人さん達は、セーブポイントへ移動するようなアイテムは持っていなかった
転移アイテムは高級品で一般人は持てない品物だとか
ということは、盗品?魔法?

アンクゥさんもティガさんも利き腕を負傷 φ(..)
ホースヒールポイント φ(..)
転移アイテムは高級品 φ(..)

討伐のための準備をしていたところに僕が来た と…

あっという間に時間は過ぎ、情報も聞けたし、僕達は食堂を出た

「ご馳走さまでした、おやすみなさい、また明日」
お礼を言って、別れ、僕は手配された宿屋へ向かった
商人さん達は、ギルド分所へ行くのだとか




残り1820日



〈スキル紹介〉
小と大ナノデマクロ】の使用例
『ファイアボール』の火球は小さく、威力は極大で10秒後に爆発


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