不幸な男は異世界で最強になったようです
45#激戦のその後に
最近オチが同じでごめんなさい。正直ネタが思いつかないんです.......
目が覚めた、そこは柔らかい感触の上。俺はベッドで眠っていたらしい。
「入るぞーってショウタ起きてたのか」
「なんだよ、そりゃ起きるだろ」
「じゃあなぜそこに眠っている恋人に目がいかないんだ?」
「え?」
見てみると顔を腕で覆って眠っているエレナがいた。
「エレナ.........」
「感謝だな。お前、1ヶ月も眠ってたんだぞ?」
1ヶ月も........俺どんだけ寝てんだよ。
「お前らが交代で看病を?」
「いいや、エレナだけだ」
「エレナ.........ごめんな」
「まぁ、ジャンケンでエレナが勝ったからだけどな」
「は?ジャンケン......?」
今ジャンケンって言ったな?なんだよ、率先してエレナが看病してくれたのかと思ったぞ.......
「俺の感動を返せよ!」
「知らん!それでもお前を1ヶ月も管理していたのはエレナだぞ?」
確かにハクアの言う通りだ。結局は俺の看病をしてくれたのはエレナでその事実は変わりない。ほんと感謝しないとな.........
「他に誰かきたのか?」
「今日は私だが昨日はエミリ、一昨日はリーナがお見舞いに来ていたな。たまにルビーやミリアも来ていたぞ。あいつらはミラさんのとこを手伝わせられているみたいだからな」
「そうか.........ありがとな」
「気にしないでくれ。恋人として当然だ」
俺は一番そばにいてくれエレナの頭を撫でる。その光景を見て何やらハクアもこっちを見ていた。
「........なんだよ」
「い、いや別に」
「はぁ、素直じゃないなぁもう。こっち来いよ」
「..........」
ハクアは俺の元に来る。俺が頭を撫でてやると嬉しそうな顔をしていた。ついでに決まりのキスをしておいた。
「じゃあ私は先生に伝えてくる」
ハクアはご機嫌な様子で部屋から退出した。俺はその姿を見送り、自分の四肢の動作確認をする。手は動くし、足も何ともない。反動ってなんなんだ?
「神威、起きたぞ」
「やっと目覚めたか主よ、何用だ?」
「いやさ、代償なんもないな〜って」
「主が痛みを感じる前に気絶したからな。仕方ない」
「それはそれで運が良かったのかな〜さて、これからどうすっかねぇ.......」
「もちろん主のことだ、またあの状態を使うのだろう?」
「まぁ、そうなるよな〜あんな奴が出てきたらそうしないと勝てないだろうからな」
「我は止めんが苦しむのは主だ。我としては何とかあの状態の使用はやめてもらいたいものだがな」
「まぁ、そうならないように腕を上げるさ」
「楽しみにしてるぞ」
俺はそのまま寝てるエレナに毛布をかけて外に出る。ここは天界、ガルガンドの医務室でだいぶ城の修復がされていた。とりあえずアテナのところでも行ってみるか。
「そうですね.....それはあっちに。それは....そこですね。あ、ショウタさん!」
「どうもですね、アテナ様」
「今回は非常にご迷惑をおかけしました......私が不甲斐ないばかりに........」
「大丈夫ですよ、この通りピンピンしてますからね。それでアテナ様は大丈夫なんですか?」
「私は結晶から解き放たれて10日で活動できるようになりました。心配無用ですよ」
「それなら良かった。俺は今日起きたばかりで......」
「なら、しばらくはリハビリですね。今日退院することは許しませんよ?」
もちろん今日退院する気なんてもちろんなくしばらくはいさせてもらおうと思う。アテナは俺がさんざん壊した城の修復に専念していた。なんかすいません.......
その日の夜、俺は普通に病室のベットで色々考えていた。
「はぁ、やっぱりあれを使うのは最終だよな〜」
アレというのは融合の事だ。あれを使えば一時的にだが強靭な力を手に入れられるが代償として体に激痛が走るという。俺は前回は気絶したけど今回はどうなるかなんてわからない。だからトレーニングしようと思った。
「神威、意図的に発動することは出来るのか?」
「訓練すれば可能だろうが今の主では到底無理だろう」
「訓練すればいいんだな?」
「.......まさか自分で自分を壊す気か?」
「壊す.......ねぇ。まぁ間違ってはないんだろうな、使用するたびに体に激痛が走るんだから」
「完成するより先に主の体が持たなくなってしまうぞ?」
「ん〜大丈夫だと信じたい........どんな程度の痛みなのかわからないからなぁ〜」
そうだ、俺は気絶したために痛みがわからない。だからこんなことが言えるのかもしれない。この痛みがどんなものかはわからないが、代償というくらいだから覚悟はしている。
「......明日から特訓だな」
「仕方ない、主の体が限界に達するまでする気は無いからな。我は主の体を優先に考える」
「分かったよ。明日から頼むぜ神威」
その時、ドアからノックの音が聞こえた。ちなみに時刻は夜22時頃。
「ショウタ、入っていい〜?」
「ん?エレナか?どうぞ〜」
ドアが開きエレナが入ってくる、エレナの服装はパジャマである。
「ん?なんでこんな時間に俺のところに?」
「ショウタが心配だったから?」
「なんで疑問文なんだよおい」
「別にいいでしょ。ふぁ〜あ、久しぶりにぐっすり寝たかも」
「.......悪かったな、迷惑かけたみたいだし」
「ううん、全然よ。なかなか起きないから焦ってたりはしてたけど脈も心臓の鼓動もお医者様が大丈夫だって言ってたから安心して見守ってたわ」
「まさか1ヶ月も眠るなんてな.........髪が伸び放題だぜ?」
「こんど私が切ってあげましょうか?」
「大丈夫か〜?エレナ。不器用だろ」
「失礼ね!器用よ!」
「んじゃ言ってみぃ」
「そ、それは........洗濯とか?」
「それを器用とは言わんだろ。洗濯で器用ってなんだよ、黄金比で洗剤混ぜ合わせるとかそんなのか?」
「.......うるさいわよ!黙りなさい!」
エレナの顔が恥ずかしさからか真っ赤になっている。
なんだこの理不尽は。話振ってきたのそっちなのになんで俺怒られてんの.........
「てか用がないなら早く家に戻れよ?ハクアの家に泊まってるんだろ?」
「そうだけど..........」
「なんだよ?俺からしたら夜にお前が一人歩いてる方がよっぽど心配だぞ?」
「今日はね........こっちで寝る.........みたいな?」
「はい?........いやいや、まだ決まりがあるとはいえ健康な俺ならともかく病人よ?今」
「みんなに許可とったもん...........」
「俺の許可を取りなさい先に!..........ったく!しゃあねぇなもう!分かったよ、今日だけな」
「うん」
俺と二人の時はいつもの性格とは違うんだよな、エレナって。なんて言うか........甘えん坊?子猫?なんかそんな感じ。
「俺まだ寝ないけど?」
「私も寝ないわよ。ショウタと一緒に寝るから♪」
「そうかよ。分かった分かった」
俺はエンペラーと神威を鞘から抜いてベットに柄を地面にして立てかける。そしてエンペラーをとって次元の狭間から手入れ道具を取り出して手入れを始める。
「ショウタって暇な時そんな事してるの?」
「ん〜こんなことしたり訓練したり美味しい店探ししたりとかか?多分」
「なんて言うか........遊びを知らないっていうか........」
「剣聖名乗るならもう中途半端な生き方はできないからな。かっこよくなるかダサくなるかの二択だからな」
「私はかっこいいと思うわよ?」
「そりゃどーも。お世辞にもかっこいいとは言えないだろ俺?」
「それこそ謙遜しすぎじゃない?もっと自分に自信を持つべきよ」
ん〜そうは言ったって昔女の子に告白して普通に振られたんだけどなぁ.........しかも理由が翔太くんって汗臭そうだしかっこいい顔が台無しだから、だったか........あークソ、変な記憶思い出したよこんちくしょう。
「..........ま、まぁうん、そうするわ」
「?、どうしたの?」
「嫌な思い出の一つや二つ人にはあるんです」
俺は手入れを終えたエンペラーを鞘に戻し次元にしまい、次に神威を手入れし始める。
「あなたって何事にもとても真面目っていうか、几帳面っていうか」
「俺はA型だからな」
「えーがた?なにそれ」
「俺の村の血液型っていう、血液で人の性格が現れるのをA、B、O、ABで表すんだ」
「なんで、Bの次がCじゃないのよ?てかABって何よ」
「そんなの俺に聞かれても困る。医学でこれを発見した奴に言ってくれ」
「ふふふ.......やっぱりショウタと話してると飽きないわね。まるで違う世界から来た人と話してるみたい」
「っ!?」
いや待て俺、エレナは俺のことをこの世界のどこかにある辺境な村から来たやつだと思ってる、まだ安心だ安心。にしてもやけに勘が鋭いよなこいつ。それ当たってるよーなんて口が裂けても言えんしな。神様も神様で何でこんなことしたんだろ。
「どうしたのよ?図星だった〜?」
「いやいや、異世界人とかありえるわけないだろ?」
俺が言うのもなんだけどな。
「それもそうよね。でも世界のどこかには存在したりしてね?」
「ないだろ。まぁこの世界はよくわからないことだらけだからあるかもな〜」
そうしているうちに神威の手入れが終わった。基本的に神威は自身の力で刀身とか直してるから手入れするのは本の数カ所くらいだった。
「さて、もう24時か。エレナ寝るか」
「.........そうね。ちょっと暑いかな」
「ん?今は冬であって.......あ、アークは関係ないのか。ってちょ!お前!」
そう言ってエレナがパジャマを脱ぎ出す。上半身を脱ぐと、Cくらいの胸が突き出して下着の輪郭がくっきりとしている。幸いなのはシャツを着てくれていることだろう。
「お前、早く着ろって!目のやり場に困る!」
「暑いのはしょうがないでしょ?ね?」
「早く着ろって!なぁ!」
現在どういう状況下説明しよう。エレナ上脱ぐ→ベットに転ぶ→そのまま待機。
俺は現在ベットから立ち上がって反対方向を見ている。
「お前な、シャツのあいだからチラチラ見えてんだよ!分かってんの!?ひとつ屋根の下に男女が一緒でしかもどちらも年頃だぞお前!」
「何?ここでヘタレたの?勇気ないわね」
いや、それ以前に病室だぞここ。そんな展開になってここでやるのはどうかと思う。てかまだ俺にそんな勇気はない!
「そら.........寝ますよ」
「む〜!ショウタのヘタレ!意気地無し!」
「何とでも言え。俺は眠いんだ」
俺はそのままエレナの横に反対を向くように転び布団をかぶった。するとエレナが後から俺を抱きしめて背中にエレナの胸が当たる。
「やっぱりショウタの背中好き」
「あのな........そろそろ怒るぞ?」
「なんだかんだ言ってずっと私たちを気にかけてくれてるその優しさが好き、どんなに強敵を前にしても私たちのために戦ってくれるその勇敢さが好き。私たちがけなされたりしたら一番怒ってくれるショウタが大好き」
「あのな........」
俺は意を決してエレナの方を向く。するとどうだろう、やっぱりと言わんばかりにこちらに微笑んでいる天使がいるじゃないか。もうやばいよね、何がやばいって男子諸君ならおわかりだろう。
「..........」
「ねぇショウタ、私ってダメかな?」
「お前はいつも魔法で後方支援かけてくれて、どんなに辛い時も俺のそばにいてくれて、みんなを気遣ってくれて、優しくて、可愛くて、明るいお前のどこを見たらダメって言えるんだよ」
「........やっぱりショウタ大好き♪」
俺達は久しぶりのキスを交わす。今回は長く、柄にもなく俺が攻めてみた。口を開かせて舌を入れてエレナの舌を絡ませて唾液を吸い取る。
「んん........ぅぅん.........はぁはぁ」
「やっぱり可愛いなお前は」
「............」
「ん?エレナどした?」
「.........あんなキスの後でそれはずるい...........」
「むぅっ!?..........」
今度はエレナが俺に馬乗りになりキスして舌を入れてくる。絡ませてそのまま口の中で動き続ける。しばらくしてエレナが満足したように口を離す。
「........これでおあいこ♪」
........なんだろう、なんというかすごくやばい。何がやばいって色々とやばい。
「あら、見惚れた?」
「そりゃな。そんな顔されたら見惚れる以外ないだろ。俺はお前が好きだ、お前も、ほかの3人も愛してる。心配かけさせてごめんな」
「ううん、気にしてない。だけどね、.........今日だけは甘えさせて?」
エレナは俺の横に腕枕な状態になって眠った。今日改めて確認できた、俺はこいつらが好きだと。こいつらを一生守っていくと。
目が覚めた、そこは柔らかい感触の上。俺はベッドで眠っていたらしい。
「入るぞーってショウタ起きてたのか」
「なんだよ、そりゃ起きるだろ」
「じゃあなぜそこに眠っている恋人に目がいかないんだ?」
「え?」
見てみると顔を腕で覆って眠っているエレナがいた。
「エレナ.........」
「感謝だな。お前、1ヶ月も眠ってたんだぞ?」
1ヶ月も........俺どんだけ寝てんだよ。
「お前らが交代で看病を?」
「いいや、エレナだけだ」
「エレナ.........ごめんな」
「まぁ、ジャンケンでエレナが勝ったからだけどな」
「は?ジャンケン......?」
今ジャンケンって言ったな?なんだよ、率先してエレナが看病してくれたのかと思ったぞ.......
「俺の感動を返せよ!」
「知らん!それでもお前を1ヶ月も管理していたのはエレナだぞ?」
確かにハクアの言う通りだ。結局は俺の看病をしてくれたのはエレナでその事実は変わりない。ほんと感謝しないとな.........
「他に誰かきたのか?」
「今日は私だが昨日はエミリ、一昨日はリーナがお見舞いに来ていたな。たまにルビーやミリアも来ていたぞ。あいつらはミラさんのとこを手伝わせられているみたいだからな」
「そうか.........ありがとな」
「気にしないでくれ。恋人として当然だ」
俺は一番そばにいてくれエレナの頭を撫でる。その光景を見て何やらハクアもこっちを見ていた。
「........なんだよ」
「い、いや別に」
「はぁ、素直じゃないなぁもう。こっち来いよ」
「..........」
ハクアは俺の元に来る。俺が頭を撫でてやると嬉しそうな顔をしていた。ついでに決まりのキスをしておいた。
「じゃあ私は先生に伝えてくる」
ハクアはご機嫌な様子で部屋から退出した。俺はその姿を見送り、自分の四肢の動作確認をする。手は動くし、足も何ともない。反動ってなんなんだ?
「神威、起きたぞ」
「やっと目覚めたか主よ、何用だ?」
「いやさ、代償なんもないな〜って」
「主が痛みを感じる前に気絶したからな。仕方ない」
「それはそれで運が良かったのかな〜さて、これからどうすっかねぇ.......」
「もちろん主のことだ、またあの状態を使うのだろう?」
「まぁ、そうなるよな〜あんな奴が出てきたらそうしないと勝てないだろうからな」
「我は止めんが苦しむのは主だ。我としては何とかあの状態の使用はやめてもらいたいものだがな」
「まぁ、そうならないように腕を上げるさ」
「楽しみにしてるぞ」
俺はそのまま寝てるエレナに毛布をかけて外に出る。ここは天界、ガルガンドの医務室でだいぶ城の修復がされていた。とりあえずアテナのところでも行ってみるか。
「そうですね.....それはあっちに。それは....そこですね。あ、ショウタさん!」
「どうもですね、アテナ様」
「今回は非常にご迷惑をおかけしました......私が不甲斐ないばかりに........」
「大丈夫ですよ、この通りピンピンしてますからね。それでアテナ様は大丈夫なんですか?」
「私は結晶から解き放たれて10日で活動できるようになりました。心配無用ですよ」
「それなら良かった。俺は今日起きたばかりで......」
「なら、しばらくはリハビリですね。今日退院することは許しませんよ?」
もちろん今日退院する気なんてもちろんなくしばらくはいさせてもらおうと思う。アテナは俺がさんざん壊した城の修復に専念していた。なんかすいません.......
その日の夜、俺は普通に病室のベットで色々考えていた。
「はぁ、やっぱりあれを使うのは最終だよな〜」
アレというのは融合の事だ。あれを使えば一時的にだが強靭な力を手に入れられるが代償として体に激痛が走るという。俺は前回は気絶したけど今回はどうなるかなんてわからない。だからトレーニングしようと思った。
「神威、意図的に発動することは出来るのか?」
「訓練すれば可能だろうが今の主では到底無理だろう」
「訓練すればいいんだな?」
「.......まさか自分で自分を壊す気か?」
「壊す.......ねぇ。まぁ間違ってはないんだろうな、使用するたびに体に激痛が走るんだから」
「完成するより先に主の体が持たなくなってしまうぞ?」
「ん〜大丈夫だと信じたい........どんな程度の痛みなのかわからないからなぁ〜」
そうだ、俺は気絶したために痛みがわからない。だからこんなことが言えるのかもしれない。この痛みがどんなものかはわからないが、代償というくらいだから覚悟はしている。
「......明日から特訓だな」
「仕方ない、主の体が限界に達するまでする気は無いからな。我は主の体を優先に考える」
「分かったよ。明日から頼むぜ神威」
その時、ドアからノックの音が聞こえた。ちなみに時刻は夜22時頃。
「ショウタ、入っていい〜?」
「ん?エレナか?どうぞ〜」
ドアが開きエレナが入ってくる、エレナの服装はパジャマである。
「ん?なんでこんな時間に俺のところに?」
「ショウタが心配だったから?」
「なんで疑問文なんだよおい」
「別にいいでしょ。ふぁ〜あ、久しぶりにぐっすり寝たかも」
「.......悪かったな、迷惑かけたみたいだし」
「ううん、全然よ。なかなか起きないから焦ってたりはしてたけど脈も心臓の鼓動もお医者様が大丈夫だって言ってたから安心して見守ってたわ」
「まさか1ヶ月も眠るなんてな.........髪が伸び放題だぜ?」
「こんど私が切ってあげましょうか?」
「大丈夫か〜?エレナ。不器用だろ」
「失礼ね!器用よ!」
「んじゃ言ってみぃ」
「そ、それは........洗濯とか?」
「それを器用とは言わんだろ。洗濯で器用ってなんだよ、黄金比で洗剤混ぜ合わせるとかそんなのか?」
「.......うるさいわよ!黙りなさい!」
エレナの顔が恥ずかしさからか真っ赤になっている。
なんだこの理不尽は。話振ってきたのそっちなのになんで俺怒られてんの.........
「てか用がないなら早く家に戻れよ?ハクアの家に泊まってるんだろ?」
「そうだけど..........」
「なんだよ?俺からしたら夜にお前が一人歩いてる方がよっぽど心配だぞ?」
「今日はね........こっちで寝る.........みたいな?」
「はい?........いやいや、まだ決まりがあるとはいえ健康な俺ならともかく病人よ?今」
「みんなに許可とったもん...........」
「俺の許可を取りなさい先に!..........ったく!しゃあねぇなもう!分かったよ、今日だけな」
「うん」
俺と二人の時はいつもの性格とは違うんだよな、エレナって。なんて言うか........甘えん坊?子猫?なんかそんな感じ。
「俺まだ寝ないけど?」
「私も寝ないわよ。ショウタと一緒に寝るから♪」
「そうかよ。分かった分かった」
俺はエンペラーと神威を鞘から抜いてベットに柄を地面にして立てかける。そしてエンペラーをとって次元の狭間から手入れ道具を取り出して手入れを始める。
「ショウタって暇な時そんな事してるの?」
「ん〜こんなことしたり訓練したり美味しい店探ししたりとかか?多分」
「なんて言うか........遊びを知らないっていうか........」
「剣聖名乗るならもう中途半端な生き方はできないからな。かっこよくなるかダサくなるかの二択だからな」
「私はかっこいいと思うわよ?」
「そりゃどーも。お世辞にもかっこいいとは言えないだろ俺?」
「それこそ謙遜しすぎじゃない?もっと自分に自信を持つべきよ」
ん〜そうは言ったって昔女の子に告白して普通に振られたんだけどなぁ.........しかも理由が翔太くんって汗臭そうだしかっこいい顔が台無しだから、だったか........あークソ、変な記憶思い出したよこんちくしょう。
「..........ま、まぁうん、そうするわ」
「?、どうしたの?」
「嫌な思い出の一つや二つ人にはあるんです」
俺は手入れを終えたエンペラーを鞘に戻し次元にしまい、次に神威を手入れし始める。
「あなたって何事にもとても真面目っていうか、几帳面っていうか」
「俺はA型だからな」
「えーがた?なにそれ」
「俺の村の血液型っていう、血液で人の性格が現れるのをA、B、O、ABで表すんだ」
「なんで、Bの次がCじゃないのよ?てかABって何よ」
「そんなの俺に聞かれても困る。医学でこれを発見した奴に言ってくれ」
「ふふふ.......やっぱりショウタと話してると飽きないわね。まるで違う世界から来た人と話してるみたい」
「っ!?」
いや待て俺、エレナは俺のことをこの世界のどこかにある辺境な村から来たやつだと思ってる、まだ安心だ安心。にしてもやけに勘が鋭いよなこいつ。それ当たってるよーなんて口が裂けても言えんしな。神様も神様で何でこんなことしたんだろ。
「どうしたのよ?図星だった〜?」
「いやいや、異世界人とかありえるわけないだろ?」
俺が言うのもなんだけどな。
「それもそうよね。でも世界のどこかには存在したりしてね?」
「ないだろ。まぁこの世界はよくわからないことだらけだからあるかもな〜」
そうしているうちに神威の手入れが終わった。基本的に神威は自身の力で刀身とか直してるから手入れするのは本の数カ所くらいだった。
「さて、もう24時か。エレナ寝るか」
「.........そうね。ちょっと暑いかな」
「ん?今は冬であって.......あ、アークは関係ないのか。ってちょ!お前!」
そう言ってエレナがパジャマを脱ぎ出す。上半身を脱ぐと、Cくらいの胸が突き出して下着の輪郭がくっきりとしている。幸いなのはシャツを着てくれていることだろう。
「お前、早く着ろって!目のやり場に困る!」
「暑いのはしょうがないでしょ?ね?」
「早く着ろって!なぁ!」
現在どういう状況下説明しよう。エレナ上脱ぐ→ベットに転ぶ→そのまま待機。
俺は現在ベットから立ち上がって反対方向を見ている。
「お前な、シャツのあいだからチラチラ見えてんだよ!分かってんの!?ひとつ屋根の下に男女が一緒でしかもどちらも年頃だぞお前!」
「何?ここでヘタレたの?勇気ないわね」
いや、それ以前に病室だぞここ。そんな展開になってここでやるのはどうかと思う。てかまだ俺にそんな勇気はない!
「そら.........寝ますよ」
「む〜!ショウタのヘタレ!意気地無し!」
「何とでも言え。俺は眠いんだ」
俺はそのままエレナの横に反対を向くように転び布団をかぶった。するとエレナが後から俺を抱きしめて背中にエレナの胸が当たる。
「やっぱりショウタの背中好き」
「あのな........そろそろ怒るぞ?」
「なんだかんだ言ってずっと私たちを気にかけてくれてるその優しさが好き、どんなに強敵を前にしても私たちのために戦ってくれるその勇敢さが好き。私たちがけなされたりしたら一番怒ってくれるショウタが大好き」
「あのな........」
俺は意を決してエレナの方を向く。するとどうだろう、やっぱりと言わんばかりにこちらに微笑んでいる天使がいるじゃないか。もうやばいよね、何がやばいって男子諸君ならおわかりだろう。
「..........」
「ねぇショウタ、私ってダメかな?」
「お前はいつも魔法で後方支援かけてくれて、どんなに辛い時も俺のそばにいてくれて、みんなを気遣ってくれて、優しくて、可愛くて、明るいお前のどこを見たらダメって言えるんだよ」
「........やっぱりショウタ大好き♪」
俺達は久しぶりのキスを交わす。今回は長く、柄にもなく俺が攻めてみた。口を開かせて舌を入れてエレナの舌を絡ませて唾液を吸い取る。
「んん........ぅぅん.........はぁはぁ」
「やっぱり可愛いなお前は」
「............」
「ん?エレナどした?」
「.........あんなキスの後でそれはずるい...........」
「むぅっ!?..........」
今度はエレナが俺に馬乗りになりキスして舌を入れてくる。絡ませてそのまま口の中で動き続ける。しばらくしてエレナが満足したように口を離す。
「........これでおあいこ♪」
........なんだろう、なんというかすごくやばい。何がやばいって色々とやばい。
「あら、見惚れた?」
「そりゃな。そんな顔されたら見惚れる以外ないだろ。俺はお前が好きだ、お前も、ほかの3人も愛してる。心配かけさせてごめんな」
「ううん、気にしてない。だけどね、.........今日だけは甘えさせて?」
エレナは俺の横に腕枕な状態になって眠った。今日改めて確認できた、俺はこいつらが好きだと。こいつらを一生守っていくと。
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