不幸な男は異世界で最強になったようです

大島 こうのすけ

39#少女達の恋の行方

俺はどうしたらいいのだろうか、現在4人から告白をされている。はいそこ、リア充爆発しろとか言わねぇの。それは置いといてだな、本当にどうしようか。
俺が本格的に悩んでるとミリアが入ってきた。


「失礼致しますねマスター」

「ん、ミリア?」

「いつまで悩んでるんです?」

「いやぁ、何かな......」

「何かな.....じゃありませんよ!いい加減諦めてください!答えは決まってるんです!もう一夫多妻制で押し切るしかないんです!」

「そうは言われても......」

「何度も言いますけどマスターは皆さんが好きなんですか!?嫌いなんですか!?」

「ふ、普通........」

「どっちかで言いますと!?」

「す、好き.......」

「じゃあ今すぐにいうべきです!エレナさんに至っては四日も待たせてるんですよ四日も!」

「でも、そんなふうに今は見られないっていうか......なんというか」

「はぁ〜、マスター。言わせてもらいますが女の子は放置されたら自分に自信がなくなるんです。エレナさん昨日ずっと暗い顔でしたよ」

「!?、マジか......」


そうか、俺は勘違いしていた。これほど悲しませるまで気づかないなんて、俺もクソ野郎だな。今まで俺はあいつらを仲間と思ってた。仲間として見てたから自分の恋愛感情の介入がなかった。でも今はどうだ?俺は、あいつらを考えるだけでドキドキしてる。そうか、俺は見方を誤ったんだ、今なら、行ける。あいつらの気持ちに素直に答えれる。


「エミリ.......4人を、ロビーに集めてくれ」

「......かしこまりました」

「さて、もう俺は迷わんぞ!覚悟もできたぜ」



大きなロビーに美少女が4人集められていた。要件は皆好きな男の子に呼び出されたという事。しかも好きな男は全員共通である。


「ハクアにエミリ、それにリーナちゃんまで......どうして?」

「私はあいつにここに来いとミリアから聞いた」

「私もそうよ。ミリアからショウタがここに来るようにと」

「私もです。ミリア様に旦那様がここに来いと」

「私だってそう。ミリアがショウタがここに行こいって。大事な話があるからってね」

「一体なんの話なんだ.......」

「やっぱり色恋でしょうか?」

「それはそれでねぇ......リーナもまさか」

「お嬢様そういう事です」


エレナたちが情報整理をしていると中央の階段からミリアを連れたショウタが降りてきた


「「「「ショウタ!」」」」

「リーナ今ショウタって......」

「エミリ、それは俺が許したんだから叱ってやらないでくれ」

「そ、そう......。なら分かったわ」

「それでショウタ、何のつもりだ?」

「お前らな、この4人の時点でわかるだろ?特にハクア」

「なっ、なぜ私なんだ」

「お前あれだろ。どうせミリアから聞いたんだろ?てかミリア全員に言ってたからな分かってるぞ。こっちでもうネタバレしてんだよ」

「ミリア、ちょっと!」

「すいませんエレナさん。言っちゃいました☆」

「そーれーよーりーも!俺がここに読んだ理由くらいわかるな?」

「そ、それはもちろん、こ........」

「こ?なんですかー?」

「後で覚えときなさいよ.......こ、告白のことでしょ!?私たちから告白された返答でしょ!?」


それを聞いた瞬間エレナは愚かその他の全員顔が真赤になる。きっと自分がしたことを思い出してるんだろう。リーナ以外。


「まぁそういうことだな。いや、参ったぜ?3日間で4人にも告白されたんだからな。俺の人生で最初で最後のモテ期だわ」

「それでショ......旦那様、お返事は.......?」

「別にもういいだろ。気にしないでいいんだから」

「わかりました。ショウタ、返事は......?」

「俺な、今までマジで鈍感だったって思うわ。それはなんでかって言うとな、原因は俺だわ。だってお前らを異性として見てなかったんだからな」

「じゃあ、全員玉砕ってこと?」


エミリが口を開いた。ここまでならまだそう思われるだろう。


「説明の途中だ。でな、俺は告白された時に初めて異性として見た。そしてお前らを女として記憶をたどってみたわけだ。悪かったな、今まで気づいてやれなくて」

「ねぇショウタ、私たちをどうするの?」


エレナはとても悲しそうな顔でこちらを見る。そんな顔しないでくれ.......


「正直俺も今少し迷ってる。はっきり言ってお前らの中から一人選ぶなんて俺にはできない。だってめちゃくちゃ可愛いんだぜ?お前ら」

「じゃあ.......」


ハクアが口を開くが俺はそれを静止する。


「まだ終わってないっての。エレナ、お前は仮にも第一皇女だ。俺ごときと付き合うのがバレたら国から大騒ぎだろうな。それも含めて好きというなら俺は何も言わない。

エミリ、ネルソンさんには世話になってるが命を助けた人の娘に手を出すのは俺は乗り気でない。それでも俺を振り向かせてくれるなら俺は何も言わない。

ハクア、お前は種族的には人間じゃない、戦天使だ。人間との付き合いがばれたら周りから避難するやつも多いだろう、特にお前に対してそういう感情を持ったやつはな。それでお前が弾圧のために自分を捧げることをしないと誓うなら俺はなにも言わない。

リーナ、お前はここのメイド長、俺は冒険者、もし付き合ったとしてお前に構ってやれる時間は少ないかもしれない。でも、それでもいいって言うなら俺は構ってやれる時間には徹底的に構ってやる。

最後にお前ら、仮にも俺はもう剣聖になっちまった。きっとこの先前線投入なんかざらにあるし、魔王幹部との戦闘なんか死にかけることもある。いくら俺でも無敵じゃないしな。とても心配かけると思う、特にリーナにはな。それでも、それでも俺を愛してくれるなら、俺はお前らを愛する。こんな俺でもついてきてくれるなら、一夫多妻制も悪くないと思ってる」


俺は思いの丈をすべて伝えた。これで相手が折れるなら俺はそこまでだと諦めて普通の生活に戻るだけだ。今の俺には反応を見ることしか出来ない。


「何言ってるのよ、私はあなたが好き、大好きだし愛してる。家系なんて関係ない」

「私たちはいつもショウタの乗り切る姿を見てきたわ。私だって振り向かせてみせる」

「今更そんなことを言ってもケロリと帰ってくるんだろう?それにもう捧げると決めたのはショウタだけだ」

「私もお屋敷で待つのには慣れたから」

「だから、私たちは」

「「「「ショウタを愛します!」」」」

「え、ちょ....いっぺんには.......ぐほぉっ!」


最初にエレナが俺に飛びつきその次にエミリ、予想外だったのはハクアの重さが半分鎧だということ。そしてよろけそうになったところにリーナの追い打ちの飛びつきで俺たちは完全にバランスを崩した。なんとか俺が下敷きになることで他のみんなは無事だった。


「皆さんお熱いですね。さて、これで私の役目は終わり.......ひぎゃっ!」

「あら?ミリア。どこにいくのかしらぁ?」

「まさか離脱なんてことはないだろうな?」

「とりあえず今は逃がさないわよ」

「ミリア様お覚悟を」

「痛っ!ちょ、マスター!マスター助けてください!マスター!」

「おう、がんばれ〜自業自得だしな〜」


そのままどっかの扉まで引っ張られて行ってまぁ、もうやばかったんだとか。
こうして俺と4人の恋人と二人の仲間というくくりでの生活が始まった。


ハーレム選んでてよかったですね。
これ一人選んでたらどうなってたんだろ。次回からは4人の恋人との恋の行方も期待してみてくださいね!かけるか分かりませんが。

50話になったら新シリーズ始めようと思います。両立しますのでどうかご愛読お願いします

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