不幸な男は異世界で最強になったようです
37#表彰、不幸な男剣聖へ
「トドロキ ショウタ殿、此度の貴殿の戦いは見事であった。よってここに優勝旗を送らせてもらう、ショウタ君おめでとう」
俺は現在表彰の真っ最中であった。今俺に旗が渡され、振り向いて旗を掲げる。そうしたら昨日の比では無いほどの歓声が沸く。隣には魔法部門で優勝したカルナがたっていた。同じ旗を持って。 
「いやぁ〜まさかウェルが負けるなんてねぇ〜僕はウェルとここに立つと思ってたんだがね」
「残念ながらそれは叶いませんでしたね。俺は負けませんから」
「やっぱり君はすごい、本当におもしろい男だよ」
こうして表彰式が終わった。その途端に
「表彰式は終わった!だが、これから新剣聖の授与式を決行する!」
ロイ国王のこの言葉で会場が沸き上がる。俺はもちろん状況を理解出来ていない。
「は?ちょ、え?」
「おやおや、ここまで聞かされてないのかい?君は剣聖なんだよ。新しい世代への引き継ぎ方は、僕ら大賢者か剣聖に正当な勝負によって勝つ事、もしくは死ぬまで勝てなかった時王国が決めるのさ」
「え?じゃあ俺まさか」
「君は今日からウェルを継ぐ現剣聖になるのさ」
もちろん意味がわからない、起きて表彰式が終われば俺は剣聖になるってなんだよそれ。まぁ、いいのか?
俺とカルナが話している間に王が何やら証を持ってきた。
「これは君の手の甲に刻印させてもらう、剣聖の証だ。これと似たのがカルナの手の甲にも刻印されてある」
見てみると右手に刻印が施されていた。俺はでかい判子のようなものを手の甲に押し付けられ、魔法が作動した。魔法はなんの痛みもなく俺の手の甲に刻印を刻んでいく。数分してハンコみたいなものを放すと黒色の刻印が手の甲に施されてあった。そしてロイ国王は俺の手の甲が見えるように手を掴んで掲げ
「皆の者!ここに当代最強の剣士、そして歴代最強の剣聖が誕生した!」
と叫ぶ。瞬間またも歓声が沸いた。今度は確実に会場全体が俺の名前をコールしていた。
「「ショウター!ショウター!」」
「悪くないだろ?剣聖ってのも」
「まぁ、そうなんだけど何かなぁ.....」
「僕達の時は君の時よりも盛り上がらなかったよ!その点まだいいよね!」
「そ、そうか......まぁいっか」
俺は手を高く掲げ拳を握る。
今日一番の歓声が沸いた。
◇
その日王国をあげて祭りが行われた。現在は夜、なのにまだまだ人の声は鳴り止まない。街を見てみると王国全域が賑わっていた。もちろん俺がいるギルド酒場も。
「マスターいつものくれ」
「少々お待ちを....それにしても、おめでとうございます」
「ありがとうございます、実感ないんですけどね」
「最初はそんなものですよ。私もそうでしたから」
「そうですかぁ〜......ってマスター剣聖だったの!?」
「ええ、三代前の剣聖ですね」
「へぇ〜それじゃあやっぱり負けたんですか?」
「そうですね、私は負け、大賢者は生をまっとうしたために受け継がれたという感じでしょう。はい、どうぞ」
「ありがとうございます。.....うめぇ!」
俺はここのカクテル的なものが好きだ。だから最近はずっとここでグダっとしている日々だった。
「「ショウタ!こっちで飲もうぜぇーー!」」
「あいつら.....すいませんマスターこれで。釣りはとっといてくださいな」
「恐れ入ります。ショウタさん」
「はい、何ですか?」
マスターは普段にこやかにしている初老だが柄にも無く真面目な顔をしてこっちを見ていた。
「強くありなさい。どんな苦境でも、どんな苦痛でも、強くありなさい。そうすれば勝利はあなたに傾きます」
「.....わかりました。頑張りますね三代前の剣聖様」
俺は踵を返してテーブルへと向かう。もちろんテーブルでも調子に乗った知り合いが、酒をジョッキいっぱいがぶ飲みしていたが。
◇
祭りのほとぼりが収まり俺は屋敷の自室にて休憩していた。何故か机には大量の手紙が。天界からのものだったり、王都からのものだったり、エルフガンドからのものだったりと色々だ。どんだけ伝達早いんだよ......
今日はミリアはハクアのところで寝るといい出すし、みんなそんなに恐れ多いのか?んん?
さて、俺も寝るか
そう思いベッドに寝転ぼうとしたとき、ドアがノックされる。
「ショウタ、入っていい?」
「どうぞー」
入ってきたのはいつも通りの顔をしたエレナ、相変わらず元気らしい。
「まず、おめでとう」
「ありがとう。俺、約束果たしたぜ」
「うん、ありがとう。あれで一応結婚は防げたみたい」
「良かった良かった。エレナがいなくなると寂しくなるからな、良かった」
「そうね、それでね、もし私が優勝してたらショウタと並んで新しい2人になれたな〜って」
「もう終わったことはごちゃごちゃ言っても仕方ないさ。そうだろ?」
「そうだけど......」
「来年、必ず勝ってこい。んで俺の隣に立ってくれ。俺も鼻が高くなるからな!」
「それもそうよね。私来年頑張る!......それでね、私一応思いを伝えようと思ってね」
「思い?なんだ感謝状か何かか?」
「違うの。だからね、......だから.......その」
「その?」
エレナの顔がどんどん真っ赤にっなっていく。ちょうど月の光と合わさって何かすごく綺麗だった。
「........き」
「ん?」
「.....好きなの。ショウタが、大好き!ショウタも、私好き?」
「好きだよ。だって仲間好きじゃないやついないだろ?だから俺は.......んっ!?」
瞬間何が起きたのか分からなかった。気がつけば目の前にエレナの顔があって、目を閉じてて、唇になにか柔らかい物が当たってて......ってこれキスじゃねぇか!!
俺がそう認識したのは2秒後。そして少しするとエレナが唇を離し糸が俺とエレナのあいだに少しばかり垂れていた。
「......こういうこと。私はあの頃から、お父様の前で私を救ってもらった時から!好きだった!大好きだった!ヘラクレスの戦いのあとの涙もそう!私はあなたが心配だったから!ずっと心配で心配で気がどうにかなりそうだったから!今だから言える!ショウタ、あなたを愛してる!好き!大好き!あなたが大好き!」
「....................」
俺はもちろん黙ってる。だって知らない間に王族育ちの超美人お嬢様に好かれてたんだぜ?今では愛してるまで言われた。どうしろってんだよこれ。
んで今更だけどガチで俺そんなふうに見られてたのか、なんか鈍感だな俺。
「俺をその.........恋人として見てくれるのは嬉しい。だけど悪い、今お前に対しての返事ができない。でも、考えがまとまったらいつかする。それでも構わないか?」
「......分かった。でも一つだけお願い。もう1回させて?」
俺が返事する前に今度はさっきよりも強く俺の唇を押してきた。俺は今の状態では押し返すことは出来ないからとりあえずじっとしてた。少ししてエレナが恥ずかしそうな顔をして部屋を出てった。
さてさて、俺どうしたらいいんだろ。
その夜、俺は色々な思いで眠ることが出来なかった。
ついに甘い展開を作ってしまいました.......これ一応あと二人予定してるんですけどどう書きましょうか.......とりあえず次回もお楽しみに!
俺は現在表彰の真っ最中であった。今俺に旗が渡され、振り向いて旗を掲げる。そうしたら昨日の比では無いほどの歓声が沸く。隣には魔法部門で優勝したカルナがたっていた。同じ旗を持って。 
「いやぁ〜まさかウェルが負けるなんてねぇ〜僕はウェルとここに立つと思ってたんだがね」
「残念ながらそれは叶いませんでしたね。俺は負けませんから」
「やっぱり君はすごい、本当におもしろい男だよ」
こうして表彰式が終わった。その途端に
「表彰式は終わった!だが、これから新剣聖の授与式を決行する!」
ロイ国王のこの言葉で会場が沸き上がる。俺はもちろん状況を理解出来ていない。
「は?ちょ、え?」
「おやおや、ここまで聞かされてないのかい?君は剣聖なんだよ。新しい世代への引き継ぎ方は、僕ら大賢者か剣聖に正当な勝負によって勝つ事、もしくは死ぬまで勝てなかった時王国が決めるのさ」
「え?じゃあ俺まさか」
「君は今日からウェルを継ぐ現剣聖になるのさ」
もちろん意味がわからない、起きて表彰式が終われば俺は剣聖になるってなんだよそれ。まぁ、いいのか?
俺とカルナが話している間に王が何やら証を持ってきた。
「これは君の手の甲に刻印させてもらう、剣聖の証だ。これと似たのがカルナの手の甲にも刻印されてある」
見てみると右手に刻印が施されていた。俺はでかい判子のようなものを手の甲に押し付けられ、魔法が作動した。魔法はなんの痛みもなく俺の手の甲に刻印を刻んでいく。数分してハンコみたいなものを放すと黒色の刻印が手の甲に施されてあった。そしてロイ国王は俺の手の甲が見えるように手を掴んで掲げ
「皆の者!ここに当代最強の剣士、そして歴代最強の剣聖が誕生した!」
と叫ぶ。瞬間またも歓声が沸いた。今度は確実に会場全体が俺の名前をコールしていた。
「「ショウター!ショウター!」」
「悪くないだろ?剣聖ってのも」
「まぁ、そうなんだけど何かなぁ.....」
「僕達の時は君の時よりも盛り上がらなかったよ!その点まだいいよね!」
「そ、そうか......まぁいっか」
俺は手を高く掲げ拳を握る。
今日一番の歓声が沸いた。
◇
その日王国をあげて祭りが行われた。現在は夜、なのにまだまだ人の声は鳴り止まない。街を見てみると王国全域が賑わっていた。もちろん俺がいるギルド酒場も。
「マスターいつものくれ」
「少々お待ちを....それにしても、おめでとうございます」
「ありがとうございます、実感ないんですけどね」
「最初はそんなものですよ。私もそうでしたから」
「そうですかぁ〜......ってマスター剣聖だったの!?」
「ええ、三代前の剣聖ですね」
「へぇ〜それじゃあやっぱり負けたんですか?」
「そうですね、私は負け、大賢者は生をまっとうしたために受け継がれたという感じでしょう。はい、どうぞ」
「ありがとうございます。.....うめぇ!」
俺はここのカクテル的なものが好きだ。だから最近はずっとここでグダっとしている日々だった。
「「ショウタ!こっちで飲もうぜぇーー!」」
「あいつら.....すいませんマスターこれで。釣りはとっといてくださいな」
「恐れ入ります。ショウタさん」
「はい、何ですか?」
マスターは普段にこやかにしている初老だが柄にも無く真面目な顔をしてこっちを見ていた。
「強くありなさい。どんな苦境でも、どんな苦痛でも、強くありなさい。そうすれば勝利はあなたに傾きます」
「.....わかりました。頑張りますね三代前の剣聖様」
俺は踵を返してテーブルへと向かう。もちろんテーブルでも調子に乗った知り合いが、酒をジョッキいっぱいがぶ飲みしていたが。
◇
祭りのほとぼりが収まり俺は屋敷の自室にて休憩していた。何故か机には大量の手紙が。天界からのものだったり、王都からのものだったり、エルフガンドからのものだったりと色々だ。どんだけ伝達早いんだよ......
今日はミリアはハクアのところで寝るといい出すし、みんなそんなに恐れ多いのか?んん?
さて、俺も寝るか
そう思いベッドに寝転ぼうとしたとき、ドアがノックされる。
「ショウタ、入っていい?」
「どうぞー」
入ってきたのはいつも通りの顔をしたエレナ、相変わらず元気らしい。
「まず、おめでとう」
「ありがとう。俺、約束果たしたぜ」
「うん、ありがとう。あれで一応結婚は防げたみたい」
「良かった良かった。エレナがいなくなると寂しくなるからな、良かった」
「そうね、それでね、もし私が優勝してたらショウタと並んで新しい2人になれたな〜って」
「もう終わったことはごちゃごちゃ言っても仕方ないさ。そうだろ?」
「そうだけど......」
「来年、必ず勝ってこい。んで俺の隣に立ってくれ。俺も鼻が高くなるからな!」
「それもそうよね。私来年頑張る!......それでね、私一応思いを伝えようと思ってね」
「思い?なんだ感謝状か何かか?」
「違うの。だからね、......だから.......その」
「その?」
エレナの顔がどんどん真っ赤にっなっていく。ちょうど月の光と合わさって何かすごく綺麗だった。
「........き」
「ん?」
「.....好きなの。ショウタが、大好き!ショウタも、私好き?」
「好きだよ。だって仲間好きじゃないやついないだろ?だから俺は.......んっ!?」
瞬間何が起きたのか分からなかった。気がつけば目の前にエレナの顔があって、目を閉じてて、唇になにか柔らかい物が当たってて......ってこれキスじゃねぇか!!
俺がそう認識したのは2秒後。そして少しするとエレナが唇を離し糸が俺とエレナのあいだに少しばかり垂れていた。
「......こういうこと。私はあの頃から、お父様の前で私を救ってもらった時から!好きだった!大好きだった!ヘラクレスの戦いのあとの涙もそう!私はあなたが心配だったから!ずっと心配で心配で気がどうにかなりそうだったから!今だから言える!ショウタ、あなたを愛してる!好き!大好き!あなたが大好き!」
「....................」
俺はもちろん黙ってる。だって知らない間に王族育ちの超美人お嬢様に好かれてたんだぜ?今では愛してるまで言われた。どうしろってんだよこれ。
んで今更だけどガチで俺そんなふうに見られてたのか、なんか鈍感だな俺。
「俺をその.........恋人として見てくれるのは嬉しい。だけど悪い、今お前に対しての返事ができない。でも、考えがまとまったらいつかする。それでも構わないか?」
「......分かった。でも一つだけお願い。もう1回させて?」
俺が返事する前に今度はさっきよりも強く俺の唇を押してきた。俺は今の状態では押し返すことは出来ないからとりあえずじっとしてた。少ししてエレナが恥ずかしそうな顔をして部屋を出てった。
さてさて、俺どうしたらいいんだろ。
その夜、俺は色々な思いで眠ることが出来なかった。
ついに甘い展開を作ってしまいました.......これ一応あと二人予定してるんですけどどう書きましょうか.......とりあえず次回もお楽しみに!
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コメント
死者
鈍感め!!