不幸な男は異世界で最強になったようです
34#剣魔武闘会魔法部門、エレナVS大賢者カルナ・マジェス
剣魔武闘会1日目、この大会は6日に分けて行われるらしい。1、2日目が予選。1日目は魔術部門、2日目は武闘部門の。3、4日目が準決勝。5、6日目が決勝という振り分けだ。私は難なく5日目、魔法部門の決勝戦まで勝ち上がった。相手はもちろん、ここまで圧勝のカルナ。
「いやぁ、決勝戦で君と戦えるなんてね。まさか2年でここまで強くなってるとは。僕は君を侮っていたらしい」
「それはそれは。でも今日勝つのは私。あなたを倒して今年で私が大賢者になる!」
「いや、そうされると僕の面丸つぶれだよ......だから今年も僕が大賢者だ!」
『それではこれよりエレナ・シルフォードとカルナ・マジェスとの剣魔武闘会魔法部門決勝戦を始めます!両者構え!..............始め!』
「これを防ぎきれるかな!?『グランドメイデン!』」
カルナの周辺に茶色の魔法陣が展開される。そして一気に土を盛り上げ巨大な柱がエレナを攻撃しようとしていた。
「これくらい!『ウォータースプリント!』」
エレナは水色の魔法陣を展開させて呼び起こした激流によって柱を破壊する。その威力は落ちる事なるカルナに向かう。だが
「僕はそんなことでは落ちないよ!『メガロウィンド!』」
風によってその魔法は打ち消されてしまった。
「これならどうかな!『シャイニングメテオ』!」
黄色と白が混ざったような魔法陣が空高くに展開される。その魔法陣から巨大な隕石がエレナめがけて降ってくる。
「光魔法!?なら『ダークネスアルキメデス』!」
対するエレナも巨大な紺色の魔法陣から顕現したかなずちのような何かを隕石にぶつけ相殺していた。今のところを見ると二人の実力は互角と言えるだろう。
「やるね。僕は本当に君を甘く見ていたみたいだ。じゃあここからは本気で行かせてもらうよ!『ストームグランド!』『ボルトオブレイジ』!」
「同時詠唱!?そう言えば先代もこれでやられたんだったわね。なら私だって!『テンペストオブイグニッション』!『グランドガード』!」
カルナは風と雷の魔法、エレナは火と土の魔法で対抗する。だが、エレナの魔法の方が耐久負けしてしまい、反動でエレナが後に吹き飛ばされる。
「無理もないよ。君、今日使うのが初めてでしょ?初めてのなら魔法強度は低いからすぐに敗れるのさ。仕方ないよね」
「くっうううう!」
やはり私はダメなのか。私は、私は、私は.......大賢者には.......なれない?
「エレナ!」
「っ!その声はショウタ!?」
「何負けようとしてるんだ!勝てよ!勝って大賢者になるんだろ!?自分を見失って負けようとしてんじゃねぇ!!」
「ショウタ.......」
「やっぱりあの子は面白いね。そう思うだろエレ.......」
「はぁぁぁぁぁ!私は、負けない!絶対にあなたを倒す!たとえ勝率が絶望的でも!」
彼女の周りの魔素が彼女に集まってきているのだ、それもとても膨大な量が。
私は負けない、私はここで倒れるわけには行かない、ショウタの応援で目が覚めた!
「ここでっ!決める!」
「やれやれ、もうぼろぼろなのにまだ立つのか.....君ってそんな諦めぐせ悪かったっけ?」
「極大魔法「インフィニットバースト!」
「ほう、超級魔法を使えるのか。これはいよいよ僕も危ないな!極大魔法『サウザンドメルクス!』」
両者の極限エネルギーがぶつかり合う。やはり魔力の違いかカルナの方が押しているように見えた。だが、だんだんとエレナが押し返しているようにも見えた。
「はぁぁぁぁぁぁぁ!」
「.......君の根性には完敗だよ。その体でよくその魔法が使えた。でもね、僕はあきらめが悪くなったんだ。だから今年は、僕の勝ちだ」
押し返しているように見えたエネルギーがだんだんとまたカルナに押し返される。そして会場や二人は光に包まれた。瞬間、激しい轟音と共に爆発が起こる。そして、光が消え、煙が晴れる。会場の地面は凸凹であった。
『私たちは激しい光に包まれましたがカルナ選手とエレナ選手はどこだぁ!?まさか二人とも巻き込まれたのかァ!?』
「そんなことあるわけないでしょ。あのままだと僕は大丈夫でも彼女が瀕死になってたからね。この通り、しっかりと保護してあるよ」
そこにいたのは服をボロボロにしたカルナと、魔法陣に包まれて気を失い、浮いているエレナの姿。その後エレナは担架で医療室へと運ばれた。
目が覚めたらベッドの上、目に映るのは木の板と照明だけ。
「そっか、私負けちゃったのか........はぁ」
分かっていた、勝てないのなんかわかっていた。ダブルキャストする人に勝てるわけがない。分かっていたけど.......でも......!
「失礼しまーす」
泣こうと思った時、彼が来た。ショウタが。
「いやぁ、決勝戦で君と戦えるなんてね。まさか2年でここまで強くなってるとは。僕は君を侮っていたらしい」
「それはそれは。でも今日勝つのは私。あなたを倒して今年で私が大賢者になる!」
「いや、そうされると僕の面丸つぶれだよ......だから今年も僕が大賢者だ!」
『それではこれよりエレナ・シルフォードとカルナ・マジェスとの剣魔武闘会魔法部門決勝戦を始めます!両者構え!..............始め!』
「これを防ぎきれるかな!?『グランドメイデン!』」
カルナの周辺に茶色の魔法陣が展開される。そして一気に土を盛り上げ巨大な柱がエレナを攻撃しようとしていた。
「これくらい!『ウォータースプリント!』」
エレナは水色の魔法陣を展開させて呼び起こした激流によって柱を破壊する。その威力は落ちる事なるカルナに向かう。だが
「僕はそんなことでは落ちないよ!『メガロウィンド!』」
風によってその魔法は打ち消されてしまった。
「これならどうかな!『シャイニングメテオ』!」
黄色と白が混ざったような魔法陣が空高くに展開される。その魔法陣から巨大な隕石がエレナめがけて降ってくる。
「光魔法!?なら『ダークネスアルキメデス』!」
対するエレナも巨大な紺色の魔法陣から顕現したかなずちのような何かを隕石にぶつけ相殺していた。今のところを見ると二人の実力は互角と言えるだろう。
「やるね。僕は本当に君を甘く見ていたみたいだ。じゃあここからは本気で行かせてもらうよ!『ストームグランド!』『ボルトオブレイジ』!」
「同時詠唱!?そう言えば先代もこれでやられたんだったわね。なら私だって!『テンペストオブイグニッション』!『グランドガード』!」
カルナは風と雷の魔法、エレナは火と土の魔法で対抗する。だが、エレナの魔法の方が耐久負けしてしまい、反動でエレナが後に吹き飛ばされる。
「無理もないよ。君、今日使うのが初めてでしょ?初めてのなら魔法強度は低いからすぐに敗れるのさ。仕方ないよね」
「くっうううう!」
やはり私はダメなのか。私は、私は、私は.......大賢者には.......なれない?
「エレナ!」
「っ!その声はショウタ!?」
「何負けようとしてるんだ!勝てよ!勝って大賢者になるんだろ!?自分を見失って負けようとしてんじゃねぇ!!」
「ショウタ.......」
「やっぱりあの子は面白いね。そう思うだろエレ.......」
「はぁぁぁぁぁ!私は、負けない!絶対にあなたを倒す!たとえ勝率が絶望的でも!」
彼女の周りの魔素が彼女に集まってきているのだ、それもとても膨大な量が。
私は負けない、私はここで倒れるわけには行かない、ショウタの応援で目が覚めた!
「ここでっ!決める!」
「やれやれ、もうぼろぼろなのにまだ立つのか.....君ってそんな諦めぐせ悪かったっけ?」
「極大魔法「インフィニットバースト!」
「ほう、超級魔法を使えるのか。これはいよいよ僕も危ないな!極大魔法『サウザンドメルクス!』」
両者の極限エネルギーがぶつかり合う。やはり魔力の違いかカルナの方が押しているように見えた。だが、だんだんとエレナが押し返しているようにも見えた。
「はぁぁぁぁぁぁぁ!」
「.......君の根性には完敗だよ。その体でよくその魔法が使えた。でもね、僕はあきらめが悪くなったんだ。だから今年は、僕の勝ちだ」
押し返しているように見えたエネルギーがだんだんとまたカルナに押し返される。そして会場や二人は光に包まれた。瞬間、激しい轟音と共に爆発が起こる。そして、光が消え、煙が晴れる。会場の地面は凸凹であった。
『私たちは激しい光に包まれましたがカルナ選手とエレナ選手はどこだぁ!?まさか二人とも巻き込まれたのかァ!?』
「そんなことあるわけないでしょ。あのままだと僕は大丈夫でも彼女が瀕死になってたからね。この通り、しっかりと保護してあるよ」
そこにいたのは服をボロボロにしたカルナと、魔法陣に包まれて気を失い、浮いているエレナの姿。その後エレナは担架で医療室へと運ばれた。
目が覚めたらベッドの上、目に映るのは木の板と照明だけ。
「そっか、私負けちゃったのか........はぁ」
分かっていた、勝てないのなんかわかっていた。ダブルキャストする人に勝てるわけがない。分かっていたけど.......でも......!
「失礼しまーす」
泣こうと思った時、彼が来た。ショウタが。
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