30#盛大な勘違いから芽生えた友情

数時間後、ボロボロの俺に対して玉座には何事も無かったかなようにアランが座っていた。おのれ.......この待遇はひどいぞ。天界でもせめて治療はしてくれたぞ！


「いやぁ〜ごめんね。僕は盛大な勘違いをしてたみたいだね」

「いやほんとに全くだよ！てか身体中痛いんだから治療ぐらいしてくれよ！」

「ご、ごめん......君、すぐに上級治療師を呼んできて」


近くにいた側近が急いで部屋から出ていく。数分後治癒魔法士が来て俺のそばで治療を始めた。


「改めて謝罪させてもらうよ。このたびは本当にごめんなさい」

「まぁ、俺も楽しかったから気にすることないさ、あんためちゃくちゃ強かったしな」

「そう言ってもらえると嬉しいよ。君とはとてもいい関係を築けそうだ」


俺はほんの数分で治癒を終えた治癒魔法士に礼を言ってアランと握手をする。


「よろしくねショウタ」

「ああ、こちらもよろしくなアラン」


こうして変な友情が芽生えたのである。さて、あの後俺はミリアがどうしてもついてくると言うのでとりあえず屋敷に帰った。帰りはもちろん『移動』で一瞬さ。というわけで戻ってきたがもちろん今からクエストに行くと夜が遅くなる。ということで今日は各自ここで解散というふうになった。俺はもちろん訓練場に行くが。

今日でやっとミリアは正式に俺たちの仲間ということだ。

◇

翌朝俺はアランに呼ばれてエルフガンドに来ていた。要件は騎士団の県議に付き合って欲しいとの事だった。俺が訓練場に行くと1人のエルフがこちらに来た。


「はじめまして、エルフガンド騎士団団長のエルマ・デントと申します。話は伺っております、ショウタさんですね？お待ちしておりました。今日はよろしくお願いします。皆の者！翔太さんが参られたぞ！」


集められた騎士達は俺に一礼する。その礼はしっかりと綺麗に揃っておりしっかりと訓練されているのがわかった


「それじゃあ皆さん、普段通りでお願いします。あらかた見回ったあとにまた集めますので。それでは解散してください」


解散していき、鍛錬し始める騎士を見回ることにした。ある人は素振り、ある人は対人戦、ある人はスキルの鍛錬、ある人は筋トレと、様々な形に分かれていた。とりあえず一旦騎士達を集める。


「皆さん、個人個人の力を高めるのは良い事なので、口出ししません。なので、これから俺とあなた達で模擬戦をやろうと思います」

「ショ、ショウタさんそれはさすがに無理ではないのですか....？」

「安心してください団長、問題ありません。あなたも入ってくださいね」

「わ、わかりました......」


というわけで俺と騎士団との模擬戦が行われることになった。俺は片手剣で応戦する。さすがに二刀流は無双しすぎるからな。
一気に群体で押し寄せてきた騎士達を的確にさばいていく。まもなくして倒れる騎士達が増えてきた。最後に団長に峰打ちをいれ終了だ。


「まず剣技がなっていませんね。俺がみっちり叩き込んであげますね」


そこから俺の指導が始まった。


約4時間ぐらい指導して騎士達はもうヘトヘトだった。


「はい、じゃあここまでです！俺はこれで帰りますが午後から俺の教えたことを忘れないで訓練してくださいね！」

「「は.......はひ.......」」


それだけ聞くと俺は『移動』で自分の屋敷に戻った。報告は団長に任せてある。さて、それじゃあ俺は昼食を食べて鍛錬するとしよう。

そしていつも通り夜を迎え、明日になろうとしている。
あ、いい加減ミリアの部屋考えないと......

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今回は少し短めですがご了承ください