ラッシュ列伝

ユーサン

静と動「STAY MOVE」

現在の状況として香川とシュタイナーさんの行動がほぼ一緒であり自分の意志を貫いて今から行動しなくてはいけなくなっているのである。
また、葉山制空権に箱根の底知れぬ野生みたいな勘と身体能力もまだ未知数である。
「先輩。。ここからは無駄な動き(ミス)をした方が負けなので気をつけてください」香川は先程をミスと捉えるのか成功と捉えてるのかは定かではないがいまはやるしかないという気迫は伝わってくる。
「さぁて、私も香川ちゃんとタイマン張りたかったけど無理そうだし2対1…それも葉山が乗り気ではないだろうし僕とやるか2対2のガチ2on2かな」箱根はやたらと楽しげに宣戦布告を自分に指さしながらしてきた。だがしかし、この箱根は宣戦布告というよりかは意図的に挑発をしてきているような気がした。喧嘩は先手必勝と言われるがこのような状況下では動いたやつが負けになるとどこかの本で見た気がした。この女、一見喧嘩好きのおてんば少女に見えるが喧嘩好きの点はそこまで変動しないのかもしれないが場馴れしているように見える。お互いが味方を含め3人を視野に入るように一人ひとりある程度距離を置いていた。気づけば観客を囲む円の中には俺たち4人でできたさらに小さな円形が完成し睨み合いが続く中1人の少女が口を開いた。「葉山。言い忘れてたけど私があんたに合わせるんじゃなくあんたが私に合わせるんだからな?制空権使えば余裕だろ」
そんな会話を耳から流すように俺は香川を見て香川もちょうど自分を見てきた。考えることは同じ。これは完璧に両想いですね、はい。そうするとお互いの熱い気持ちを感じるようにお互い頷き始まる。また、ここで変な妄想も終わらせておこう。
「?!」箱根と葉山が突然の出来事で驚いているようだ。おれはシュタイナーを起動させ葉山と箱根の動きを読み取る。。。!?箱根からの動きは見えるが葉山は棒立ちと出ている。なんだこれは…。だがしかし、香川が動いた以上は自分も動かなくてはならない。箱根の動きはこちらに一直線にとびひざげりを繰り出すようだ。ならば横に交わして打撃を入れるか視界を葉山に向けて混乱を招くかだが、葉山の動きがわからないので選択肢としては横からだが、香川も同じだろう。それを踏まえると下から潜り込み葉山に牽制が妥当だろう。そうすると絶界もどきと共に下に潜り込んだ。案の定香川は箱根を葉山と自分自身で挟み葉山からのカウンターを喰らわない位置で箱根に打撃を入れるつもりだ。次の瞬間シュタイナーが手を上に当て受身を取るような体制を命令してきたのであった。「制空権は無敵」なんと葉山が箱根のとびひざげりを流す…いや軌道を変えるように華麗に箱根を安定させるような体制にしたその流れを利用し箱根はなんと俺にかかと落としをしてきたのであった。「ぐはっ」いくら受け身の体制をとっていたからって体制自体は低く踏み込むような姿勢だった為ダメージはそこそこ貰ってしまった。シュタイナーの線すら見えるのが一瞬。ほんとに箱根の動きに合わせているのだ。まるで2人のコンビネーションを例えるなら勾玉が正しいのだろうか。静と動。正と悪のように2人は真反対のようで交わっているそんな関係であった

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