私は、海軍最強航空隊のパイロットだった

高雄摩耶

番外編 登場人物、登場兵器紹介①


武本   遥   (たけもと  はるか)

14歳。
帝国海軍一等飛行兵曹。
2月5日付で「瑞鶴」所属となった新人パイロット。
空母に配備されるような技術は全くと言っていいほど持っておらず、他のパイロット達から「ド素人」と呼ばれることもあるほどだ。
 自信が無くなるとすぐヘタれてしまう性格だが、一度自分のペースに乗れば、どんなことでも根気強く挑む。
第三小隊の三番機を務める。


笹原  由紀   (ささはら  ゆき)

14歳。
帝国海軍一等飛行兵曹。
「瑞鶴」完成直後から所属している「瑞鶴」所属のパイロット。
12月8日の真珠湾奇襲攻撃に参加するが、攻撃隊には加わらず艦隊の上空直掩に回される。
好奇心旺盛で、新しいもの・ことには目がない。
武本とは友人関係。
第三小隊の二番機を務める。


赤羽  郁恵  (あかばね  いくえ)

16歳。
帝国海軍少尉。
「瑞鶴」の完成直後から所属していて、それ以前は千歳航空隊所属であった。
12月の真珠湾奇襲では笹原と同じく直掩の任に就いた。
どんな時でも冷静で、表情もあまり変わらない。
しかし、判断能力にすぐれ、頼れる上官だとして評価されている。
小隊長として第三小隊の一番機を務める。


阪口  重正    (さかぐち  しげよし)

17歳。
帝国海軍少佐。
昭和12年に海軍兵学校第四二期生として卒業するが、成績はあまり良くなかった。
「瑞鶴」には完成直後から所属。
12月の真珠湾奇襲では、艦攻隊を率いて真珠湾に向かう。
士官にはあまりいないおっとりとした性格で、いつもニコニコ顔を振りまいている。
なぜか直勘が奇跡のごとく当たらず、
一つの伝説と化している。
飛行隊長。


長谷川  岳望  (はせがわ  たけもち)

17歳。
帝国海軍中尉。
「瑞鶴」完成直後から所属。
以前は中国戦線に配備されていたため、抜群の腕前を持つ。
訓練は厳しいが、部下の面倒見がよく、彼を目標としているパイロットも多い。
第一中隊隊長。


西嶋  宗一郎   (にしじま そういちろう)

16歳 
帝国海軍大佐
昭和13年、海軍兵学校第四三期を成績上位で卒業。
第二、第三航空戦隊司令部付を経て「瑞鶴」艦長となる。
自分からはあまり命令は出さず、ほとんどを部下の自主性に任せる放任主義者で、少し頼りない面もあるが、階級関係なく接するので皆親しみを持ちやすい。


江川  隆    (えがわ  たかし)

14歳。
帝国海軍二等兵曹。
主に戦闘機を担当する「瑞鶴」の航空機整備士。
今年の初めに配属されたばかりで、階級関係なく方言で話す。
長谷川とは中国にいた頃から交流があり、「瑞鶴」にて偶然再会を果たした。
第六分隊所属。


中川 華奈   (なかがわ  かな)

17歳。
帝国海軍大尉。
今年初めに配属された戦闘機隊隊長。
プライドが高く、自分の考えは最後まで突き通す性格。
そのため部下の中には、不満を持つものも少なくない。
しかし、空戦の技量は上々で主戦力の一つとなっている。
第二中隊隊長を兼任。

○ 


翔鶴型航空母艦二番艦「瑞鶴」(ずいかく)

昨年9月に一番艦「翔鶴」に次いで完成した帝国海軍の最新鋭大型空母。
全長257.5m
排水量約26000トン
最大速力34ノット
搭載機は72機
「翔鶴」とともに第五航空戦隊、通称五航戦を編成する。


三菱 零式艦上戦闘機 二一型
(れいしきかんじようせんとうき)

通称「れい戦」または「ゼロ戦」
三菱の竹越 一郎技師により設計され、昭和15年に採用された。
他の国の戦闘機を凌ぐ運動性能、航続距離を持つ最新鋭戦闘機。
二一型は、空母搭載用に主翼両端を50cmずつ折りたためるようにしたもの。
武装は20mmと7.7mmの機銃を二挺ずつ搭載する他、120kgまでの爆弾を搭載可能。


中島  九七式艦上攻撃機  一二型
(きゅうななしきかんじょうこうげきき)

1937年に採用された海軍初の全金属製の艦上攻撃機。
通称「九七艦攻」
零戦よりも一回り大きく操縦手・偵察手・通信兼後部機銃手の三名が乗る。
800kgまでの爆弾あるいは魚雷を搭載することができ、空母打撃力の中核をなしている。


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