アクティベート・オンライン
第23話 〜黒い力、約束〜
「見たか!これが私と悠斗の絆の力だ!」
信長はドヤ顔をして、刀を透とユグドラシルに向ける。
「くっ、くそっ!俺は負ける訳にはいかないんだよ!結衣を……結衣を助けるために負ける訳にはいかないんだーーー!!」
そう言った瞬間、透から急に黒いオーラのようなものが見え始める。すると、ユグドラシルも黒いオーラに包まれていく。そして、透とユグドラシルの様子が急変した。ユグドラシルが黒くなり、ダークユグドラシルに変わったのだ。
「ふふ……あははは!皆、消えてしまえばいいんだ!そうだ!1人残らず消せば、結衣は助かるんだ!殺す……殺す!1人残らず殺してやる!」
透は急に狂い出し、僕と信長を見てユグドラシルに殺せと命令した。ユグドラシルは黒い樹の剣を創り、信長に攻撃する。信長は慌てて刀で防ぐが、さっきまでの威力とは全く違う力に圧されて吹き飛ぶ。
「なっ!?こいつ……さっきまでとは全然違うぞ!」
信長は少し動揺しながら、凄い速さでユグドラシルの黒い樹の剣を次々と斬っていくが………
「くっ!悠斗!こいつの枝……斬っても斬っても直ぐに再生するぞ!」
信長が黒い樹の剣を斬っても、斬った所から直ぐに再生していく。一体どうなってるんだ?再生するなんて、さっきまでは無かったのに……そう思っていると、信長が段々疲れてきたのか息を切らし始めた。不味い……このままじゃ、信長の体力が持たない。どうすればいいんだ………
「あははは!!死ね!死ね!皆死んでしまえーーー!!」
透が狂ったように笑っていると、何故か急に苦しみ始めた。
「がふっ……ぐっ……」
「透っ!?」
そういえば、透が狂い始めた時に黒いオーラが出てきた。もし、あの黒いオーラを消せれば透は元に戻るかもしれない。でも、どうやって元に戻す……そう思った時、僕はあの『約束』の事を思い出した。
「一か八か……信長!お願いがあるんだ!」
「何だ!こんな忙しい時に!」
僕は信長を呼び、信長は黒い樹の剣を斬って僕の所へ来た。そして僕は無謀な賭け事を信長に話した。
「頼む!僕を……透の所まで連れて行って欲しいんだ!」
そう言った瞬間、信長は驚いた顔をして怒りながら言ってきた。
「はぁ!?馬鹿者!正気か!あの男は狂っているんだぞ!今、あそこに行けば確実に殺される!分かっているのか!」
「分かってる!だから行くんだ!『約束』を果たす為に!」
僕は、もう覚悟を決めていた。もし、この賭けに失敗すれば僕は透に殺されるだろう。でも!これしか、方法は無い。
「…………分かった。悠斗、お前を信じる!」
信長は僕の覚悟を感じたのか、呆れた顔で頷き僕を抱えて透の所まで一気に移動する。しかし、ユグドラシルの黒い樹の剣が行く手を阻む。すると、信長は急に僕を振り回した。
「こうなればあの手で……行くぞ!悠斗!!」
「ちょっ!待って!信長ぁぁぁぁ!?」
僕は信長に思いっきり投げられて透の所まで飛んだ。信長は、そのままユグドラシルと戦い始めて僕は透の目の前に着陸した。
「いってて……僕も無謀だけど信長も無謀過ぎるよ。」
そう言いながら僕は立ち上がり、透の顔を見る。
「殺す!殺してやる!全員……殺してやる!」
やっぱり透は、話がまともに出来ない程おかしくなっている。でも……一か八か、これに賭けるしかない!!
「…………なぁ、透。覚えてるか?あの時の『約束』。」
「やく……そく……?」
「保育園の頃、透が言っただろ!」
僕は10年前に保育園で、ある『約束』をした事を話す。すると、透は少しずつ思い出していた。
10年前・・・・・・・・・・・・
『やーい!弱虫悠斗!パパとママが居なくなったって?』
『だっせー!どうせ、弱虫だから捨てたんじゃね?』
『かもなー!あははは!』
僕は保育園の頃に両親が突然居なくなり、その所為で沢山の人達から虐めを受けていた。僕の心は、太陽のような光が消えてずっと暗い闇の底にいるような感じで過ごしていた。でもそんなある日、突然1人の太陽が僕の前に現れた。
『おい!お前等!何虐めてるんだ!』
『やべっ!?透だ!』
『逃げろーーー!!』
そう。暗い闇の底にいた僕を引っ張り上げてくれた太陽。それが透だった。その頃から透は、友達も沢山いてとても明るくて優しくて本当に太陽のような人だった。それから僕と透はよく遊ぶようになった。そして、小学2年生になったある日…………
『なぁ悠斗。』
『何?』
『もし、俺が何かに困ってたり落ち込んでたりしたら、お前は助けてくれるか?』
『え?急にどうしたの?』
『あ……いや!何でもない!気にしないでくれ!』
透が、いつもより何処か悲しそうな気がした。まるで、虐められていた時の僕みたいに。透もこんな顔をするんだと僕は思い、だったらと僕は笑顔で答える。
『そんなの当たり前だよ!だって透は………1番の友達なんだから!』
『悠斗……サンキューな。俺も!悠斗が困ってたり、落ち込んでたりしたら必ず助けるぜ!親友だからな!』
良かった!いつものような明るい太陽の透に戻った!そう思った時、急に透が小指を出してきた。
『約束だ!俺達はお互いに助け合う!』
『うん!約束!』
僕と透はそう言いながら、指切りをして『約束』をした。何があっても、必ず助け合って行こうと。
信長はドヤ顔をして、刀を透とユグドラシルに向ける。
「くっ、くそっ!俺は負ける訳にはいかないんだよ!結衣を……結衣を助けるために負ける訳にはいかないんだーーー!!」
そう言った瞬間、透から急に黒いオーラのようなものが見え始める。すると、ユグドラシルも黒いオーラに包まれていく。そして、透とユグドラシルの様子が急変した。ユグドラシルが黒くなり、ダークユグドラシルに変わったのだ。
「ふふ……あははは!皆、消えてしまえばいいんだ!そうだ!1人残らず消せば、結衣は助かるんだ!殺す……殺す!1人残らず殺してやる!」
透は急に狂い出し、僕と信長を見てユグドラシルに殺せと命令した。ユグドラシルは黒い樹の剣を創り、信長に攻撃する。信長は慌てて刀で防ぐが、さっきまでの威力とは全く違う力に圧されて吹き飛ぶ。
「なっ!?こいつ……さっきまでとは全然違うぞ!」
信長は少し動揺しながら、凄い速さでユグドラシルの黒い樹の剣を次々と斬っていくが………
「くっ!悠斗!こいつの枝……斬っても斬っても直ぐに再生するぞ!」
信長が黒い樹の剣を斬っても、斬った所から直ぐに再生していく。一体どうなってるんだ?再生するなんて、さっきまでは無かったのに……そう思っていると、信長が段々疲れてきたのか息を切らし始めた。不味い……このままじゃ、信長の体力が持たない。どうすればいいんだ………
「あははは!!死ね!死ね!皆死んでしまえーーー!!」
透が狂ったように笑っていると、何故か急に苦しみ始めた。
「がふっ……ぐっ……」
「透っ!?」
そういえば、透が狂い始めた時に黒いオーラが出てきた。もし、あの黒いオーラを消せれば透は元に戻るかもしれない。でも、どうやって元に戻す……そう思った時、僕はあの『約束』の事を思い出した。
「一か八か……信長!お願いがあるんだ!」
「何だ!こんな忙しい時に!」
僕は信長を呼び、信長は黒い樹の剣を斬って僕の所へ来た。そして僕は無謀な賭け事を信長に話した。
「頼む!僕を……透の所まで連れて行って欲しいんだ!」
そう言った瞬間、信長は驚いた顔をして怒りながら言ってきた。
「はぁ!?馬鹿者!正気か!あの男は狂っているんだぞ!今、あそこに行けば確実に殺される!分かっているのか!」
「分かってる!だから行くんだ!『約束』を果たす為に!」
僕は、もう覚悟を決めていた。もし、この賭けに失敗すれば僕は透に殺されるだろう。でも!これしか、方法は無い。
「…………分かった。悠斗、お前を信じる!」
信長は僕の覚悟を感じたのか、呆れた顔で頷き僕を抱えて透の所まで一気に移動する。しかし、ユグドラシルの黒い樹の剣が行く手を阻む。すると、信長は急に僕を振り回した。
「こうなればあの手で……行くぞ!悠斗!!」
「ちょっ!待って!信長ぁぁぁぁ!?」
僕は信長に思いっきり投げられて透の所まで飛んだ。信長は、そのままユグドラシルと戦い始めて僕は透の目の前に着陸した。
「いってて……僕も無謀だけど信長も無謀過ぎるよ。」
そう言いながら僕は立ち上がり、透の顔を見る。
「殺す!殺してやる!全員……殺してやる!」
やっぱり透は、話がまともに出来ない程おかしくなっている。でも……一か八か、これに賭けるしかない!!
「…………なぁ、透。覚えてるか?あの時の『約束』。」
「やく……そく……?」
「保育園の頃、透が言っただろ!」
僕は10年前に保育園で、ある『約束』をした事を話す。すると、透は少しずつ思い出していた。
10年前・・・・・・・・・・・・
『やーい!弱虫悠斗!パパとママが居なくなったって?』
『だっせー!どうせ、弱虫だから捨てたんじゃね?』
『かもなー!あははは!』
僕は保育園の頃に両親が突然居なくなり、その所為で沢山の人達から虐めを受けていた。僕の心は、太陽のような光が消えてずっと暗い闇の底にいるような感じで過ごしていた。でもそんなある日、突然1人の太陽が僕の前に現れた。
『おい!お前等!何虐めてるんだ!』
『やべっ!?透だ!』
『逃げろーーー!!』
そう。暗い闇の底にいた僕を引っ張り上げてくれた太陽。それが透だった。その頃から透は、友達も沢山いてとても明るくて優しくて本当に太陽のような人だった。それから僕と透はよく遊ぶようになった。そして、小学2年生になったある日…………
『なぁ悠斗。』
『何?』
『もし、俺が何かに困ってたり落ち込んでたりしたら、お前は助けてくれるか?』
『え?急にどうしたの?』
『あ……いや!何でもない!気にしないでくれ!』
透が、いつもより何処か悲しそうな気がした。まるで、虐められていた時の僕みたいに。透もこんな顔をするんだと僕は思い、だったらと僕は笑顔で答える。
『そんなの当たり前だよ!だって透は………1番の友達なんだから!』
『悠斗……サンキューな。俺も!悠斗が困ってたり、落ち込んでたりしたら必ず助けるぜ!親友だからな!』
良かった!いつものような明るい太陽の透に戻った!そう思った時、急に透が小指を出してきた。
『約束だ!俺達はお互いに助け合う!』
『うん!約束!』
僕と透はそう言いながら、指切りをして『約束』をした。何があっても、必ず助け合って行こうと。
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