色彩を宿す者たち〜銀を宿した少女(元青年)は異世界を生き抜く〜

スーノ

第十五話 機巧系統【原初の怪物】と前半戦

ー【原初の怪物】が動き出し左腕の大剣を春斗に、右腕の大剣を健治に叩きつける

ー春斗は敵の股下に潜り込んで回避し、左足に反撃。

ガキンッ

硬質な物を叩く様な音がなり、僅かに傷を付け弾かれた

ー健治は真正面から受け止める

ゴンッ 

「ぐっ……」

ズズズ

後ずさりながらも受け止めた。

ー《銀天魔導》"銀縛・鎖"

地面と空中から生えた銀色の鎖が【原初の怪物】を縛る

ー《固有武装:賢者の紫槍杖》
《紫天魔導》"紫天刃付加"〈投擲〉"賢者の紫槍"

乃亜の手に穂の辺りに球体状の結晶がついて紫水晶で宝飾のされた紫色の大身槍が召喚され、刃状の紫のオーラが付加され【原初の怪物】の胸に向けて投げられた。

ー【原初の怪物】は拘束を壊し右腕の盾で防御した。

バキンッ ズッガァァァァァァン

槍は盾に半ばまで突き刺さりながらも停止していた。

ー《固有武装:龍の赤玉》

召喚された真紅の球体は即座に武骨な大槌へと変わり

ー健治は槍の石突を叩き込み盾に叩き込んだ

バキッ  ガンッバキバキ バキンッ

叩き込まれた槍は盾を貫通し腕に当たり少し傷つけ壊れ、追撃で盾に当たった大槌が盾を破壊した

ー【原初の怪物】は健治に向けて大槍を突き出す

ガンッ

ー春斗が大槍の側面を叩き逸らす

ー健治が僅かに出来た時間に回避する

横っ飛びで転がりながら離脱

ー【原初の怪物】が左腕の大斧を春斗に振り下ろす

ー《銀魔導剣技》"銀雷瞬撃・六連"

冷夜が銀色の雷を帯びた剣で瞬時に大斧に六連撃を叩き込み叩いた反動で後方へ離脱

春斗は即座に体制を立て直し離脱

ー《紫天魔導》"紫炎乱舞"

無数の拳大の紫色の炎が【原初の怪物】を囲うように全方位から発射される

「ねぇ、あの盾、魔法無効化してない?」

「なに?……確かに無効化しているな。」

「それだけじゃねぇ、あの大剣はどうやら体力を吸収するようだ。おかげで《赤龍覇装》が削られた。しかも修復できない」

確かに赤月さんの大剣に触れていた鎧の肩の部分と手の平の《赤龍覇装》が削られている。しかも今の話だと回復阻害も掛かっているみたい

「大槍や大斧には、何かあったか?」

「俺は特に何も感じませんでした。」

「オレも特に何とも有りませんでした。」

「どちらにせよ、もうすぐ"紫炎乱舞"も終わる。」

そう話している内に''紫炎乱舞"が終了した

「大斧と大槍も警戒しておけ機巧系はどんなギミックがあるかわからないからな、それでは、散開!」

そうして戦闘が再開された




ー【原初の怪物】が大斧を乃亜の方向に〈投擲〉した

「っ………」

大斧の刃が乃亜に迫る

ー《固有武装:賢者の紫槍杖》
《紫天魔導》"紫天刃付加"

ガガガガッ

乃亜は槍杖で受け流した

ー《金天剣帝技》"金炎断絶"

【原初の怪物】が大斧を投げた隙に春斗が飛び上がり、金色の炎を帯びる大太刀を最上段から【原初の怪物】の胸部目掛けて振り下ろす

「はあああっ!!」

ドガァァァン

春斗は発生させた、爆風に乗り【原初の怪物】から離れる

ー《銀天姫装》"銀炎天装"
《銀魔導剣技》"銀炎重撃・三連"

冷夜の姿が雷のような模様のあるブーツは緋色で炎の装飾がされた銀色の籠手になり、袴と瞳は緋色に変わった。

そして春斗の攻撃を受けて仰け反っている【原初の怪物】に銀色の炎を帯びた剣で春斗と同位置に高速で二連撃最後に遠心力を乗せた一撃を決め、反動で離脱

そこにブーメランのような軌道を描いて大斧が戻ってくる

ー健治が大剣で大斧を連続で叩き…

ガキッ バキ バリンッ

破壊した




「あと武器が残っているのは背中の右上、右下、左真ん中、左下、あと通常の2本か、大斧のギミックもわかったあとは大槍と【原初の怪物】本体のギミックか」

…まだまだ続きそう



ー【原初の怪物】は仰け反りから回復
健治にある大剣振り下ろす

ー健治は紙一重で回避
【原初の怪物】に向けて大剣を叩き込む

振り下ろされた大剣を足場にして胸部を切りつける

ー【原初の怪物】は左右同時に健治に槍で突く

ー健治は後方にジャンプしながら回避

ー【原初の怪物】は健治に向けて大斧を振り下ろす

ー《銀魔導剣技》"銀姫極炎斬"

ー《金天剣帝技》"金炎帝極斬"

がら空きになった背中の腕に二発の斬撃が打ち込まれる

赤みを帯び今までの何倍もの熱を持った銀炎の剣技は左側の腕に

それと同等の威力のある金炎の剣技が右側の腕に

……それぞれ放たれ、【原初の怪物】の背に存在する3対6本の腕を斬り裂いた。

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