モンスターが溢れる世界に!この世界を生き抜く!

ノベルバユーザー47751

街?を散策します


 飛行魔法で街につくと、その悲惨さを目の当たりにした。

 「これが魔物の力か、、、」

 建物という建物は全て破壊され、道路も瓦礫で埋め尽くされていた。
 ところどころにあるクレーターや血の跡、肉片を漁るカラスや犬、セツヤは今まで自分の都合のいい夢という希望的な気持ちが一気に萎え現実を知った。


 「生きてる人間はさすがにいなさそうだな。」

 魔物もいなさそうだし人間の多いところに向かっていったのか。
 衰弱してる犬がいるとこを見ると、魔物は人間だけを襲っているようだ。

 「人間というか文明全てを破壊していってるみたいだな。」

 立ち止まってる場合じゃないな。
 とりあえず食べ物と服を手に入れないと。

 40キロ先に大手ネット販売の倉庫があったはずだしそっちに向かってみるか。

 セツヤは飛行魔法で飛び上がると倉庫に向かい移動しはじめた。




 「レーザー」

 この辺りは移動速度の遅い魔物がちょこちょこ見受けられるな。
 ここまで生存者は0と。
 この風景をずっと見てたら気が滅入りそうになるよ。

 「このあたりだったと思うん、あった!!」
「周りに建物がないからわかりやすいな。」

 案の定瓦礫の山か、、、
 回収するのも一苦労だよなぁ
 何か方法ないかな。


 うーん。これはいけるかな。
 いけそうな気はするけど。
 とりあえずやってみるか。

 「無限倉庫!」

 ハッハッハ………
 自分でやっておいてあれだけど。この力は規格外だな。
 瓦礫の山が更地になったよ。
 出来そうなのは理解してたが実際やってみるとありえないな。

 頭の中でアイテム一覧を確認してみる。

【アイテム】
・瓦礫42万トン
・米類
・菓子類
・死体306
・家具類
・服類
・玩具
・日用品
・・・etc


 うひゃー大量ゲット!
 ってか死体あるじゃん。
 埋葬してあげたいけどちょっと無理だしな。このまま消去するか。
 ついでに瓦礫の山も消去と。


  これからどうしようか。
 食べ物はまだほしいな。
 これから先お菓子が食べれるか分からないし腐ったらもったいないしな。

 行動方針を決めるか。
・移動しながら片っ端から無限倉庫に瓦礫の山を詰め込んで食べ物などを確保。
・魔物を見つけ力試し。
・自分の力を把握したら魔物を狩りまくり人類が滅びないようにする。
・残り2日の悪夢が終わればマイホームに引きこもりのんびり過ごす。

 こんな感じかな。

 そうと決まれば行動開始だ!


 「無限倉庫、無限倉庫、無限倉庫、無限倉庫、無限倉庫」

 おっ人影??

 グギャグギャ

 なるほどゴブリンさんですか。明るいところで間近でみると顔の凶悪さ小柄ながらも引き締まった筋肉が目に入る。

「鑑定」

【ゴブリン】
【1歳】
【亜人族】
【男性】
【レベル8】
HP 170
MP 50
物理攻撃力 42
物理防御力 40
魔法攻撃力 20
魔法防御力 24

【魔法】

【スキル】
・棍棒術1

【称号】


「一般の人より遥かに強いな。俺がレベル1の時が10くらいだったから、だいたい4倍近い差があるわけだ。」

 と言っても俺の敵じゃないけど。
 
 セツヤは一息に接近すると拳で顔面を振り抜いた。

 グチャ

 遠距離で殺すのとじゃ全然違うな。
 力もまだ使いきれてない。まだまだ調整が必要だな。

 セツヤはしかめた顔で拳をタオルで拭うと魔物が向かうであろう都市に向かい移動を再開しはじめた。


 弱肉強食、弱ければ死ぬ。やらなければやられる。

「ずいぶんとシンプルな世の中になったもんだ。」

「無限倉庫、無限倉庫、レーザー、無限倉庫、ファイアー、グラビドン、ウォーター。」

  やはり都市に向かえば向かうほど魔物が増えていってる。この先に生き残ってる人がいるんだろうか。

 ダンジョンからだいたい120km離れたくらいかな。

 ていうか技名を言うのもめんどくさくなってきた。

 「回収、回収、燃えろ、凍れ、潰れろ、消えろ、雷、石になれ」


 ヤバい!
 調子に乗ったらダメなのは分かってるけど、これはヤバい。
 オッサン調子に乗りそうになるよ。
  他にも創造魔法を手に入れてるやつとかいるんだろうか。


ーーーうん?


微かだけど人の気配がする。
 これは隠密系のスキルを取得してるな。
 数は1人。
 おっ!魔物の気配が消えた。俺と同じように戦ってるやつがいるのか!
 こっそり見に行くか。


 更に上空に上がると人間のいるほうに移動していく。


 瓦礫の上を手にはナイフを持ちスカートらしき服で移動している真っ赤な血で全身覆われた人間が目に入った。

「こえぇぇええええ!!
あれは危険な香りがプンプンする。
 でも世界が変わってから初めて会う人間。
、、、話しかけてみるか。」

おっとそのまえに。

「鑑定」
【ソフィリア】
【14歳】
【人族】
【女性】
【レベル12】
HP 170
MP 40
物理攻撃力 36
物理防御力 30
魔法攻撃力 21
魔法防御力 25

【魔法】
・回復魔法

【レアスキル】
・暗殺2

【スキル】
危機察知4・気配遮断3・魔力遮断1・身体強化1・魔力感知1

【称号】
・裏切られた者
・孤独に生きる者


「外人さん??暗殺スキルってやばそう。」

【暗殺】
死角からの一撃が強くなる。存在が薄くなる。

【裏切られた者】
信じてた人に裏切られた者。物理攻撃力小上昇

【孤独に生きる者】
 心を閉ざした者

「うわ〜絶対この子なにかあったよ。」

 とりあえず話しかけてみるか。


 セツヤは真っ赤な女性の前に降り立った。

「は、は、ハロ〜」

 「…………」

「あれ?あっ!共通語になってるんだった。こ、こんにちわ〜、」

「あっ、、あ、、、」

どうしたんだろう?
青い目が見開いてる。怖がってるのか?
偽りし者でステータスを10に変えて魔力を0に変えてみるか。

「えっ………あっ」

おっ!倒れる!?

セツヤは女性の前に即座に移動すると優しく抱きしめた。

「えぇ、、、どうしようか。。
人間を拾うってどういうことだよ。。
ってかこの子身長高いな。170センチくらいか。胸もでかいしDかEってところか。
 最近の14歳って発育がいいんだな。」



 「そんな場合じゃない!!
 俺はロリコンじゃない!これはあれか夜の王のスキルのせいか!
 さすがに血まみれの女の子に襲いかかるのは人としてダメだ!!」

どこかに寝かせて目覚めるのを待つか。
 「回収、無限倉庫ベット、認識阻害、結界」
 これで魔物の心配はなしと。

血まみれだし怪我でもしてるんのか?

「治療、クリーン」

「………………」

「……えっ?」

「誰この子?」

クリーンで血と服を綺麗にしたのはいいとして。

 「むちゃくちゃ可愛い。。。」

 なんだこの美少女、日本人と外国人ってこんなに違うの?可愛すぎるでしょ。美人と美少女どちらでもいけそうだけど。
 綺麗な金髪にきめ細かな白い肌。化粧をしてる感じもなし、女神なのこの子は?人類って枠に収まらないよね。今まで見てきた女の子は何だったの?化粧して変身しても、この子の足元にも及ばないんじゃないだろうか。この子に関しては化粧をしないというよりする必要がないだろう。100パーセントの造形美に化粧しても蛇足になるだけだろうし。40パーセント50パーセントくらいの女の子が化粧して70パーセントに変身してるんだろうしな。
 あれだな今まで女は顔じゃないとか硬派を飾ってたけどこの子を見てたら、あの軟派野郎の気持ちも分かってくる。
 しかもあれだ!この子に関しては、せめて性格ブスじゃないと釣り合いがとられない。これで性格良かったら世の中の不公平すぎる。
 ただでさえ世の中の女性たちはこれから化粧も存在しないスッピンで過ごさなければならないかもしれないのに。全ての人が嫉妬するんじゃないか?
 いや。
 アリがカブトムシに強さで嫉妬したとしても象には嫉妬しないだろうから逆に諦めがつくか。

「落ち着け俺!!童貞ってわけじゃないけど抱きしめてるこの子は正直ヤバい、触れてるのが申し訳なくなる。
 とりあえずベッドに横にさせないと。」

 壊れ物を扱うように優しくベッドに寝かせた。

「これで良しと。ダンジョンに侵入した時くらいに緊張したよ」

「倉庫カップ麺、ヤカン、コップ、お湯、コーヒー、座布団、テーブル、ベッド」

 カップ麺にお湯を入れて3分待つ。

 「ズゥー、ラーメン美味い!久々に飯食った気がするな!今日の探索はここまでにするか。」

 無限倉庫の中も整理しないとな。
 瓦礫、骨、中古の物、壊れてる物は消去と。

 食べ物や日用品や本、宝石や金もたくさん手に入ったな。
 俺1人なら千年はもつんじゃないだろうか。
 少し暗くなってきたな。

 「ライト」
 
 認識阻害もかけてるし外から見ても大丈夫だろう。
 18:00か。明日の朝までが神が言っていた期間。
 明日の昼からは魔物同士の生存争いが始まるだろう。人類はどれくらい生き残ってるんだろうか。

 俺が考えても仕方ないだろうが。

 瓦礫に囲まれて美少女と野外で寝るってこれまでじゃ考えたこともなかったな。

 本当に綺麗だなこの子は。
 少しやつれてる気もするが、ずっと食事も睡眠もなしで戦い続けたんだろう。

 優しく髪を撫でる。

「う〜ん」

「起こすとマズイな!俺も向こうのベッド寝るか。」

 撫でてた髪から手を離し離れようとする。

「待って。側にいて」

 声かわいい。じゃなくて寝ぼけてるのかな?

 掴んできた手をゆっくりと離そうとする。

 「お願い………」
 女の子の目元から涙がこぼれ落ちる。

 「わ、分かったよ。眠るまで側にいるから。」

 「無限倉庫、椅子、クリーン」

 クリーンを自分にかけ身なりを綺麗にすると椅子に座る。

 何があったかは知らないが不安なんだろうな。

 セツヤは美少女の手を握り優しく頭を撫でる。

 ついでに夜の王で安心を感じさせることにするか。


 「すぅーすぅー」

 眠ったかな?
 俺も寝るか。
 うん?
 手が離れない。撫でるのをやめると起きそうになる。
 これはあれだ。
 今日は眠るのを諦めよう。

 「おやすみ」

 「おやふみ」

 起きてたのかよ!!
 
 まぁいいか寝顔でもゆっくり見るとしようかな。

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