列車喫茶店

わさたこび天空城

第1話 列車喫茶店

  ここはアレティランの街

この街には一つの列車が度々通る。
だが不可解なことにいつもは普通の道なのに
その列車が通るといつもあったかのように
線路が出てきている。
ある人が待ち伏せをしていた。
一ヶ月待ち伏せしても列車は来ない
二ヶ月待ち伏せしても列車は来ない
三ヶ月…四ヶ月…五ヶ月待っても待っても
列車のくる気配はないそして待ち伏せをやめた途端
列車はくるようになった。
線路を走ってやって来る姿を見たものはいない。
いつも気づいたら列車は来ていたとか
止まってるのを見たとかだ。
そして僕はやってくる姿を見ることになる。

「うおっ!!」
突然地面が光りだす。徐々に光が姿を変えて
やがて線路のような形になり粉のようになり
消えていった…。
それは9月28日の深夜2時30分の間の
数秒の出来事であった。そして目の前が真っ暗
になった。

…ピピピピ…ピピピピ…..
「?!」
飛び上がるように起き上がる。
「あれ?昨日いつ寝たっけ?」
記憶がない。というか何か凄いことがーー
?「起きてるカァーーーイ」
ドンドンとドアを叩く音が聞こえる。
ドアを開けると…
?「おぉー!珍しいね!!」
こいつは幼馴染の雛風 悠香だ。
「まぁな、俺だって寝坊はするさ」
悠香「ふっふっふー、今日は早起きしたんだぜ?」
「え?」
時計を見てみると8時14分
こいつの早起きとは一体なんなのだろう。
「まぁいいや、ちょっと待っててくれ」
悠香「おうよ!!」
着替えて学校に行く支度をする。
すぐに着替えを済ませて外に出る。
「………いない……」
なんだあいつ先に行ったのか?と思うと後ろから
悠香「わぁ!!」
「うおっ!!」
悠香「わははははー驚いてるーー!!」
 「驚かすな…ほらはやく急ぐぞ」
と言いながら悠香の耳たぶをつまんで言う
悠香「いてててて!いたいよー!」
こんな会話を交わしながら学校へ急ぐ
学校に着いて下駄箱を開けると
…ぱた…
悠香「うわぁ…まただ…」
悠香はちょっと嫌そうな顔をしてそう言葉を零し
「いいじゃないか、いっそのこともう誰かと
付き合えばいいんじゃないか?」
と言うと
悠香「いやまだいいかな…」
「断るのか?」
悠香「うん。どうせ付き合うなら翔太みたいな
人がいいな!」
と言う冗談を言う。ちなみに俺は宮越 翔太
「やめてくれ、殺されちゃう。」
悠香「ふふっ面白い冗談だねほんとに」
冗談じゃない少なくとも5人くらいからは
包丁が飛んで来るだろう。
そんなことを考えながら教室に入ると
?「おぉ翔太おはよ」
「あぁおはよ」
こいつは冬風 霧斗友達だ
霧斗「今日はやけに遅かったな」
「寝坊しちゃたze☆」
霧斗「軽いな」
「まぁな、それより今日もあの噂で持ちきりだな」
霧斗「仕方ないよ。この街じゃ珍しい怪奇現象だから」
この街はそこまで広くないそれに街の名前は名付け親の
市長が馬鹿だから
市長「かっこいいのがいいよね」
とかここは日本だぞ。
まぁそんな街にこんな怪奇現象みたいなのが来るのは
多分初めてだと思う。
そりゃこんなことになるのも当たり前か
「色々謎だらけだな」
霧斗「それな」
何か凄い事を忘れている気がする
どうも思い出せない
  
もう帰りのホームルームも終わり帰ろうと
した途端
ダッダッダ
?「あのすいません」
「はい」
この人はうちのクラス花宮 凛花だったと思う
「花宮さんだっけ?」
花宮「はい。あのですね突然なんですが
付き合ってくれませんか?」
..............は?
クラス中ヒューヒュー言っている
「…なんで俺なんだ???」
花宮「理由を説明している時間はありません」
花宮「家に来てください」
と強引に手を引かれついて行くことに……
「あのぉ…」
家にお邪魔させてもらった
花宮「昨日2時30分に見ましたよね?」
話を遮るように言ってくるそれに
なんの話をしているのかわからない
「なんの話ですか?」
花宮「とぼけないでください」
実際ほんとに分からない
「ほんとにわからん俺は何も見てないぞ」
花宮「じゃああなたは昨日の夜2時30分何をしていましたか?」
2時30分…うーん……あ
「もしかして列車?」
花宮「やっぱりわかってましたか」
わかってたと言うか思い出した感じなんだけど
「それが何か?」
花宮「あなたは全ての記憶が消されるか列車喫茶店のバイトをしてもらいます。」
突然すぎる選択肢にどうすればいいかわからなかった。
「え?どういうこー」
花宮「どっちですか?」
鋭い目つきで睨まれる。
「えぇ……」
迷う
花宮「5ー4ー」
え?なんのカウントダウン?怖い早くしないと
花宮「3ー2ー1」
「よし!!バイトします!!」
花宮「そうですか」
と微笑ましく言う


((続く))

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