君に恋をしてー愛と奇跡ー

ユウキ・プリンス

再会して

あれから6年経ったある冬の日、路地裏できゃー助けてと声が聞こえた。こうきは急いで走っていき襲われそうになっている彼女を見ておい、何してんだと言って
襲いかかる男から、手を離させて追い払った。
彼女は助けていただいてありがとうございますと言って顔を上げこうきの目を見た。
みさは、は?こうき?どうしてここに?と言った。げ!ミサじゃないか。と言った。ミサは怒って去った。なんなのよ、あいつ、いったい何考えてんの、本当に馬鹿なんだから!と思っていた。こうきはああ、やってしまったと、引き止められなかったことを悔やんだ。それからというものこうきはミサと出会った場所の近辺でミサを探した。ミサはこうきを発見し急ぎばやしで路地裏に入ったがこうきに捕まってしまった。
おいミサと言って手を握った。あたし本当に急いでるからごめんと言って去って行った。こうきはミサをひきとめられなかったため、今度は、路地裏の近辺でミサの兄を探すことにした。そして兄貴に会い事情を説明した後、兄貴がミサはホステスで接客業をしている、どこの店で働いてるかは自分で探せと言われ
お礼を言い、ミサを探すことにした。来る日も来る日もホステスの店を来店しミサを探し続けた。
そして一番高級の雰囲気のお店に入り、ミサの写真を見つけミサを指名した。
こうきはミサが来るのを席で待っていた。すると着物を着たミサがきて、お待たせいたしました。いらっしゃいませ、ご来店ありがとうございますといい、頭を下げ失礼いたしますといい、席に着いた。その途端こうきはミサをみて、もう我慢できないと思いミサにキスをぶちゅっと深くした。そのあと、お互いに反対を向き合った。沈黙が続いた。ミサは振り向いて、重い口を開いた。
先日はどうもありがとう。というと、こうきはミサの方を振り向いた。だけど...小声で、ていうかあなた、なんでここにいるのよ!何考えてんの!といった。こうきは俺、お前のことがずっと前から好きだったんだ。。。
だから、ホステスの店を探し回ってたんだよといった。みさは、え?と言って反対方向を向き黙った。
ミサはちょっとお化粧室に行ってきてもいい?と聞いた。
こうきはあうん、いいよ。と言った。ミサはすみませんと頭を下げて化粧室に向かった。
化粧室では、一体どういうことなの⁉︎は?私のことが好き?何考えてんのか全くわからないわ。
ていうか、あんなに強引だったけ?どうしてここを見つけられたのかしら?と考えていると後輩のみきに声をかけられみきの方を向いた。
大丈夫ですか?ママ。
怖い顔して。しっかりしてくださいよ。お客様待ってますよ。
ああ、そうねもう行かないと。ありがとう。
席に戻るとお待たせいたしました。すみません。と言った。
こうきは良いよ全然と言った。
ミサはなんでここがわかったのよ!といった。だから、お前をずっと探してたんだよ。この前逃げられたからさ、お兄さんを探すことにしたんだ。それで見つけたら、ミサはホステスで接客業をしていて、店は自分で探せと言われたから、ホステスの店を探し回ってたんだよと言った。
ミサはああ、そうだったのと言って、後ろを睨んだ。そこには兄がいた。こうきは後ろを見て、びっくりして、のけぞった。兄貴はああ、そうだよ。俺が教えたんだ。ごめんな。ミサ。と兄貴は言った。ミサはため息まじりにまぁいいわと言った。こうきは、ていうか、そんな綺麗な言葉遣いだったけ?と聞いた。ミサはこのお店をすることになって言葉が変わったのよ。高校までは汚い言葉遣いだったけど。と言った
こうきはここって夜も過ごすの?と聞いた。
ミサはええ、何回かお話をして気が合えばアフターと言ってお休みの日にゴルフしたり映画見に行ったり歌舞伎を見たりして、旅行もするわ。それから枕業もよと言った。
こうきはソファにもたれかかってガックリした。こうきはミサの方を見て、夜は、あんなことやこんなこともと聞いた。ミサはええ、そうよ。と言った。こうきはでも、まぁ頑張ってたんだな。大変だったんじゃないか?と聞いた。ミサはええ、言葉遣いを変えるのは大変だったわ。お酒の入れ方、話し方など厳しく教わって今は、ここの営業、監督官をしているのよ。と言った。
それなら、一番上ってこと?ええそうよ。
兄貴には監視をしてもらってます。
この子たちは商品だから。何かあったら、大変ですもの。と言った。
ミサは、あなたはどういう関係のお仕事を?と聞いた。こうきは、俺は、IT企業の会長をしてるよ。と言った。ミサはえ!会長?嘘でしょと言って疑いの目を向けた。みさははっとして、ああ、もしかしてお父様の引き継ぎをさなったの?と聞いた。こうきはうん、そういうことと言った。
兄は後ろで話を聞きながら、イライラして口を開いた。そろそろおかえりになった方がよくないか?と怒った顔で言って来た。こうきあーそうっすね。それじゃ帰ります。と言った。ミサはそれなら、入り口までお送りするわと言った。
外まで歩いて行き、入り口をでて、ミサは今日はご来店ありがとうございました、また、お越しくださいませと言ってお辞儀をした。こうきはミサ、明日もいる?と聞いた。ミサはええ、明日もお店でお待ちしておりますと言った。こうきはわかったじゃあなと言って、歩いて言った。
ママがミサちゃん、ちょっと話があるから来てくれる?と言った。はいわかりました。片付けして直ぐに参りますと言った。
ミサはお店に戻って、片付けをして、ママが待っている部屋に向かった。コンコンとドアを叩いて失礼しますといい、ドアを開け部屋に入った。
ミサはママ、何の御用ですかと聞いた。
ママはミサちゃん、悪いけど、降格してソロという風俗のお店に移動してちょうだいと言った。ミサは、え?どうしてですか?と聞いた。ママは、ソロというお店は人手不足なの。だから、移動してほしいのと言った。みさは、そうなんですか。はい、わかりました。でも明日からですか?ママになるってことですか?と聞いた。するとママは、いいえ、最下位から仕事をしてもらうわ。明日からね。いいわねと言った。ミサは下を向いてはいわかりましたと言った。ママは本当にごめんなさいね。
とにかく、仕事は仕事。誰であっても公平に接待をしてちょうだい。いいわね?と言った。わかりました。ママはもう今日は帰っていいわよ、と言った。ミサははい、お疲れ様でした。お先に失礼いたします。と言った。ミサは部屋を出て、壁にもたれかかり、ソロってタッチありの風俗だわ。そこまで降格するなんて。と思い、はぁとため息をついた。
次の日の夜、こうきは店に行った。
なんだって!ミサは違う店に異動になっただと!と言った。店員がええそうです。こんどは風俗店に行ったそうですよ。と言った。こうきはそれならもう帰る。じゃあな。
送りはいいと言って店を出て言った。
そしてまた、こうきはまた、風俗の店を探し回りミサを見つけて店に入った。
ミサを指名し席に着いた。ミサが、来て、ご指名ありがとうございます失礼いたしますと言って席に着いた。こうきは後ろを振り向いた。するとミサはえ?またあなた?と言った。こうきは、ほら、まだ返事もらってなかったからさ、来たんだよと言った。ミサはああそうと言った。ミサはため息まじりにご覧の通り、私の仕事は、お酒を飲みながら、接客をするお仕事してるの。だから、店員とお客様との関係を持つことは禁止されてるのよと言った。こうきは、二人だけの内緒で付き合おうよと言った。みさは腕を組んで少し考えた。わたしはこの人のこと全く好きじゃない。でも、風俗店から早く昇格したい。そのためには、ランクを上げないといけない。だからこの人、利用できるかもと考えた。そして、溜め息をついて、しょうがないわね。まぁ、いいわよと言った、こうきはま、マジで?やったーと言って、手を上げた時にコップに手が当たり、ウィスキーをこぼした。
ミサはしーっと手を一本出して口において、テーブルをすぐにふいた。
ミサはもう!と言ってこうきを叩いた。こうきは何するんだよと言って反抗した。
次の日の夜、こうきは店を来店しミサを指名した。そして、なんでさ、お兄さんのことを兄貴って呼ぶの?と聞いた。それは、よくわかんないんだけど、兄貴って呼ばれた方がいいんだって。と言った。あとさ、なんで高校まではあんな言い方だったんだと聞いた。ミサはそれは、小さい頃から兄貴に言葉を教えてもらったからよ。だから、男口調になってたのよ。と言った。こうきは、そういうことだったのか。そういえば、兄貴って監視してるんだろ?と聞いた。ミサは、兄貴は昼も働いてるのよ。監視は週に2日よと言った。ふーん、そうなんだ。どこに住んでるの?と聞いた。みさは、ああ、それは、最初、お金がなかったから、兄貴の部屋に泊まらせてもらってたの。それで、兄貴にお金が貯まったから、一人暮らししたいって言ったら、心配だからこのまま一緒にすもうって言ってくれたの。だから、兄貴と一緒に住んでるわと言った。
こうきはふーん、そっかと言って、タバコを吸い出した。そして、こうきはここの店もあんなことやそんなことも出来るの?と聞いた。みさは、ええ、あんなことやそんなこともするお店ですよと言った。こうきは顔がこわばり、マジで?あんなことやそんなこと…と言った。こうきは、少しの間考えた後、よし、もう今日は帰ると言った。ミサはそれなら、入り口までお送りいたしますと言ってこうきを入り口まで案内した。ミサは今日もご来店ありがとうございました。また、お越しくださいませと笑顔でいい、お辞儀をした。
こうきはじゃあなと言って去って行った。
次の夜もこうきはミサの店を訪れミサを指名した。ミサはご指名ありがとうございます。失礼しますと言って席に着いた。そして、コップに氷を入れウィスキーを差し出した。こうきは、緊張のあまり、少し震えながらコップを掴みウィスキーをのんだ。
ミサは、そんなに緊張しなくてもいいんですよと言った。ミサは、お仕事どうです?うまく言ってますか?ここでは愚痴でも何でも言って構いませんよと言った。こうきは、じゃじゃあ仕事のこと話すよ。いま、成績不良でてこずっててさ、と話し出した。そして、来る日も来る日もミサの店を訪れた。
ミサは最初は心の中では嫌だったが、こうきと会話し、こうきは、面白くて優しい人だと思うようになった。それから、化粧も念入りにするようになった。そして、ランクも少しずつ上がっていった。
仕事のことを主に話した。そしてみさの誕生日の夜、こうきはミサにドレスをプレゼントした。ミサはまぁ、素敵なドレス。こんな高いもの頂けるなんて、、、本当にありがとうございますと言った。そのドレスはエルメスのブランドのドレスだった。こうきはミサはエルメスのブランド好きだったからさと言った。こうきは、今度デ、デートしないかと聞いた。みさは、いいですよ。どこに行くの?と笑顔で聞いた。こうきは海に行こうよと言った。みさはいいわね、いつ行くの?と聞いた。こうきは来週の日曜日にしようと言った。みさはまぁ嬉しいわ。それなら、スケジュール空けときますねと言った。
こうきは帰ることにした。みさはこうきを入り口までお送りし、控え室に行き、ロッカーにドレスを掛けているとみゆきが来た。ミサは笑顔で、お疲れ様ですと言った。みゆきはお疲れ様。あんたさ、個人であたしたちに挨拶しにこなかったでしょ?と聞いた。ミサは、え?個人でも挨拶するなんて聞いてないけどと言った。みゆきはしかも、ランクはどんどん上がってるし、お客にドレスまで買ってもらってアフターも約束するなんてなめてんの?と聞いて、ドレスを無理やりとり、こんなもの捨てればいいのよと言ってドレスを破いた。ミサはちょっとやめてよ、なにするのよと怒ってケンカになった。
それを見かけたママがなにしてるの?二人とも辞めなさいと止めに入った。そして、二人をママの部屋に呼び出し、事情を聞いた。
そんな理由で喧嘩なんてしないでちょうだいと二人を怒った。みゆきはでも、個人でも挨拶するって決まりがありますよね?と聞いた。ママは、いいえ、全体で挨拶があればそれでいいのよ。とにかく、ここは仕事場よ。チームワークも大切なんだから、仲良くしてちょうだい。いい?わかったわね?と言った。みゆきとミサは、はいと返事した。ママはもう2人とも帰っていいわ。遅いから気をつけて帰ってねとママは言った。
ミサははい、わかりました。失礼いたします。みゆきも失礼致しますと頭を下げて、部屋を出た。その途端みゆきは、ミサを指差しながら、あんたのせいでわたしまで怒られたじゃない。どうしてくれんのよと言った。ミサはごめんなさい。私のせいでと言った。
みゆきは、いい?今日から私たちはライバルよ。どっちが一位になるか競争ね。
じゃ、と言って帰って言った。ミサは、兄貴に連絡して車を呼んだ。そして、兄貴が到着してミサは車の中の席に着いた。兄貴はミサの顔を見てどうした?何かあったか?と聴いた。ミサは震えた声でこうきにプレゼントにもらったドレスを破られたの。私はみゆきに挨拶をしなかったからだって。。。
はんこうしてたら、ママにみつかって怒られちゃって。もう私どうしたらいいか。。。
兄貴はミサをだいて、頭を撫でた。お前はがんばってるよ。大丈夫だよ。心配するな。また、頑張ればママになれるさ。
一緒に頑張ろう。そうしよう。な。
みさは、深く、頷いた。兄貴は、よし、じゃあ帰ろう。といって、車を出した。
ミサと兄貴は、家に着きご飯を済ませシャワーを浴び、寝床についた。
兄貴はミサを寄せて、本当に大丈夫か?と聞いた。ミサは、ええ、もう大丈夫。心配ないわ。むしろ、やる気が出てきたわ。兄貴、ありがとうと言った。兄貴はおやすみと言ってミサにキスをした。


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