ジャージのおじさんチート異世界探検記

ビッグバン

戦いの末

アマレットは深手を負って地面に横たわっていたがほんの1分程で傷が治り立ち上がった。
しかし、アマレットはスピリチュアルオレンジを追う気になれなかった。身体の傷は完全に完治したが圧倒的に力が足らず負けたという事実が彼の心を傷付け、
彼の戦意を奪ったのだ。

アマレットは戦意を失った事で理性を取り戻し辺りを見回した。そこは前辺り一面焼け野原と化していた。アマレットはその様子を見て自分が取り返しのつかない事をしてしまった事に気づいた。
辺り一面を見渡しても仲間の姿が見えないのだ。アマレットはヘルメットの機能のレーダーや小型のカメラを飛ばす機能を使い捜索範囲を広げたが見えるのは戦闘によって変わり果てた島が見えるだけだった。戦闘が始まる前は草木が生い茂っていたこの場所も今では草木どころか島ごと吹き飛び下にある空中要塞の金属部分が見えてしまっている。さらに、ところどころ島の残骸が飛び散り、木などが燃えている。誰が見ても生存者がいないことは確かだった。だがアマレットは探さずにはいられなかった。しかし、レーダーやカメラが写し出すのは生命反応なしという厳しい現実だけだった。 

アマレットは絶望して号泣しながらこの現実を否定するかの様に気絶したのだった。

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