ジャージのおじさんチート異世界探検記

ビッグバン

砕け散る仲間達

スピリチュアルオレンジはゼルモダを狙いパンチを繰り出した。
出力が劣るアマレットのジャージでさえ手加減したパンチ風圧だけで大抵の相手を殺せる位強力である。それが、アマレットのジャージより威力が上のスピリチュアルオレンジの袈裟で威力が底上げされたパンチを受けては細胞の一つ残らず消え去ってしまうはずだった。

しかし、突然ゼルモダの前に立ちはだかった物がいた。

レンチとなんと死んだはずのシルードンが前に立ってスピリチュアルオレンジの攻撃を代わりに受けたのだ。

しかし、スピリチュアルオレンジの攻撃を受けては二人もただではすまなかった。

シルードンの鎧や盾は木っ端微塵に砕け散り、腹に巨大な穴が空き衝撃が反対側へと突き抜けた。そこにレンチが立ち塞がったが身体中が原型を留めない程木っ端微塵に砕け散り辺り一面に散らばった。

シルードンは倒れながら最後にこう言った。

「無事で良かった。魔王様が勝手に施していた奥の手の蘇生がここで役立つとはな。私達が拾った命大切にするのだぞ。
ゼルモダ。そして、今だからこそ言わせてもらうがお前が言う理想の国とやらこの目で見て見たかった。だか私はお前の要求を飲むには汚れすぎていた。この手で何人も殺してきた。だから、こんな死に方も今までの報いかも知れんな。だかな、お前はまだやりなおせる今まで物騒な二つ名を持ちながら、人を殺めた事がないお前ならな。最後にお前に俺の意思と魂をお前に託す。

そう言うとシルードンは砕け散り盾に変化した。

ゼルモダは余りのショックに気を失ってしまった。

それを見たアマレットは鬼の様な表情を浮かべ激怒した。

そして、殺意を込めたパンチの連打とジャージのを変化させた銃により連射を近距離で同時に打ち込んだ。

これには、さすがのスピリチュアルオレンジも避けきれずにダメージを負う。

すると、スピリチュアルオレンジは攻撃をかわしながらこう言った。

「いい顔になったな。アマレット。戦いはこうでなくてはな。本気で相手を憎み殺し合う。理性を捨てさり感情を剥き出しにして怒りの赴くままに戦う。これこそ戦いの醍醐味だ。そうでなくては人は人を全力で殺すことはできない。これで私も少しは楽しめそうだ。」

そう言うとスピリチュアルオレンジは嬉しそうな顔を浮かべこう言った。 

「さっきはお前の殺意を知るためにあえて攻撃を食らったが次はそうはいかんぞ
私のバトルスーツは相手の動きを予測して攻撃を避ける事に特化した物二度と攻撃は当たらんぞ。さあここからが本当の戦いだ。」

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く