ジャージのおじさんチート異世界探検記

ビッグバン

水晶龍とのご対面

ゼルモダは幸せだった。彼女はアマレットにお姫様抱っこされ、彼のたくましい腕に抱かれている今の状態がずっと続けばいいと思っていた。しかし、その夢のような時間はすぐに過ぎてしまった。
アマレットはゼルモダを抱えたまま普通なら3日間はかかるであろう道のりをわずか30秒で着いてしまった。

アマレットは水晶の洞窟を発見し、ゼルモダを下ろそうとした。

しかし、ゼルモダはアマレットにしがみつき離れようとしなかった。

アマレットはゼルモダに言った。
ゼルモダさん到着しましたよ。離れて下さい。

ゼルモダは不満そうな顔をしながらしぶしぶ降りるとアマレットにこういった。

「何だ、もう着いたのか。もう少し抱いていて欲しかったよ。」

アマレットは照れながらゼルモダに言った。

「何、馬鹿な事言ってんですか。さっさと行きますよ。」

そう言うとアマレットはさっさと洞窟に入って行ってしまった。

ゼルモダもアマレットを追いかけて洞窟に入って行った。

洞窟の中も水晶で満たされていた。
アマレット達は最深部に向かった。そこにはまるで水晶のようなウロコを持ったドラゴンが座っていた。

アマレットはヘルメットの翻訳機能を使い、平和的にウロコを貰おうと説得を開始した。

お初にお目にかかります。ドラゴンさんいきなりですいませんが頼みたいことがあるのですが。いいですか。

ドラゴンは答えた。
私達の言語を話せる人間がいるとはこれはおどろいた。人間が我らドラゴンに頼み事だと数千年生きてきたがそんな奴は初めてだ。お前のその平和的姿勢を考慮してゆう事を聞いてやりたいが、そうはいかんのだ。ドラゴン族の掟で生涯の主人と認めた者の頼みしか聞けんのだ。
どうしてもん我に物を頼みたいなら我に勝利してみよ。

そう言うとドラゴンはアマレットに襲いかかってきた。

またも勝負は一瞬だった。
ドラゴンは水晶のような硬い牙でアマレットに噛みつこうとした。しかし、アマレットはそれを避け、ドラゴンに向けてジャージの機能を使い、麻酔ばりを発射した。

そして、ドラゴンは負けを認めアマレットにこういった。

私の負けだ。トドメをさせ、そして私の体のどの部位でももっていくがいい。

アマレットは答えた。
そんな事はしない。あなたと私は戦い私が勝った。もう勝負はおわったのですよ。

ドラゴンはアマレットのこの言葉をきくと、自ら旅の動向を志願した。
そしてアマレット達は無事水晶龍を手に入れ、最初の石板とそれを守る幹部がいる空中要塞バビロニアに向かうのだった
 

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