魔法が使えるのはそんなにもおかしいことだろうか。
8話 進撃。そして神速
とてつもない怒号が鳴り響く。
俺は震えている。とてつもなく。
なぜなら、目の前にあるこの身長2m50cmはある巨大な体格があるからである。
全身は赤黒く、目は血の如く光る。
「お…オーガ…だと…」
不意に声を漏らしてしまった。俺は怯えている。そして自分の仲間のレフィとアルに目を向ける。
「なんてこと……でもこれも運命。逆らえぬことです。消し炭にしてやります。跡形もなく…。」
レフィは人が変わったかのように恐ろしい殺気を放っている。一方アルは…
「くっ…これは…仕方がない!私は援護に回らせてもらうわ!物質強化【ブースト】!対象はレフィと晴夜!!」
と、逃げ腰のようだ。クソッタレ。だが妙にチカラが湧いてくる。ただの強化魔法のはずなのに。
だが戸惑っているわけにもいかない。
「レフィ!俺が一撃目を出す!それに続いてチェインしてくれ!」
「分かりました!見せてやります!魔道士としての力を!」
そして俺は走り出す。オーガに向けて剣を構え、新しい魔法名を口にする。
雷撃紅剣【ライジング・ブラッド・セイバー】!!
剣に紅き雷がほとばしり、剣を紅の色に染める。
恐怖や戸惑いなどそこらにおいてきたかのように走り出しその剣でオーガめがけて連撃を喰らわす。
右側から左側にかけて一連撃目。
そして切り返しの二連撃目。
下段から上段への三連撃目。
振り落としの四連撃目。
そこから胴体めがけての二連撃の突き。
最後にその中心へ紅く深い真紅の一撃。
合計七連撃。ズバッ!とオーガの皮膚から音がなる。
そしてその体がよろめくと同時に叫ぶ。
「チェイン!!!レフィ!!」
「了解です!!紅き槍撃【ブラッド・スタブ!!】」
レフィが叫ぶと同時に後方へ2歩下がる。
レフィの魔法がオーガに深く刺さる。
「今です!チェイン!!」
その声に合わせ再び魔法を発動。
「もう一度!
雷撃紅剣【ライジング・ブラッド・セイバー】!!」
そして先程と同じように技名を口にして斬りかかろうとする。
しかし。その瞬間とてつもない速度で拳が飛んでくる。
かわそうとはした。だが遅かった。
その拳はおれの左手からえぐり、俺を高く打ち上げる。とてつもない痛みが左手に襲い、同時に血が舞い上がる。
「ぐっはっ…」
そして地面に叩きつけられる。じわじわと体に痛みが湧いてくる。熱い。ドスン。ドスン。と足音が近づいてくる。
「晴夜!!!!避けて!!!」
アルの悲鳴に近い声が聞こえる。しかし避けれるはずもない。2撃目が襲いかかろうとする。だが、その瞬間魔法が発動する。
「雷竜双槍【ライジング・ランス】!」
オーガに直撃。2撃目を回避できたので立ち上がる。
しかし。左手が動かない。
「晴夜さんっ!大丈夫ですか!?」
少し考えてようやく気がついた。左手がビクリとも動かない。
正確に言えば、肘から下の部分からである
「まさか…骨が…」
アルが恐る恐るつぶやく。実際自分自身。モンスターの攻撃というのを舐めていた節がある。
これはそれのツケだろう
「回復【ヒール】!」
アルの回復魔法。
「だめ…回復魔法じゃ腕の骨折は治せない…」
「そんなことはあとでいい!!レフィ。もっかい頼めるか。あいつに魔法で攻撃してくれれば俺の切り札でなんとかできるかもしれない。」
「切り札…?はい。分かりました。ですが、次に魔法を撃てば私は魔力を切らしてしまうのでもう後はないと考えておいてください。」
「ああ。そのつもりだ。アル!!強化魔法をっ!」
「了解!威力強化【ハイブースト】!!晴夜に!」
俺の体に力が再び宿りさっきより力が湧いてくる。これならいける!
「ではっ行きます!隕石火炎【メテオファイア】!チェインです!晴夜さん!」
レフィが先陣をきり、オーガに魔法が直撃。
「残りは…あと5割のか。これなら削りきれる…」
相手のHPを確認して、自分の切り札を発動する。
〜告げる。光の精霊よ。汝の力を我に宿せ。〜
〜これよりは我が命運は汝の力に託された。〜
〜我が力に答えるならばその力を今我に与えよ!〜
「解放【リベレイション】!!!!」
俺の周り七色の光が宿る。そして、全魔力を使い果たしての渾身の強化魔法である。
魔法の力で身体を完全に強化して、その極限状態を維持しつづける。これこそが魔法剣士に与えられた最強のアビリティである。
そしてとてつもないスピードでオーガに迫りその剣で斬りつける。
オーガも抵抗して、殴りかかってくる。しかし、この剣の前ではその力は無力。
神速の如き速さでその拳を切り裂く。
「うおおおおおぉぉぉぉ!!!」
掛け声とともにオーガに数え切れない程の連撃を与える。
「神速の光剣【ライトニング・セイバー】!!!」
最後の一撃を見舞う。
「グオオオオオオオヴヴアアアアアア!!!!」
耳に響くオーガの断末魔。目の前の強敵が消滅する。
「終わった………か……。」
それと同時に俺の意識が途絶えた。
「晴夜!?晴夜ぁぁぁぁぁ!!!」
俺は震えている。とてつもなく。
なぜなら、目の前にあるこの身長2m50cmはある巨大な体格があるからである。
全身は赤黒く、目は血の如く光る。
「お…オーガ…だと…」
不意に声を漏らしてしまった。俺は怯えている。そして自分の仲間のレフィとアルに目を向ける。
「なんてこと……でもこれも運命。逆らえぬことです。消し炭にしてやります。跡形もなく…。」
レフィは人が変わったかのように恐ろしい殺気を放っている。一方アルは…
「くっ…これは…仕方がない!私は援護に回らせてもらうわ!物質強化【ブースト】!対象はレフィと晴夜!!」
と、逃げ腰のようだ。クソッタレ。だが妙にチカラが湧いてくる。ただの強化魔法のはずなのに。
だが戸惑っているわけにもいかない。
「レフィ!俺が一撃目を出す!それに続いてチェインしてくれ!」
「分かりました!見せてやります!魔道士としての力を!」
そして俺は走り出す。オーガに向けて剣を構え、新しい魔法名を口にする。
雷撃紅剣【ライジング・ブラッド・セイバー】!!
剣に紅き雷がほとばしり、剣を紅の色に染める。
恐怖や戸惑いなどそこらにおいてきたかのように走り出しその剣でオーガめがけて連撃を喰らわす。
右側から左側にかけて一連撃目。
そして切り返しの二連撃目。
下段から上段への三連撃目。
振り落としの四連撃目。
そこから胴体めがけての二連撃の突き。
最後にその中心へ紅く深い真紅の一撃。
合計七連撃。ズバッ!とオーガの皮膚から音がなる。
そしてその体がよろめくと同時に叫ぶ。
「チェイン!!!レフィ!!」
「了解です!!紅き槍撃【ブラッド・スタブ!!】」
レフィが叫ぶと同時に後方へ2歩下がる。
レフィの魔法がオーガに深く刺さる。
「今です!チェイン!!」
その声に合わせ再び魔法を発動。
「もう一度!
雷撃紅剣【ライジング・ブラッド・セイバー】!!」
そして先程と同じように技名を口にして斬りかかろうとする。
しかし。その瞬間とてつもない速度で拳が飛んでくる。
かわそうとはした。だが遅かった。
その拳はおれの左手からえぐり、俺を高く打ち上げる。とてつもない痛みが左手に襲い、同時に血が舞い上がる。
「ぐっはっ…」
そして地面に叩きつけられる。じわじわと体に痛みが湧いてくる。熱い。ドスン。ドスン。と足音が近づいてくる。
「晴夜!!!!避けて!!!」
アルの悲鳴に近い声が聞こえる。しかし避けれるはずもない。2撃目が襲いかかろうとする。だが、その瞬間魔法が発動する。
「雷竜双槍【ライジング・ランス】!」
オーガに直撃。2撃目を回避できたので立ち上がる。
しかし。左手が動かない。
「晴夜さんっ!大丈夫ですか!?」
少し考えてようやく気がついた。左手がビクリとも動かない。
正確に言えば、肘から下の部分からである
「まさか…骨が…」
アルが恐る恐るつぶやく。実際自分自身。モンスターの攻撃というのを舐めていた節がある。
これはそれのツケだろう
「回復【ヒール】!」
アルの回復魔法。
「だめ…回復魔法じゃ腕の骨折は治せない…」
「そんなことはあとでいい!!レフィ。もっかい頼めるか。あいつに魔法で攻撃してくれれば俺の切り札でなんとかできるかもしれない。」
「切り札…?はい。分かりました。ですが、次に魔法を撃てば私は魔力を切らしてしまうのでもう後はないと考えておいてください。」
「ああ。そのつもりだ。アル!!強化魔法をっ!」
「了解!威力強化【ハイブースト】!!晴夜に!」
俺の体に力が再び宿りさっきより力が湧いてくる。これならいける!
「ではっ行きます!隕石火炎【メテオファイア】!チェインです!晴夜さん!」
レフィが先陣をきり、オーガに魔法が直撃。
「残りは…あと5割のか。これなら削りきれる…」
相手のHPを確認して、自分の切り札を発動する。
〜告げる。光の精霊よ。汝の力を我に宿せ。〜
〜これよりは我が命運は汝の力に託された。〜
〜我が力に答えるならばその力を今我に与えよ!〜
「解放【リベレイション】!!!!」
俺の周り七色の光が宿る。そして、全魔力を使い果たしての渾身の強化魔法である。
魔法の力で身体を完全に強化して、その極限状態を維持しつづける。これこそが魔法剣士に与えられた最強のアビリティである。
そしてとてつもないスピードでオーガに迫りその剣で斬りつける。
オーガも抵抗して、殴りかかってくる。しかし、この剣の前ではその力は無力。
神速の如き速さでその拳を切り裂く。
「うおおおおおぉぉぉぉ!!!」
掛け声とともにオーガに数え切れない程の連撃を与える。
「神速の光剣【ライトニング・セイバー】!!!」
最後の一撃を見舞う。
「グオオオオオオオヴヴアアアアアア!!!!」
耳に響くオーガの断末魔。目の前の強敵が消滅する。
「終わった………か……。」
それと同時に俺の意識が途絶えた。
「晴夜!?晴夜ぁぁぁぁぁ!!!」
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