戦闘員No.25の活動日誌

とろろこんぶ

自己PR ドクターのターン

「次は私だよね?お医者さんやってます、ドクターでーす。」

どこか楽しそうにドクターが言った。自己PRは続行している。
総督が腕を組んで唸った。

「前々からずっと謎だったんだけど。ドクターって何歳?男?女?」
「年齢は内緒。男だろーと女だろーと私は私だよー」

いつもこうだ。ドクターは自分のことを語らない。中性的な見た目に謎の多い性格。気がつけば"Anders"に居たような気がする。

「じゃあじゃあ、なんか教えてよ!趣味とか!」
「趣味…実験?解剖?」
「!?」

総督が後ずさりした。それを笑う余裕は俺にはなかった。だって、普通に怖いし。目が笑ってないし。口は歪んでるし。ちょっと待って来ないで近寄らないで。

「あー知らなかったんだ。私、2人のことは結構気に入ってるんだよー?」

「だからさ、ちょっとだけ切っちゃ駄目かなあ?」

ひいらぎ荘208号室に絶叫が響いた。

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