戦闘員No.25の活動日誌
すきま風邪
11月2日
「寒い!」
部屋の真ん中に仁王立ちする総督が叫んだ。
ここはアパートひいらぎ荘の208号室。古い。ボロい。そして悪の組織"Anders"の秘密基地である。
「寒い!」
先程から騒いでいる少年が我らがトップ、総督だ。見た目が小学生な件には触れるな。トップはトップだ。そして一応中学生だ。14だ。
「聞いてるのかー!」
「聞いてる聞いてる。」
「寒いんだよ!なんとかしろ、戦闘員No.25!」
俺に何を求めるのやら。そういえば、と俺は口を開いた。
「すきま風邪って知ってるか?」
「馬鹿にしてるのか?当たり前じゃん。」
「かぜって、熱出る方のな。寒い風じゃなくて。イベントのない期間に引いちまう風邪のこと。」
総督はキョトンと首を傾げた。
「知らない。そんなのあるのかー。」
「嘘だからな」
げしっ!と総督が蹴ってきた。今日も平和だ。悪の組織は暇が1番。
「寒い!」
部屋の真ん中に仁王立ちする総督が叫んだ。
ここはアパートひいらぎ荘の208号室。古い。ボロい。そして悪の組織"Anders"の秘密基地である。
「寒い!」
先程から騒いでいる少年が我らがトップ、総督だ。見た目が小学生な件には触れるな。トップはトップだ。そして一応中学生だ。14だ。
「聞いてるのかー!」
「聞いてる聞いてる。」
「寒いんだよ!なんとかしろ、戦闘員No.25!」
俺に何を求めるのやら。そういえば、と俺は口を開いた。
「すきま風邪って知ってるか?」
「馬鹿にしてるのか?当たり前じゃん。」
「かぜって、熱出る方のな。寒い風じゃなくて。イベントのない期間に引いちまう風邪のこと。」
総督はキョトンと首を傾げた。
「知らない。そんなのあるのかー。」
「嘘だからな」
げしっ!と総督が蹴ってきた。今日も平和だ。悪の組織は暇が1番。
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