能力しかないこの世界で

卯月色

花月物語 その3

クラスの子はその話に続けてその子が自殺する前に深く関わってるんじゃないのかと言われているのはその子が死ぬ前日に教室であったと言われている、同じ年ぐらいの女の子じゃないかと言われていました。その女の子は教室でトイレに棄ててあったぬいぐるみを見せ、何かやり取りをした後一緒にトイレに行ってボロボロになった姿で見つかったらしいと言われました。一緒にトイレに行った友達は部屋から一歩も出ないでひたすらうずくまっているとも言いました。彼女は一瞬でその女の子が誰か分かりました。でもそれだと一つ不思議な点がありました。どう考えても見た目の年齢があわなかったのです。彼女も疑問もきっとひきこもった友達が知ってると聞きやっぱり何があったか聞くことにしました。しかし友達は家に行っても顔を見せてくれるどころか自分の部屋から全く出てくれ無かったのです。それでも彼女は根気よく待ち続け、一ヶ月たってようやく話してくれるようになってくれました。友達はその一週間で見た目が大きく変わり、肉がとれすっかりガリガリになっていたのです。どうやら彼女はしばらくの間食べ物を食べることすら出来ずに、やっと食べれるようになってもほとんど吐いてしまっていたというのです。その友達が会って最初に言った言葉は、
「あなた、人間なの?」
と疑問でした。彼女は言葉の意味が理解出来ず取り敢えずそうだよと言いました。友達はまだ困惑していたのです。それに対して彼女は大丈夫、安心してとそう告げました。友達はそれで少し安心したのか、次第に事件の全貌を話すのでした。

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