お願いだから別れて下さい!
6話 本当に良かったんだろうか。
    『遥ごめん…俺正直なこと言うと俺はお前のことが好きだ。
    でも、俺伊織と付き合ってるし、許嫁でどうしてもダメなんだ……
    本当にごめん。』
    『やっぱりそうだよね。でも、許嫁なんて思ってなかったよ…ごめんね変な事言って…』
    『遥が謝る必要ないよ。全部俺のせいで…悪い。』
    俺は、遥の告白を断った。正直後悔している…
  こんなチャンスもう二度とないかもしれないのに断ったのだから……
    今、遥何してるんだろう。
    大雅は、遥の事で頭がいっぱいになった。本当に好きなんだ…という事を改めて思った。
    こんな自分の事を好きになってくれた遥の気持ちがやっぱり分からない。
    「大雅早く私の部屋に来るんだ。話がある。」
    「姉さん?なんで。」
    「いいからくるんだ、来なかったら分かるな?」
    「はいッ!」
   「姉さん……これ、なに?」
    「しらばっくれるつもり?これあなたでしょ……
   噂になってるのよ?あなたが、あの水樹財閥の娘と結婚を前提に付き合っているんでしょ?」
    「結婚!?付き合ってるのは本当だけど。姉さん伊織が俺の許嫁って知ってた?なんか、許嫁になってたぽいけど……」
    「はあ?何言ってんの……大雅に許嫁がいてなんで私がいないのよふざけないでよ。」
    「そこなの…姉さん知らなかったんだ。」
    「知るわけないでしょ。でも、そうなら話は別だわ、伊織ちゃんを私に紹介しなさい。」
    「んん??!」
    「聞こえなかったの?紹介しなさい。」
    「なんで…」
    「紹介しなさい。」
    「……はい……」
    大雅は伊織に明日家に来てほしいと頼み伊織はあっさりと了承してくれた。
    「お邪魔します……」
    「そんなに固くならなくてもいいだろ。」
    「でも、今日はお姉様がいるんでしょ?流石に…ね?」
    大雅と伊織は少し固くなりつつ姉さんこと紗莉円の部屋に入った。
    紗莉円は、ベッドに座り2人を ジィー と見つめていた。
    「本当に付き合ってんの?遊びなら別れなさい。なんか、堅苦しいし、大雅 はるちゃん【遥】が好きじゃなかったの?」
    「ねっ姉さん!?伊織の前で何言ってんのさ!」
    「だってそうじゃない。」
    姉さんは俺らの事を見抜いたみたいだった。
  困った大雅は伊織に目を向ける。伊織は 仕方ないな という感じでウインクをする。
   その様子を紗莉円が見ていたとは思っていなかった。
    「お姉様。なにか勘違いをしているようですが、私達は好きだから付き合っているんです。昔の女なんて私には関係ありません。」
    伊織は冷静に対応をした。大雅は一安心して思わず「良かった」と言った。
    紗莉円は、少し怪しんでいるようだったが、「そうか」
と言い、大雅と伊織を部屋から出ていかせ、勉強机の上の写真立てを手に取り見つめていた。
   何故か姉さんが昨日からずっと俺の事をこっそり見てくる。
    この日から紗莉円は、大雅と伊織の事を観察するようになった。
正直驚いてます。
見てくれている人本当にありがとうございます。
なんとなくノベルバランキング見てたらこれがあってびっくりしました(笑)
フォローありがとうございます
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