お願いだから別れて下さい!
5話 嬉しいけど……
     俺は、遥から告白(?)をされたみたいだ。
  まさか、好きな人に告白されるなんて思ってもなかった。
     凄く嬉しいし今すぐにでも 「俺も好きだ」 と伝えたい。
  でも、俺は今現在伊織と付き合っている。そんな俺に好きだと言ってくれた遥はとても辛かっただろうし、なにより好きな人が違う人と付き合っている。
    という時点でとてつもなくモヤモヤどころか嫌になっただろう。
    俺なら、自殺しそうになる。どんな気持ちで俺の事を好きになったのか…俺には想像も出来なかった……
    「大雅ご飯だ。」
    姉さんからの呼び出しだ……姉さんは、今機嫌が悪い、つい最近彼氏と別れてイライラしているようだった。
    機嫌の悪い姉さんは必ず俺に八つ当たりをしてくる。
  例えば、『ゼミに遅れてしまう…』と言いいきなり『お前のせいだ!』と言い俺に殴りかかる。
  本当に迷惑だ。一度病院に行かせようとも思ったがよくよく考えて帰ってきたら俺が殺される……ということに気が付いて辞めた。
    「大雅!聞こえてないのか?!」
    姉さんが本気でキレそうだったので俺は急いで1階に降りた。
    今日は学校に行きたくない……。
  仮病でも使おうかと思ったが姉さんが家にいるので流石に仮病を使ったら殺されると思い俺は早めに学校に行くことにした。
    教室に着くと1人誰かがいて、遥かと思い近づくとそこに居たのは、伊織だった。
    「大雅……遥ちゃんから告白されたでしょ。駄目だよ、私は別れるつもりないよ。遥ちゃんより私の方がずっといいもん!それに…」
    伊織は、知っていた。大雅は、別れないという事より、見られていたという事より、遥の事を馬鹿にしている伊織に腹が立った。
   「伊織には悪いけど俺は別れたい。」
    「最後まで話を聞いて。伊織は、大雅の弱みを握っているし、実話は…伊織……許嫁(いいなずけ)なの。」
    大雅は、頭が真っ白になるくらいに驚いた。弱みなんてバラせばイイと思っていた……
  許嫁になると話は別になる。お互い複雑な家系に産まれていて、下手をしたら周りの人に危害が及ぶ可能性がある。
   でも、大雅の気持ちは伊織ではなく 遥にある。
  
    《そんな無理矢理なんて嫌だ……》
  
    「伊織は、大雅の事愛してるから別にこのままの関係でもいい。でも、大雅が嫌なら伊織は……。」
    「伊織……ごめん。俺、遥がやっぱり好きだ。
  でも、俺のせいで周りに被害が及ぶのは嫌だし、特に遥が……」
    大雅は、真剣な顔をした。顔は不安と安心が入り混じったようにみえた。
   大雅は、決心したのか顔がどこかスッキリしていた。
    「俺は、伊織と付き合い続ける。遥には本当の事を言って納得してもらう。
  俺の気持ちはこれからもずっと遥にむいているかもしれない。
  それでもいいなら……」
    「大雅……伊織じゃなくてもいい。大雅と一緒に居れば……居れば伊織は何も要らない……た、いがぁー」
    伊織は、ボロボロに泣き崩れた。嬉しさと悲しさが入り混じった心は今にも壊れそうだった。
   フォローありがとうございます!
  なんか、見てくれてる人も増えててびっくりしました。
    これからも宜しくお願いしますッ!
    ついでに姉さんの名前は、佐藤 紗莉円 (さとう さりま)
です。
  まさか、好きな人に告白されるなんて思ってもなかった。
     凄く嬉しいし今すぐにでも 「俺も好きだ」 と伝えたい。
  でも、俺は今現在伊織と付き合っている。そんな俺に好きだと言ってくれた遥はとても辛かっただろうし、なにより好きな人が違う人と付き合っている。
    という時点でとてつもなくモヤモヤどころか嫌になっただろう。
    俺なら、自殺しそうになる。どんな気持ちで俺の事を好きになったのか…俺には想像も出来なかった……
    「大雅ご飯だ。」
    姉さんからの呼び出しだ……姉さんは、今機嫌が悪い、つい最近彼氏と別れてイライラしているようだった。
    機嫌の悪い姉さんは必ず俺に八つ当たりをしてくる。
  例えば、『ゼミに遅れてしまう…』と言いいきなり『お前のせいだ!』と言い俺に殴りかかる。
  本当に迷惑だ。一度病院に行かせようとも思ったがよくよく考えて帰ってきたら俺が殺される……ということに気が付いて辞めた。
    「大雅!聞こえてないのか?!」
    姉さんが本気でキレそうだったので俺は急いで1階に降りた。
    今日は学校に行きたくない……。
  仮病でも使おうかと思ったが姉さんが家にいるので流石に仮病を使ったら殺されると思い俺は早めに学校に行くことにした。
    教室に着くと1人誰かがいて、遥かと思い近づくとそこに居たのは、伊織だった。
    「大雅……遥ちゃんから告白されたでしょ。駄目だよ、私は別れるつもりないよ。遥ちゃんより私の方がずっといいもん!それに…」
    伊織は、知っていた。大雅は、別れないという事より、見られていたという事より、遥の事を馬鹿にしている伊織に腹が立った。
   「伊織には悪いけど俺は別れたい。」
    「最後まで話を聞いて。伊織は、大雅の弱みを握っているし、実話は…伊織……許嫁(いいなずけ)なの。」
    大雅は、頭が真っ白になるくらいに驚いた。弱みなんてバラせばイイと思っていた……
  許嫁になると話は別になる。お互い複雑な家系に産まれていて、下手をしたら周りの人に危害が及ぶ可能性がある。
   でも、大雅の気持ちは伊織ではなく 遥にある。
  
    《そんな無理矢理なんて嫌だ……》
  
    「伊織は、大雅の事愛してるから別にこのままの関係でもいい。でも、大雅が嫌なら伊織は……。」
    「伊織……ごめん。俺、遥がやっぱり好きだ。
  でも、俺のせいで周りに被害が及ぶのは嫌だし、特に遥が……」
    大雅は、真剣な顔をした。顔は不安と安心が入り混じったようにみえた。
   大雅は、決心したのか顔がどこかスッキリしていた。
    「俺は、伊織と付き合い続ける。遥には本当の事を言って納得してもらう。
  俺の気持ちはこれからもずっと遥にむいているかもしれない。
  それでもいいなら……」
    「大雅……伊織じゃなくてもいい。大雅と一緒に居れば……居れば伊織は何も要らない……た、いがぁー」
    伊織は、ボロボロに泣き崩れた。嬉しさと悲しさが入り混じった心は今にも壊れそうだった。
   フォローありがとうございます!
  なんか、見てくれてる人も増えててびっくりしました。
    これからも宜しくお願いしますッ!
    ついでに姉さんの名前は、佐藤 紗莉円 (さとう さりま)
です。
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