魔法適性ゼロの俺がおくる学園生活

櫂真

学園生活が始まる

先週更新できずに、すいません。
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ピピピッピピピッと目覚まし時計がなる音で伯は目を覚ました。伯はいつもの日課通りランニングをしようと体を起こそうとした。しかし、体に何かが絡みついたような感覚があり動かせなかった。腕は動かすことが出来たので伯は咄嗟に布団をめくり、中を確認する。
 「う~ん。お兄ちゃん。」
 「は~く。うう~ん。」
 布団の中を確認すると、シャリアと七織がいた。伯はほっと一息つくと
 「お~い、シャリア、姫起きろ~。」
 伯は二人にデコピンをする。
 「ううっ、痛いです。お兄ちゃん。」
 「イタっ。あ、伯おはよう。」
    「ああ、おはよう。」
 とりあえず、挨拶をすませる。
 「って、そうじゃなくて。ちょっと、どいてくれない?ランニングしたいし、服も着たいし。」
 なお、伯は今服を着ていない。昨日、お風呂に入り、体を拭きそのまま、ベットに行ったからだ。
 「ええ~。良いじゃないですか。お兄ちゃん。滅多にこんな機会ないんですし。」
 「そうよ。伯の肌触るの久しぶりなんだし。」
 「お前らな~。ん?てか、お前らどこから入ってきた!?すっかり、そこ忘れてたわ!?」
 寮の部屋は、すべてオートロックで暗証番号がある。暗唱番号は、英数合わせて5桁。もしくは、部屋専用のカードキーを使わなければならない。そう簡単に、開けられるはずがー
 「ああ、普通に鍵開けて入ってきたよ。お兄ちゃん。簡単すぎだったよ。」
 「私は、昨日部屋きたときにサブのカードキーをとって入ったよ。」
あった。
 「いや、お前ら怖すぎだから。ストーカーかよ。はァ。服着るから、どい…。おい、何二人とも顔を赤らめて、下を向くんだ?おい、足を絡ませてくるな。布団を引っ張るな。破けっ、ちょ、今ビリっていったぞ。ストップ、これ以上はいろんな意味でやばいから!?やめっ!!ダメっ!?あっ、ああああああああああああああああああああ。」
 防音完全設備の部屋だったので、決して悲鳴は外に漏れることはなかった。

 -学園に登校し、シャリア、七織と別れ教室へ向かう。
 「おい、見ろよ。あいつが例の奴だぞ。」
 「ちっ、何だよ。普通クラスのくせに。」
 「あ~あ。持てる奴はいいね。羨ましいわ。」
 周りからの目線が厳しい中での、廊下は地獄でしかなかった…。

 龍平、隼人、美穂、香耶の4人が教室に入る。入ってすぐに目にしたものは、青白い顔をしている伯と、それを遠巻きに見ているその他のクラスメイトだ。
 「「「「1日目から何この絵図!?」」」」
 4人は、伯の近くに行き事情を聴く。
 どうやら、昨日の事で伯の事が、学園中に知られたらしく、男子からは、美少女に好かれるいけ好かない野郎。女子からは、シスコンの変態野郎。男女共通で普通ランクのくせに、高ランク美少女に好かれるいけ好かないシスコン変態野郎、とレッテルを貼られてしまったのだ。
 結果、
 「こうなるわけだ。」
 「そりゃ、大変だね。」
 「よっ、モテ男。1日でクラスだけでなく、学園の注目度NO.1だ!」
 「やめよう、美穂ちゃん。いくら何でも、かわいそって、伯さん帰らないで!まだ学校始まってないよ!?ああ、そっちは窓だよ!!どこに行く気!?」
 「ああ、退学したい。」
 そんなこんなで授業が始まる。

 各魔法学園で学ぶことができるのは、魔法だけでない。魔法に関して、関する科学も学ぶことができる。初めの1年は魔法、科学どちらも学び2年目にどちらかを選択、それぞれのコースに分かれ勉強をするという感じだ。どちらを学ぶにしても、最初はやはり座学から始まる。そこで理論や仕組みを学び、実践に移っていく。初日の授業は、お互いの自己紹介やどのような授業を行うかの説明だけだった。本格的な授業は明日以降らしい。午後は一年生は体育館に降りて、2、3年生による部活動紹介だ。何としても、興味を引き1人でも多くの入部させたい。そんな、やる気のこもった部活動紹介だ。勧誘期間は、今日から1週間。グラウンドや廊下は大変なことになるだろう。
 部活動紹介が終わり、教室に戻り、早く帰ろうと伯が身支度を済ませていると、
 「あの~ごめん、伯っているかな?」
 伯の上司がやってきた。
 「なんですか、さy…じゃなくて、稲垣先生?」
 「うん、用事があるから、帰る前にちょっと寄ってね(ニコっ)」
 笑顔&ウインク付きでそんなことを言ってきた。
 「「「「「次は、教師まで手を出したのかこのくそ野郎は!!!」」」」」
 また、クラスメイトからの目線がひどくなってきた。
 沙雪は、きれいな青髪をポニーテールでまとめており、クールな印象だ。しかし、女性らしい体つきや、引き締まった腰元などが大人の妖艶さを醸し出している。男女共に、大人でかっこいい先生として、昨日から人気があった。
 そして、この状況に伯は、天井を向き、一言、
 「なんで、こうなった?」

 伯は、教育相談室へ入っていく。
 「お邪魔しま~す。」
 「お、来たか。来てもらってすぐで悪いんだが、学園長室に挨拶に行くぞ。」
 「え、了解です。あれ、今日まだ殴られてない?」
 「どこに疑問持ってんだか。ここは、学校だぞ。」
 「あ、そうですよね。やっぱ、学校で暴力はいけなー」
 「誰に見られてるか、分からんだろ。そんなことで、人気を下げたくない。」
 「ええ!?そんな理由!?暴力をそんな事扱い!?そして、人気ある事の自覚あるの!?」
 「うるさい。まぁ、ガキに興味ないけどな。」
 「そうですか。」
 「あ、お前は別だぞ。なんだかんだで、小さいころから面倒見てるし、愛情や愛着はわくものさ。」
 「沙雪…。」
 「だから…人もいないしここで殴らせろ。」
 「グハっ。だからって何!?雰囲気台無しじゃん!?」
 「いや、ちゃんと殴るって言ってたし。まぁ、落ち着け。確かに雰囲気台無しだが、お前のことは好きだぞ。それは、嘘じゃない。」 
 「っ…。」
 「ああ、照れてるな。かわいいな、お前。」
 そんな、感じで学園長室の前まで来た。

 ドアをノックして、2人は中に入る。
 「「失礼します。」」
 中には、50代後半くらいの男性がいた。髪は短く切りそろえており、伯と同じくらいの身長だが、体格からは感じられないほどの、威圧を放っていた。
 「初めまして。ここの学園長及び理事長を務めている桜田 信平だ。」
 「初めまして、綾野 伯です。」
 「隆晴から話は聞いてる。とてもすごいらしいじゃないか。あいつとは同期でね。今でもたまに飲んでんだよ。」
 「そうなんですか。ところで、要件とは?」
 「ああ、すまない。本題に入ろうか。君には、この学園、学園都市の掃除をしてもらいたい。ここにも意外と汚れはあるんだよ。隆晴には許可を得ている。」
 「分かりました。」
 「では、指示は上司の私からさせてもらいます。」
 「よろしく頼むよ。あ、ところで伯君は、めんどくさいことは首を突っ込まず、優先事項を先に済ますタイプかい?」 
 「ええ?まぁそうですけど。」
 「そうかい、いや、少し前に読んだ小説で、こんな感じの名言を見つけてね。ちょっと言ってみたくなってね。名前は、ひょうー。」
 「ストーーーっプ。だめです。違いますよね。」
 「あ、そうだね。きちんと漢字で、氷k-」
 「ダメです!!こんなところで終わりたくないんです!!てか、ここのシステムを理解している!?」
 そんなやりとりをしながら、5分後
 「失礼します。」
 「失礼しました。」
 2人は学園長室を後にする。
 





 伯はこの後、シャリア、七織と帰る約束をしていたので、教室へ急ぐ。走っていると、男子生徒が1人、シャリア、七織に何かを強く言い寄っていた。
 「おい、悪いけど、2人になんか用か?」
 男子生徒が振り返る。
 「あなたが、綾野 伯ですか?」
 「お、そうだけど、何か?」
 「そうですか。では、あなたに決闘デュエルを申し込みます!!」
 「は?」
 伯の波乱万丈学園生活はまだまだ続く。
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 すいませーーーーーーん(土下座)。先週は、土、日曜日共に、用事が入ってしまい全く書けませんでした。週一もしくは、それを目安に頑張ります。あ、関係ないですが、最近ADVにはまってます。おすすめのソフトあったら、コメントお願いします(←コメントの悪用)
 では、この辺で。
 誤字脱字、アドバイスや意見、ありましたらコメントどしどしお願いします。 


 
 

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