【嫌われ体質】自覚したら最強?かも

久留米天狗

(141) 1000キロの国境壁

(141) 1000キロの国境壁




センター兄、大臣補佐2名、近衛兵2名、冒険者ギルドからナイロビ=ケニア、フィンランドー=ヘルシンキ、ギルド職員2名、東西南北分所副所長4名、商業ギルド2名(副マスター ルアンダ=ベーラス、受付嬢ナメルバ=ナナ)、東西南北分所副所長4名、教会関係者2名(テジーナカ・トーリック=テレサ教皇、サクラ修道女)。合計21名。

センター兄、大臣補佐2名と、テレサは、お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジ
それ以外は、移動式別荘モービル・ヴェラで移動



分身①は北の国境へ、国境壁を単独で造り始める

「木が無ければ直ぐに終わらせられるんだが…、リュウグーへ送れば、建築資材として使えるか…」

先ず、帝国側に作業中の魔力を感知されないように、長さ100キロの結界を展開。

次に
幅15メートル10キロを整地
ちょっと凹凸(おうとつ)に嫌われる、ちょっと木(根)に土に嫌われるを発動、土に木(根)を嫌うを発動…直ぐ抜け倒れる、土が凸凹(でこぼこ)になるが凹凸(おうとつ)に嫌われるから平に成る。
根付の木を異空間リュウグーへ転移させた
※リュウグーで、そのまま植樹も可能、建設資材として利用してもいい。

『嫌われる』+土魔法で整地、作業時間10分
10回繰り返し
100キロの整地に約100分

高さ10メートル、幅10メートル、長さ100メートルの壁と高さ15メートル、奥行15メートル、幅10メートルの兵舎、見張り台を分身②が、並べるのに60分
窒化チタン製の金色の壁を、炭化チタンでコーティング、見た目黒色にする
 窒化チタン、炭化チタン、どちらも、固くて融点3000℃前後、水に溶けない。
 窒化チタンだと金色で光を反射して目立ち過ぎた。


整地を始め40分すると、壁造りを開始。整地と壁造りの同時進行。
40分間は、ディレクション王国側の魔物を分身②が間引きする。
間引きした魔物の素材は、ランドセルに、一部リュウグーに転移。

次の整地が始まる頃に壁も出来る。

分身(③、④)を使い、反対側からも作業を同時進行。
搭乗型ゴーレムを使い、作業効率を上げる


約9時間(半日)で1000キロの国境壁を完成させる

ただの壁ではない、100メートルの一枚岩、魔獣ヘルペリウム帝国側はツルツル、地面に設置部分(壁底)10メートル、頂上部分11メートルと、1メートル分の帝国側に反りがついている。
強度は厚さ10メートルの一枚岩(窒化チタン製)だ、多少の攻撃ではびくともしない。
『1000年経っても大丈夫!』

魔法攻撃に対しても、『反射メディテーション』(倍返し)を付与、『電撃』『麻痺パラライズ』を隙間なくランダム付与、高さ6~8メートルの場所に触れると発動。
壁上空には乱気流(結界)、空からの侵入も厳しい。
転移系阻害の魔法も付与。
ゴースト系の通過も出来なくしておく。
地下系、穴堀系の魔物対策も、整地の際、強化で固めておく。沈下防止も含めて。




~ 国境壁作業中、本体の行動 ~
お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジと、移動式別荘モービル・ヴェラを、最初の町、『リバ・ザパーダ』へ転移。

「初めての町だね、パパ」
「探索の範囲内だ」

「転移、初めて経験しました、一瞬ですね」

馬でない物に引かれた王家の旗が立つ馬車に検問の門番が驚く

俺とセンター兄が降り手続き

「こ これは、何ですか?」
「馬型のゴーレムだ」
「ゴーレム!?」

「王家は違いますねぇ~」
そういうことにしておく



別れて、冒険者ギルド、商業ギルド、教会、官僚(その町や村を納めている、管理している立場の人の所。町長・村長や領主、代官)を回る。
スマホに魔石を入れて、通話の操作説明。

移動中も、住人、ギルド職員、みんな馬型ゴーレムに驚く

教会では、教皇テレサに驚く
神父やシスターが感極まって泣き出す
パーティー『アンドレ・アルス』のメンバーがお祈りすると、水晶が光る
神父やシスターは、教皇テレサが居るからだと勘違いしてくれる。

冒険者ギルド、商業ギルドではメールで知らせていたので、スムーズに事が運ぶ。

商業ギルドで、米、大麦、小麦を納品。このリバ・ザパーダでは、各5トンを納品。

「砂糖、塩、胡椒の調味料もあるが要るか? 王が100キロまでなら、負担すると言ってる、それ以上ならギルド負担だ」
砂糖、塩、胡椒を各100キロ納品
「王家の収納魔道具は違いますねぇ~」
そういうことにしておく


冒険者ギルドで、間引き対象の魔物の事を聞く
メールで知らせていたので、場所と種類と数が直ぐに解る

俺とビューティーとキュートがそこへ転移。
「キュートのレベリングだ」

「女の子ですよ、強すぎたら、お嫁に行けなくなりますよ」
「それくらいでビビるヤツにキュートはやらん」
「そう言う事を言っている訳では…」


ゴブリンの集落は集落ごとリュウグーへ転移。リュウグーの住人(元冒険者、元傭兵、元兵士)達の戦闘訓練用。(一応、討伐部位は回収して貰う)
オーガを瞬殺、ランドセルに収納
冒険者ギルドへ納品
「ゴブリンの集落のゴブリンは始末した。確認後、討伐報酬は、カードへ入金してくれ」

行って帰ってくるのに、数分

討伐時間、魔物の状態
「早すぎ」「無傷?」「どうやって倒した?」
ギルド職員が驚いたのは、言うまでもない。

 ~ ~ ~ ~ ~ ~
このあと、ゴブリンの集落を確認に行った冒険者から
「一匹も…死体さえ無かった。戦った痕跡も無い」と報告がある
 ~ ~ ~ ~ ~ ~



オーガの討伐方法、体内の血に『嫌われる』を発動しただけです。
血抜きが完璧にされた肉はとても旨い。
血に魔素が多く含まれているので、食べ過ぎによる魔素過多にもならない。
無傷で良質なオーガの肉が手に入る。


一番時間がかかるのが、センター兄達がする、町を管理している官僚、代官、領主への訪問
電話登録の為だが、王家の者が突然、未通知で来るのだ、驚く。
(冒険者ギルドと、商業ギルドにはメールで知らせるので、そこに内通者が居れば別)

後ろめたいヤツは特にビビる。

女性の近衛兵2人が、メイドに変装してその対応を監視、査定する。
調度品、清掃状態、町や村の管理状態
大臣補佐2人は、報告書、資料と町の状態のチェック
転移で来れるこんな時にしか出来ない事をする。
おかしければ、王都センターに報告され、本格的な監査官が来る。
(緊急を要する場合は転移を使う)

「一つ目の町で、一時間弱か。思ったよりかかったな」
「移動時間が無いだけましだ、贅沢言うな」
と、センター兄が言う
移動時間短縮してる転移を使ってるの俺ですけど…とは、口には出さない。


俺達は、リバ・ザパーダを出て、次の町、リバ・ユガへ転移する
途中茶屋に寄り通話可能にする、序でにシャワーを温水も出るようにする

リバ・ユガでも、教会へ行って、商業ギルド、冒険者ギルドへ行って、官僚のところへ
スマホ通話指導して、納品して、討伐して、町を観察
二時間かかった

3つめの町が済んで、13時

お昼にする。
ランコの飯に初めて食べる者は驚く、旨さと料理に。
「初めて食べます!?」
「美味しい!?」
「何ですか?この料理は?」
「香辛料がふんだんに…」


お昼から、また4ヵ所同じことをする。

「今日は、ここで泊まる」

お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジの中
「だいすけ、国境壁の方はどうなった?」

「少し前に終わったぞ」

「「「「何ぃぃぃっ!?」」」」

鳥系の従魔の『監視眼モニタリングアイ』で、完成した国境壁を見せる

「パパ、凄すぎ」
「流石、だいすけ」
「だいすけ様、流石にこれは…」
「どんだけ強くなったの?」
「呆れて文句も言えません」

センター兄、副マスターヘルシンキ、ケニア、テレサ、大臣補佐2人、近衛兵2人が驚いていた。

他の者は俺が国境壁を(単独で)造っていることを知らないし、移動式別荘モービル・ヴェラです。

お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジと、移動式別荘モービル・ヴェラを、宿屋の駐馬車場へ停めて

「俺達はお泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジで、ランコの作った夕食を食べる」
「そっちは自由にしてくれ」
この町の冒険者ギルドにも、食堂や宿泊施設はある
町の中にも、食堂はあるし、まだ営業時間中だ
宿屋も全員は泊まれないが、冒険者ギルドと宿屋に男性陣が泊まれば、女性陣は移動式別荘モービル・ヴェラで、泊まれる。

俺達は、異空間のプライベート寝室へ
センター兄、テレサ、大臣補佐2人を、城の宿泊施設へご招待。

「ここは?」
「俺の城の中だ」
「城?」
「城と言っても、異空間だ。襲われる心配もない、風呂付きだ」

「一人で寂しいなんて言うなよ」
「ライラと、一緒に泊まれますか? 彼女が心配です」
ライラ…テレサのお供、修道女を転移させる、驚かれる

「好きな部屋を使っていいぞ、こっちがシングル、こっちが二人部屋だ。センター兄も好きな部屋を使っていいぞ。扉は内側からカギがかかる、センター兄が夜這いしないように、カギかけとけよ」

「俺は、お前と違って、夜這いなどしない」

「だいすけ様は、鍵をかけてても一緒ですよね、転移で入れるのですから」

「覗くだけにしとくよ」

「私は3号室を使わせてもらいます。だいすけ様、3号室です。」
「私は隣の2号室を使わせてもらいます」
「俺は、こっちの11号室を使わせてもらう」
大臣補佐2人が、12号室(相部屋、別にそう言う関係ではない…と思う、たぶん)


「テーブルにメニューがある、メイドが運んで来てくれるぞ」
「モナカ、召喚」
「はじめまして、モナカです。」
「ゴーレムのメイドだ、彼女が色々やってくれる。」





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