【嫌われ体質】自覚したら最強?かも

久留米天狗

(90)報酬

(90)報酬



アメイヤが、シュウレイ、しゅうか、ランランに見本になるような巨大ムカデの倒し方をする

ムカデの群の討伐に時間がかかった
ん?まだ、動かない…、長い休憩だな?

俺たちは、進み、ホースヒールポイント

「ん? おかしい、向こうは動いてない」
ジ・ユグからの商隊が動いていなかった
「休憩にしては長すぎないか?」
「この距離では正確な状況が把握出来ん」
「何かあったのでしょうか?」

「様子を見てくる、商隊を離れる許可をくれ」
許可を貰い、商隊を離れる
「アメイヤ、紅、任せたぞ」
「うん」「はい」

俺は、走って行く
この距離なら、【神眼】からの転移×2
25キロ先を【神眼】で確認、転移を2回

60キロの距離を1分かからず移動

「どうかしたのか?」
声を掛けると驚かれた

「ビックリした…実は、荷馬車が、車軸が壊れて…、それも3台」
車体の下を確認
「壊れてるな…、魔物か?」

この4台も、例の10台の商隊の車列だった、車軸が壊れ置いていかれたのだ
 あの連中はそんな事を一言も言ってなかった。それに、この壊れ方は人為的な物だ

「いいえ、魔物ではありません。」
「無理な進行のせいでは無いかと…。」

壊れていない荷馬車は護衛がパーティー仲間で、置いて行けなかったと言う。

「車軸を直せないと動きようが、今頃、商隊がベドザパードに着いて救援の要請をしてる筈なんですが?」
「途中で、擦れ違ったが、そんな事は一言も言ってなかったぞ」
「そ そんな…。」
「メールで確認してみる、待ってろ」
驚かれた、スマホを持っていたから

「返信内容は『商隊からの救援の要請無し』だそうだ」
ベドザパードの商業ギルドマスターからの返信

「お前ら、飯は?」
グゥー 腹が鳴った

「もう、3日 何も食べて無い。」
水は、魔法で出していたらしい
馬も疲弊していた
持ってきていた食料が無くなっていたらしい。

ランドセルから、サンドイッチ、ドラゴンの串焼き、お茶を出した
「金は要らんから、食え」
馬にもニンジン草を山ほど出した。水も土魔法で水飲み場を造り、飲ませた。
驚いたことは言うまでもない。

「あ あなたは、何者ですか?」モグモグ
「それ、収納魔道具ですよね?」ガツガツ

「喋るか、食べるかどちらかにしろ」

れ、何の肉でか?」モグモグ
「食べながら、喋るな、それはドラゴンの串焼きだ」

「ゴボッ ゴボッ ド ドラゴン?」
「嘘じゃないぞ、試練の塔オルドルタワーで倒したからな」

「…「なんですとぉー!」…」同調シンクロした

“紅、心配ない、商隊の荷馬車の車軸が壊れての救援待ちだ。 そう伝えてくれ”
“そうですか、解りました”(ホッとしたトーン)
“あっ、それと、途中ムカデが10匹居た、グッドモーニングとシュウレイ達にやらせてくれ”
“そうですか、解りました”(笑っているトーン)


【神眼】何だこれは?
「お前ら、三日も食べてなくて、荷物を開けようと思わなかったのか?」
「開けたさ、食い物は無い。鉱山の労働者用の着替えに使う布ばかりだ」
あぁ、ふんどしか…。ふんどしあるんだ…。
「荷馬車4台分のふんどしね」

「車軸、直せるが、ベドザパードに向かうか?」
「直せる?」
ランドセルから、車軸程の丸太を出した4本

「…「なんですとぉー!」…」同調シンクロした

「4本?」
「壊れる前に換えたがいい」
指の先には刀傷があった
「なっ! 俺達をはじめから置いていくつもりだったのか?」
「報酬で揉めたか?」
「そう言えば、到着した人数の山分けって」
「俺達6人(+御者2人)が到着しなければ…。」
「なら、救援要請を出さなかった理由も解るな」
「クソッ。アイツ等」
「だったら、今からでも遅くない。町に行けば良いんだろ?」
「無理だ、今日中に、着くなんて」
「期限付か? 今日までに着いた人数で山分け。」
急いでいた理由も納得だ、速く着けば報酬が高くなる契約だと言う。

車軸を交換した、いつでも走れる
馬も魔法で回復して、元気になった。

「どうして、御者は残ったんだ?」
「私は、御者をしてますが、商人見習いなんです、荷物を置いて行けなくて」
「私も、商人見習いで、大切な荷物を置いて行けませんでした」
「「だから、残りました」」
「あっ、悪いことした、すまん」
「はい?何の事でしょう?」
「誤りたかっただけだ気にするな」

アイツらに爪の垢でも飲ませたいな
大切な荷物を投げてすいません、一応謝ったからな。

「この故障が人為的、悪意的なものと解っても怒らないのか?」
二人が護衛たちと態度が違ったから聞いてみた

「私達を雇ってくれているご主人様の口癖で『理不尽な客に怒りを覚えたとしても笑っておけ』と」
「『怒りは、何の得にもならん、損するだけだ』と言われてます」
「商人だからか?」
「確かにあの連中には怒りを感じます、ですが、あなたが助けてくれました、これで荷物が無事運べます。それだけでいいんです」
「まだ、私はご主人様の域に達してません、でも神様は、見ていてくれると信じてます。」
「神様は、見てるだけだぞ、何にもしてくれん」ん?鞄と指輪、貰ったか?
「まるで、神様に会ったことがあるみたいですね」
「俺は、そんなに信仰心は厚くないぞ」
否定はしてない、信仰心は厚くないのは本当の事だ


「仕方無いな、使いたくは無かったんだが」
「? 何を」
「馬車に乗れ」
2台に2人づつ
「お前らはちょっと待ってろ、直ぐ戻る」
「はい?」
「ベドザパードに転移する」

「…「なんですとぉー!(ヒヒーン!)」…」同調シンクロした、馬も驚いた。

声が消える前に2台と転移
ベドザパードの町の手前、トンネルに戻って、残り2台も転移。触れてないと転移が出来ないから2台づつ。


ベドザパードが見える
「さあ、期限内に着いたぞ」

「…「ベドザパード?」…」
検問前で呟きが同調シンクロした

「だいすけさん、これは、どういう事ですか?」
商業ギルドマスターが来た
「メールの救援待ちしてた商隊だ、今日中に着けるという契約で護衛してたらしい、アイツ等だけに報酬を取られるのが気にくわなくてな」
「それと、これ(刀傷の付いた車軸と壊れた車軸)、事情は彼等に聞いてくれ」
「!? まさか?」
「後は、任せるぞ。俺は戻る」
転移でトンネル、お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジの中へ転移。
ビューティーの寝ているベッドへ
「キャッ」
「熱、下がったか?」
おでこをつけると熱が上がった


 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
え? 何故ベッドかって?

解る人には解ると思うが、『記憶転移』は一度行った場所へ転移出来る魔法、ベッドの上でイった。鮮明に記憶してる

お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジは移動している、だからベッドだ。
 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジから、【神眼】を使い少し離れた所へ転移。

「あっ、だいすけさん、救援待ちの商隊は大丈夫ですか?」
「あぁ、大丈夫だ」
さて、どう説明しよう?

「ん?まだ、ムカデを越えて無かったのか?」
ムカデ10体の反応をキャッチ

「グッドモーニング、シュウレイ、しゅうか、ランラン 共同で討伐だ、ムカデ10、やれるな?」
「…「はい」…」同調シンクロした
紅から聞いていたから対応が早い


「アメイヤ、サポートしてやってくれ」
「うん、お姉ちゃんとおじさんは任せて」
「「「お おじさんはないよ…。」」」
センガン、フェイス、シマザメが落ち込む
「お姉ちゃんなのね」
「お姉ちゃんレロ」
ルーシーとトッティは微笑んだ

俺は、その間にカイブン、ドラコス、ラビルに商隊の件を話した。
「そうですか…、わざと車軸に細工を…、報酬を…取り分を増やす行為をしたという事ですか?」
「車軸に細工をされた荷馬車の荷物は、ふんどし。時間が経っても…1週間やそこらで劣化し傷む様な物じゃない」
「御者もグルのようじゃな。」
「車軸が壊れたのはトンネルの中…それなら、雨に濡れる心配も無いわ。魔物は、ふんどしは襲わないでしょうから、荷物は無事な可能性が高いわね」
「冒険者達は魔物に襲われ死亡?または餓死?を狙った?」
「無理な日数で契約し、速く着けば報酬が高く、期限内に着いた者での山分け」
「救援要請を出さなかったのは、自分たちで、荷物を取りに行くつもりだったのか?車軸の細工が張れる事を危惧して?生きていたらその時に始末?」

「だいすけにやり過ぎだと言ったが、あれでもぬるいな、久しぶりに怒りを感じるぞ」
「お主は、押さえておけ、ここはトンネルじゃからな」
「だいすけさん、私をベドザパードへ転移してくれる? あの冒険者達をこのままにはしておけないわ」
「ワシも行くぞ」
俺は、ドラコスとラビルをベドザパードへ、転移し連れて行った。
「後は、ワシ等に任せておけ」

俺は、カイブンの元へ転移した

「何? まだ、終わってないのか?」
グッドモーニング等はまだムカデと奮闘中だった






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