【嫌われ体質】自覚したら最強?かも

久留米天狗

(80)指名依頼 聖杯を探せ

(80)指名依頼 聖杯を探せ



結局、ギルドでは俺とビューティーの結婚は、公式には認めない。が、個人的には祝うとなった。非公認の結婚。大袈裟だろ?


魔族の事を知らなすぎる、って事だ。

獣人と人、エルフと人…多種族との結婚を余り良しとしない考えを未だに持つ者も居る、魔族の考え方が未知、故に公式には出来ない。


「まぁ、俺もまだ17だ。直ぐに子供が欲しい年齢でもない、気長にビューティーの事をもっと知り、魔界へ行く方法でも考える」
「魔界に、興味も有るしな」

「こちらでも、調べてみるよ。」

ということで、ギルドを後にする。


◆大聖堂◆
「ビューティーは、教会来たことあるのか?」
「魔界には、教会は無いわ」
「魔族は神に祈らんか?」
魔族の神父?シスター? 想像したら、おかしくなった。

「宗教的な信仰心は無いわね」
「じゃあ、初めての教会ってことか?」
「えぇ、教会は初めてね。でも、何故大聖堂教会?」
「いいから、行けば解る」
ビューティー以外がニコニコ


俺は、シスターに銀貨大6枚を払い
「お祈りをしに来た」と中へ入る。

「ビューティー、体はどうもないのか?」
「どういう意味?」
「魔族は、神に嫌われ、教会には入れなかったりするからな…、俺の居た世界では」
「だいすけ様の世界には魔族が?」
「いや、本の中の話だ」
※シスター達に聞こえないよう、結界の中で会話してる。

ん?…、あのおばさん?
俺達を見てる? 不思議な気配だな…。敵意は無さそうだ…。


祭壇の前で跪き、祈る
やはり、水晶が光る
「何?」ビューティーが驚き、俺達は光の中へ導かれる
白い世界、神様の御前

「だいすけ、お主はここへ来る度、嫁さん増やして居らんか?」
三人居た。爺さん、婆さん、イケメン

「何でいつも三人なんだ?」
ノーコメント、誤魔化す
「お主を監視しとるからじゃよ」
「あなたが、監視対象者だから?」
「何となく?」

ビューティーは驚いていた
「誰ですか? ここは?」
「ほっほっほ、はじめまして…じゃな、神じゃ」
「神です、ここは神の世界…とでも言っておきましょうか」
「神です、魔族がここへ来たのは初めてだよ」

「神に聞きたい、魔族の住む場所を教えて欲しい」
「アメイヤが、居るじゃろ」ニヤリ
「アメイヤ? あっ! 『ロケートアイ』! 探し物を見つける能力」
俺とウナがアメイヤを見る、紅、ランコ、ビューティーは『?』

「持ってる力は使わんとな…、ビューティーの居た場所も、ランコが居た国も、見れるはずじゃぞ」
「そこへ、行くことは可能か?」
「紅も居ます、ウナも居ます、貴方の行動次第ですよ」
「どういう意味だ? 紅とウナが関係するのか?」
「さあ? どうでしよう?」
笑って、答えてはくれなかった。

「アメイヤの【閉鎖空間クローズドスペース】について知りたいが教えてもらえるか?」
首を横に振る
「それは、自分で調べないとね。」
イケメンさんがそう言う

「ビューティーとの結婚は神にも認められるのか?」
「嫌か?」
「んな分けない無いだろ」
指輪とランドセルが贈られた。

光が消え、祭壇前に戻る。

シスター、神父がまた驚いていた。

貴殿方あなたがたが、神に認められたという方達ですか?」
司祭?に声を掛けられた。
神父より服装が良さそうな男

「あんたは?」
「私は、この大聖堂に仕える『アルタ=ダァ・アルタ』と言います。(ペコリ) 教皇様が、お会いしたいと申されています。お時間、宜しいですか?」
「暇だが、何故会わないといけない?」
アルタ、神父、シスターが驚いた、教皇に会える機会を断りそうな言動に。

「信仰心が、強い方と言うわけでは無さそうですね…、私には教皇様の意は解りかねます、教皇様が、貴殿方あなたがたに興味を持たれ、会いたいと言われたので、出向きました。」
「お茶、茶菓子が出るなら、行ってもいいかな?」

ニコリ
「ご案内、いたします。こちらへ」


〈教皇の部屋?〉
お茶と茶菓子が出てきた。
教会・聖堂なんかで普通に配られるお菓子が出てきた。

「これくらいしか、ございませんが、お口に合いますか…。」
部屋も、(素人の)手作りの机や家具、贅沢品等は無い。

ガチャリ 教皇?が、入ってきた。

「お呼びしたのに、お待たせして、ごめんなさいね」
「!? あんた、さっき、大聖堂の椅子に座ってたな?」

俺達が、祈りをしていたとき、このおばさんは、椅子に座っていた、俺達を見ていた。
服は着替えているが間違いない
遅れて入ってきたのは、着替えてたからか?


「気づいてたの?」
「いや、警戒してた。気配が違ったからな」

ニコニコ
「そお、たまにあそこに座ってるの、内緒にしてね」

「私は、『テジーナカ・トーリック=テレサ』、教皇をしてるわ」

「で、テレサ。俺達に興味があるとか?」
「テレサ…、そう呼ばれるの何年ぶりかしら」
「じゃあ、何て呼ばれてるんだ?」
「聖テレサ教皇、テレサ教皇、教皇…かしら? 呼び捨てで呼ばれる事はもう何年も無いわ、貴方が呼び良い呼び方で構いませんよ」
「(俺達に)会いたかった理由は? テレサ」
「見てたわ、そちらの女性、神様に鞄を貰ったのかしら?」
「ランドセルの事か? あぁ、(神に)貰った。」
「ランドセル? その鞄は、ランドセルというのね。皆さん同じ物の様だけど?」
「俺の以外は、神から貰った。」
「やはり、貴殿方ね、ライトタウンで、修道師の不正をギルドに報告し、ジ・ザバードで水晶儀玉を虹色に光らせ、大聖堂ここで、水晶儀玉を光らせた。教会を出る際赤い鞄を所持していた者…。」
テレサは俺らを見る。

「『俺の以外』?では、貴方のものは?」
「忘れた。儀玉って?」
「そお、そう言う事にしておきましょう。儀玉は、あの光った水晶の事よ、儀式に使う水晶…、儀玉。」


「お願いがあるの」
「それは、俺達じゃないとダメなのか?」
「貴殿方じゃないとたぶん、出来ないこと」
「たぶん? なんだ?」
「聖杯を探して欲しいの」
「聖杯? 探す?」
「この聖堂に保管されていた聖杯が無くなってしまって、それを探し出してくれませんか?」
「探すだけで、何で俺達じゃないとダメなんだ?」
「いくつか理由があるけど、1つは期限が迫ってるいること、25日の誕生の儀までに見つけて欲しいの。そしてその聖杯がいつ無くなったのか解らないから、今、どこにあるのかも解らないの」
「は? いつ無くなったのか解らない?」
「私が、教皇に就く前に偽物に替わっていたみたいなの…」

簡単に説明、テレサが教皇に就く前にから偽物だったと思われる。 今まで、気づかなかった。
 偽物と本物は見た目では区別出来ない物。

次の誕生の儀で、貴族のご子息が誕生の儀を受ける、ご子息の付き人に鑑定のスキル持ちが居る。偽物がばれる可能性もある。

「偽物にいつ気づいた?」
「偶然、二日前に聖杯を鑑定してみて、気づいたわ。聖杯にあるはずの付与が無いことに。私が教皇に就いて二年、それ以前に替わっていたと思われるの」

「偽物を見せてもらえるか?」
「これよ」
机の引き出しから出てきた。

「まさか、いつもそこへ直して居るとか?」
「そうよ」
「カギは?」
「大聖堂の中よ、教皇の部屋よ、カギなんてしないわ」
「はぁ~、カギくらいしろよ、こんな事じゃ、テレサあんたが、教皇になった後でも入れ替えできるだろう?」

「それは無いわ、この部屋に入った者は私には解る、聖杯がこの部屋から持ち出されたのは、誕生の儀のときだけだから。」
「その、誕生の儀の時の保管方法は?」
「…。」
「そのまま、その辺に置いてたりしないよな?」
ピュピューピュー 口笛を吹くテレサ

何故、人は誤魔化すとき口笛を吹くのだろう?

「で、見つけたときの報酬は?」
「聖杯の使用許可、聖杯にはスキルを付与する力があるの、その使用許可でどう?」
「スキルの付与ねぇ…凄いな、聖杯って」
「見た目は、これと同じものかぁ」

【神眼】鑑定
『聖杯』(黒)
レア度:《神級》★★☆☆☆☆☆↓↓
《霊力:0/50000》
特長:《生涯》一人一回スキル・特技を付与出来る。※1回霊力10消費※

「はぁ~(ため息)、おいテレサ、聖杯これ 本当に鑑定したのか? 正確に?」
「商業ギルドから、鑑定士を呼んで調べてもらったわ。私の所の鑑定持ちが鑑定もしたわ。」
「スキル低くないかそいつら、これは本物だぞ」

「はい?」テレサもウナ達も『?』

「だから、これは偽物ではなく、本物。ただ霊力切れしてるだけだ」


「…「えー!霊力切れ?」…」同調シンクロした




*スキル・特技を募集*
アメイヤ、ウナ、紅、ランコ、ビューティーのスキル・特技を募集。
(※だいすけのは一応決めてます※)
ハズレでもいいですよ、ユニークスキル・特技をコメント下さい。
今回採用されなくても、他の話で使うかもしれません。
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