【嫌われ体質】自覚したら最強?かも

久留米天狗

(72)初体験?

(72)初体験?



ランコが作ったカーレィを堪能した。
お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジ』をランドセルに入れる、誰にも見られなかったので、騒ぎにはならなかった。

歩いて宿屋へ戻る途中、教会へ寄る。

金貨小枚を渡し、お釣りは寄付し、お祈りをする。神父が感謝していたが、今まで、ウナの分を払っていなかったから俺は感謝される事はしていない。


ランコも時々、教会でお祈りをしているとは言っていた

今回のお祈りでも、祭壇の水晶が、光った。
俺達は、光に包まれ、白い場所に導かれた。


「あの、だいすけが、お嫁さん達と、子供を連れて来る日が来るなんて…。」
【嫌われ体質】の…、神に嫌われた件の事だろう。


そこには、あの婆さんと、爺さんが居た。
俺の知らないイケメンも…。俺は【モテる体質】を持つ男は嫌いのようだ。


俺は、二度目、ランコは婆さんには会ったことが有る。ウナ、アメイヤ、紅は、初めての神と呼ばれる存在との遭遇、初体験?

「パパ、この人達誰?」
「神らしいぞ、そのイケメンは誰だ?」
ランコもウナも紅も驚いた。
「はじめまして神様、アメイヤです」ペコリ

「相変わらずじゃな、だいすけは、アメイヤちゃんは、きちんと挨拶が出来る子の様じゃな。(ニコニコ)」
「ウナ・ブリーダです、風の妖精です」ペコリ
神様達も顎を少し引く
やはり神、ウナの姿も見え、声も聞こえるようだ。

「紅と、だいすけ様に名を頂きました、ビッグレッドドラゴンです。」両手を揃え、腰から体を折る45度の挨拶…女性の挨拶では無いのでは?

「イダリベス・ブ=ランコです(ペコリ)、お久しぶりです。(ペコリ) はじめまして(ペコリ、ペコリ)」
神に頭を下げる度にウサ耳がペタンペタンと揺れる。


「私は、この世界を統治管理する『ゼロ・ラカココ=ハジメ』君らの前では、仮の姿は人の姿に写っている。 私は、一つの姿に拘りたくない性格でね、国や、時代で容姿を変えてるんだ。」
「そんなことをリモートが、言ってたな」
俺はどうでもいい。
「はっはっは」「ほほほっ」
爺さんと婆さんが笑う。心を読まれた?


「で、何で俺達は、ここへ呼ばれた?」
「見てるだけでも良かったんじゃが、興味があってな、だいすけを選んだ彼女等に」
「どうして、だいすけを選んだの?」

「わ 私は、だいすけ様の従魔ですから…。」
言葉を濁し、赤くなる紅。

「ウナは、だいすけに命を救われて…、何となく? お側付きだし…。」
赤くなるウナ。

「夫婦に憧れて、だいすけさんとなら、楽しく過ごせるかなと思ったから?」
ドライな考え方だ


神の望み、争いの無い世界、種族、部族、国単位の争いの無い世界。国を治める者の考え方で住民が泣く、死ぬ、不幸になる、俺のような者が増えれば少しは変わるかな?子を作れと言われた。
 世界に争いの無い人数って、俺に何人子供を作らせる気だ?
 俺の子が国を治めれば済むくらいの考えなのだろう…、期待され過ぎだろう?
 まだ17(歳)だぞ、妖精とドラゴンと獣人の妻をもらっただけだぞ。

「こんなに、長く話していて良いのか?」
「ほっほっほっ、心配せんでも向こうの時間は止まっている程に遅く流れとる」
「戻ったときは、刹那の時間が過ぎた程度です」

俺達は、神から贈り物を貰った。
指輪とランドセル。
ウナは体のサイズを自分の意思で変えられる魔法も貰った。
神の加護『理想の姿イビーアイシン(神バージョン)』(人←→妖精)
俺は、神魔法【大と小マクナパルブ】を覚えた、神がそれを使ったから(神力を使う、まだ使用不可)

「これで、だいすけとやるときも困らんじゃろ」とか 女性陣の頭から ポン と、湯気が出る言葉を爺さんが言う。

ウナとランコに指輪をはめた。
紅と、同じ効果の指輪だと言う。
俺の指にも指輪がはめられた、俺の行動をチェックする機能付?。 ウナ、紅、ランコが俺の場所が解るらしい、念話で会話も出来る機能も付いている。GPS?
「は 外れん」
「ほっほっほっ」爺さんは笑っていた

アメイヤには、腕輪。
指輪と同じ『貯魔の腕輪』
スライムになっても外れない。
「それは、食べられんよ」と、言われた。

ウナのランドセルは、羽を邪魔しない設計。
ウナと一緒で、普通の者には見えない。
アメイヤのは体に合わせた小さいサイズ。
お揃いの赤。勿論、収納ストレージ


教会で祈れば、神様の気分次第でまた会えるらしい。 俺はどうでもいい。
「そう言うな」
心を読まれた?

俺達は、白い世界から元の教会へ、戻った。

光が収まると全員、ランドセルを背負っていた。
神父とシスターが驚いた。

「どうなったのですか?」
「それは、どうしたのですか?」

「俺たちの結婚が、神に祝福された、神からの贈り物だ。」
神父とシスターが祭壇に祈る。
初体験、神様からの贈り物を貰った者を目の前で体験。
神父とシスターに、見送られ教会を後にする。



宿屋に戻る。

二日酔いのグッドモーニング等を、『状態異常回復アヌマリディタ・レフェクティー』で、回復。

みんなが、ランドセルを持っていることに驚く。
「どうしたレロ?」

「神様に貰ったの」
アメイヤが言う。

「…「なんですとぉー!?」…」同調シンクロした

「教会で、祈ったら貰えました」
ランコの台詞で、シュウレイ達が教会へ行ったのは、言うまでもない、勿論、ランドセルが貰えたり、神に会うことは無かった。


「明日、何しよう? 魔物の間引きもしたし…、雨だし…。」
カイブンさんにメールしてみた、明後日、出発する予定だと返ってきた。

女性陣は、料理の勉強会。
《ゼロの》ランドセルに、食材を分けた。
俺とアメイヤは、別行動。
となった。


俺はアメイヤと、(転移で)王都センターに来た。
「パパ、センターは、晴れてるね」
「そうだな」
センターは、晴れていた。

俺等は、センターの検問、冒険者用に並んだ。
検問で『試練の塔オルドルタワーカードクリアの証』を、二人とも出す。
どんな反応をするか試しに出した。

固まった…機能停止?、石化?
驚きすぎて、無反応…面白くない。

「通るぞ」

後ろの冒険者が呆気に取られている。
頭に「?」

「大丈夫か?」
との言葉に我に返る門兵

「さっきのヤツ、中に入ったぞ。良いのか?」
コクコク 頷く門兵
 
試練の塔オルドルタワーカードクリア者、初めて見た。それもあんな子供まで…。」

「…「なんですとぉー!?」…」同調シンクロした

赤いランドセルの親子には手を出すな…、そんな噂が流れたとは露知らずのだいすけとアメイヤ。


「パパ、何しに来たの?」
「ん? 妖精探し」
センターここなら、居るんじゃ無いかと思ってね」
「見つけてどうするの? 食べる?」
「いや、食べない。妖精界に帰す、約束だからな」
早速、サーチに反応あり

「アメイヤ、走るぞ」
「うん」
町中を風の如く走り抜ける俺とアメイヤ

路地を曲がり、減速。
「あの花壇の花の陰」
アメイヤの有効距離は5メートル、5メートルに入らないと見れない。

花の妖精が人の流れを見ていた

「うん、見えた」

『縮地』一瞬で花壇に近づき、妖精を捕まえた。

「え? 何? どうして?」
「驚かなくていい、一つ聞く、迷子の妖精か?任務で来てる妖精か?」
聞く筈もない、
「イヤ~、放して~、食べないで~」
となる。


続く…。



『《ゼロの》ランドセル』
ウナ達のランドセルは、収納ストレージ機能が、あるだけ。収納量は125万立方メートル。(約東京ドーム1個分)
水や食料が出る機能は無い。神の力の差?

『貯魔の腕輪』
指輪もレア度が上がり
貯魔量が10万→100万に増えた。
魔力切れの心配は無くなった。


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