【嫌われ体質】自覚したら最強?かも

久留米天狗

(44)試練の塔(オルドルタワー)挑戦!

(44)試練の塔オルドルタワー挑戦!
   ー 挑戦編(3) ー



転移
第13層 【神眼】 50m×50mの9部屋

「12層と同じ作り、今度は中央からか」
(ここまで来ても、上も下も感知出来ない、やはり別の空間何だろうな。)

扉が東西南北にある。
北側の扉の先に冒険者、ソロ?一人だ、まさか?
俺は、北の扉を開ける

オークキングに襲われていた
オークキングの蹴りが スカッ 空振り
上手い …じゃない!、気絶したんだ

「『縮地』」
オークキングとの間合いを一気に詰める
掌底でオークキングの胸をトン、心臓停止

※胸…心臓に強い衝撃を受けると心臓が停止する事がある。脳震盪のうしんとうの心臓版、心臓震盪しんぞうしんとうとか言うらしい。

霧散する前に、ランドセルに入れた。
無傷、素材で高価買い取り。
オークよりオークキングの方が旨いし、高い


「おい! 大丈夫か? おい!」
倒れている冒険者を揺すった

「ううっ、 はっ! オークキングは?」
「居ないぞ、お前だけだ」
「え? (キョロキョロ) お前が倒したのか?」
「オークキングが居たのか?」とぼけた

「え? オークキングに襲われて、仲間が強制退塔させられたんだ… (キョロキョロ)」
※強制退塔…致命傷になる攻撃を受けると退塔させられる。


「そうなのか?」
「それより、大丈夫か?」

「オークキングの一撃の後、覚えてない…HPが一気に減らされた」
「回復アイテムはあるのか?」
鞄を開けると、回復ポーションの瓶が割れていた。
「くそっ、最後のポーションが…。」
「仲間が強制退塔させられたのなら、もう退塔したらどうだ?」
「そうだな、そうしよう。 オルドル」

「お呼びでしょうかダニ?」はやっ

「転移か?」「お答えしかねますダニ」ペコリ

「回復ダニか? 退塔ダニか?」
「退塔を頼む」
「畏まりましたダニ。」
冒険者が消えた

「オルドル、一つ聞きたい。」
「質問は受け付けしかねますダニ」
「回復も退塔も出来なくなったときの退塔方法は?」
「死んでくださいダニ」
「はぁ~、実際には死なんだろうが…、怖いな」
「オルドル召喚可能回数を譲渡出来ないのか?」
「…、説明してませんでしたダニ、試練の塔オルドルタワーカードを接触させれば、譲渡可能ダニ。 こちらのミスですのでお答えしましたダニ。」
「! ありがとう、良いことを聞いた」
「では。失礼しますダニ」ペコリ
オルドルが消えた

「じゃ、召喚可能回数が無い…無くなった冒険者の試練の塔オルドルタワーカードに接触させれば、私達の召喚可能回数を譲渡出来るのね?」
「だな、あの冒険者も知らなかったみたいだし、オルドル忘れてたんじゃないか?」


西には扉はない、行けないので、東の扉を開ける
「さっき西、北で出口だっか?」

今度の魔物はロック…岩の魔獣、扉の前に陣取る。
コイツは自爆することがあるから厄介。
だが、コイツは攻撃してこない。爆発しないように動かせば良い。
もしくは、爆発より早く動かす。
普通、後者を実行できる者は居ないから、思い付く事は無い。
ロックを静かに抱えて動かす、重さ350キロ、抱える事が出来る冒険者は少ない。

南の扉を開けると交戦中

「頑張れ~!」 応援してやる

敵は、シールドスコーピオン…ハサミと盾を持つサソリ、その盾は魔法を跳ね返す。

サソリ? アメイヤが篭から飛び出しサソリにくっついた…やっぱりこうなるのね…。
ゴクン サソリは飲み込まれた。

「何だ!?」
「すまん、俺の従魔のスライムが食っちまった」
「はぁ? スライムがサソリを食う?」
「俺も初めてで、アメイヤこいつは特別じゃないかな?」
アメイヤが入った、篭を前に出す
(そういえばあれだけのサソリを食ったのに重くない…。)

二人の男は、剣を背中に背負う、大剣使いか

「お前、ソロか? 良くこの階まで来れたな? そんな装備格好で」
「(じーっ)武器はお持ちじゃ無いのですか?」
丁寧な言葉使いの男も、もう一人も立派な鎧と大剣、冒険者ではなく、警備兵?

「その辺は、秘密だ。」
と言いつつ、耳から如意棒を出し、ステッキーの大きさにする。

「!! なっ 何だ、その武器は?」
「初めて見ました、その様な武器は」

「魔法のステッキだ、魔力で大きさや形が変えられる、魔道具だ。」
「形が変えられる?」
「魔道具…ですか?」

爪楊枝サイズにして、耳の上に隠す

「この階までは問題なく来れた、人を探してる、ドラゴンスレイヤーの魔法使いドラコスって知らないか?」


「ドラゴンスレイヤー? ドラコスさん!」
「魔法使いのドラゴンスレイヤーの、『ドライヤ=コードレス』さんの事ですか?」
「ドラコスさんも、ここに来てるのか?」
「茶屋で、そんな事を行ってたんで来た。」

「見てません」「来てるのも知らなかった」
「そうか…、まだ上かな? 追い抜いたとは考えにくいが…。」
「そのドラコスって魔法使いは、どんな人だ? 探すように頼まれたのに顔や特徴を聞くの忘れた」

「ドラコスさんは、会えば直ぐ解ります、魔法使いです、ローブに杖の装備、160センチこれくらいの老人、膝くらいの髭を生やしてます。」
「ローブも杖も特別製、爺さんのクセに…魔法使いのクセにやたら強い、ソロでもここくらいは余裕でクリアするだろう」
「茶屋の仕事を抜け出してきたみたいなんで、ラビルがお冠なんだ。」
「ラビル?」
「ニージハシタの道場師範のラビルだ」
「竜滅拳のラビルさん?」
「竜滅拳? 二つ名持ちだったか、道理で強かった訳だ」
「強かった? 戦ったんですか?」
「模擬戦だが、勝った」
「え? ラビルさんに勝った?」
「あぁ」
「も 模擬戦だからだろう、ラビルさんも本気じゃ無かったんだ、きっと…。」
「だろうな、装備も着けてないし、道場の中だからな。『身体強化』は使ってたがな」

「「なに~!」」

「し 信じれん…、模擬戦とはいえ、『身体強化』まで使って負けたとは…。」
「ですね、自分は模擬戦で、気がついたら、医務室のベッドの上でした」
言葉使いの良い方は、ラビルと模擬戦をした経験者の様だ。苦笑いをする青年。


「君の名前を教えてもらえる?」
「聞きたいなら、名乗れ」
「あっ、ごめんよ。自分は、ダレイナユグ警備隊のウッドチップ=ズクキ、みんなにはチップと呼ばれてる。彼は、同じく警備隊の先輩、アイロン・スクラップです。これでいいかな?」
「俺は、今は旅人トラベラー…かな?だいすけ、ごしき・だいすけだ」
旅人トラベラー? だいすけは、冒険者じゃないのか?」

「まだ、冒険者じゃない」
「なっ!? 冒険者じゃない!、冒険者じゃなくてラビルさんに勝ったのか?」
「まだって、どう言うこと?」
「今、センターに向かっての旅の途中だ、冒険者ギルドマスターの勧めで飛び級試験を受ける」
「急いでるんだ、そろそろ良いか?」

「だいすけ、ここを出た後、アイロンと、模擬戦しないか?」
「時間が有ればな、じゃあな」

俺は、次の部屋に入った

「出てからで、良かったんですか? ここででも出来たのでは?」
「下手に体力を消耗しては、これからに差し支える。俺達の目的は、彼の実力を知ることではない」
「そうでしたね」
「ごしき・だいすけ…自分も模擬戦したくなりました。」
チップの目の色が変わった…。
アイロンは、気づいていない。


チップ…何者なんだ…ステータスが異常だったぞ。種族が???? 人族に隠蔽してやがった。
本当に、ラビルと模擬戦したのか?負けたのか?ラビルより、ステータスは上だったが…。


俺は、そんな事を考えながら、目の前のオークキング×2をランドセルに入れていた。




 §§§§ ステータス(金) §§§§
名前:ドライヤ=コードレス
種族:人族 
職業:茶屋経営者/魔法使い
性別:男 (60歳)
身分保証クラス:冒険者ギルド非常勤
素質:
レベル:82/100 [ ー ] [ U(金) ]
P・C:
健康状態:良好
 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ドラゴンスレイヤー
 § § § § § § § § § § § § §
 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
通称:ドラコス


フォロー、いいね ありがとうございます
感想・誤字報告等ありましたら一言お願いします


コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品