BATTLE OF DEATH

クレイジーガール

[2日前]夢のような話

  「ただいま、兄ちゃん。」
「おう、おかえり。」
  俺の名前は春人ハルト
そして、この爽やか系男子ってオーラを放っている人物は、俺の兄のヒビキと言う男だ。



―普通の人間であり、平和な生活でいられるんだと思ってた。
―あんなことさえ無ければ…また苦しまなかったのかな。


  俺は…変な夢を見た…そして、眠れなくなった。
「………っ。」
それは不思議な夢だった…。
その夢がどんな夢だったかはうまく説明出来ないが、なにか懐かしい感覚があったのだ。
あの建物は…なんだったんだ?城…に見えなくもない。
  俺はさっき見た夢が気になって仕方がなかった。
「…とりあえず、何か飲もうかな~ぁ。」
ベッドで寝とどまっていた俺は体を起こし、自室から出ていった。



  俺はリビングルームに入室した。
俺はキッチンにある冷蔵庫れいぞうこに入っていた牛乳をがぶ飲みした。
牛乳を飲んでいたら、スタスタと足音が廊下から聞こえてきた。
「起きてたのか、春人。」
そこに現れたのは、仁王立におうだちで俺を見つめる響がいた。
「兄ちゃんこそなんで起きてんの。」
「あ〜ここの部屋、電気ついてたから気になったんだよ。」
「ふーん。」
俺は無関心に答えた。
«ゴクゴク»
俺はもう一度牛乳を飲んだ。


  そして、さっきの夢のことを思い出した。
「…なぁ、兄ちゃん。」
「…ん、何?」
「もしも、俺達は前世で会ってたとか言い出したら兄ちゃんはどう思う?」
響は口をOの形にしている。
…うん、分かってる。正直、俺でも何を言っているんだろうと思ってはいる。
響は俺を指さした。
「えっと…お前が?前世で俺と?会ったことあるって?」
「うん、そういうこと。」
響は苦笑しながら言い出す。
「ハハッ、そう言われたら笑うな。…んで、なんでそんなこと言い出すんだよ?」
「なんかさーぁ…変な夢見たんだよね。まぁ、夢だからどうでもいいけど。」

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