悪魔と女の子

長宮 らそな

閻魔様

『閻魔様、僕は決めました。莉子を救い、僕は死にます。今までありがとうございました。』

あとは、同僚に挨拶しておくか。


「待て。」

咄嗟のことに驚いて、僕は振り返った。

「お前、人間を好きになったのか?」

『はい。』

「そうか。」


沈黙が続く。


長い沈黙を破ったのは閻魔様の方だった

「昔、お前と同じようにターゲットを愛した悪魔がいた」

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