龍の子
10話 『ほう、修行付けて欲しいと言うのなら俺に一発でも(ry』
レイア…マグノリア?
魔王の娘??
そして、人間の国王によって殺害されたと。
しかし、レイアさんは転生する術を持っているはずで、見た目や魔力の質も酷似してるミーシャがその転生先だという事か。
でも、ミーシャには俺らに出会ってからの記憶しかないらしい。それに何よりミーシャはミーシャで俺の妹だ。
魔王の娘だろうが関係ない。
守るべき家族だ!
「それでもミーシャは俺の妹で母さんの娘である事には変わりませんよね?それでいて一つだけお願いをしても良いですか?」
「む?構わんぞ」
「ありがとうございます…ミーシャ近くに来て」
今は落ち着いて椅子に座りながらぼーっとしていたミーシャを呼ぶ。
緊張感もなにもあったもんじゃないな。もしかしてさっきの話も全部聞いてなかったんじゃ…
「うん、兄貴!」
ミーシャが俺の隣まで来たところで
「ミーシャ、あれをやるぞ!」
ミーシャは少しだけ呆けた表情をして
「…あ、あれね!わかった!」
だ、大丈夫か?
「む?何をすると言うのだ?」
ほ、本当に成功するのか?
さっきまで母さんも少しだけ頭の中がこんがらってたみたいだが今は、これからやる作戦『孫マゴ大作戦!』の行く末を見守っている。
「あ、あの。お、おじい…ちゃん?お願いがあるんだけど!僕に、僕達に龍激を教えてくださいな!」
上目遣い、完璧。
ウルウル目、完璧。
どうだ?
ってか!ミーシャが何もやってねぇ!!
くっそ!ミーシャ、お前ってやつは本当に…
「ぐはっ!!この破壊力はっ…!くそ!おじいちゃん??孫??何てっ!何て甘美な響きなのだ!?まるで、頼まれたら絶対に断れなくなる咒に掛かったみたいだ!」
き、効いてる!?
てか、物理的にダメージ受けてそうだぞ!!
「はうっ、この上目遣い!そうか、ミアレ!!お前が指導したのか??」
じいちゃんはすかさず、母さんの方に振り向き真相を問い正そうとするがしかし、待ち構えてたのは
「そうだよ、パパ上!でも、パパ上を説得するにはこれしかなかったのだ!お願いっ!あの子たちにも龍激を教えてあげて!!」
うるるん!と効果音がなりそうな程に見事に甘えた声と上目遣いでじいちゃんに例の技を掛けていた。
「よし!わかった。可愛い娘と孫の頼みとありゃ断らない訳にはいかないな!」
お、恐るべき本家の力。
一体、あの力でこの男を何回堕落させてきたのだろうか…
「しかし、条件がある。俺に龍激の修行をつけてほしいと言うのなら、この俺に一発でも攻撃を「わかった!!必殺ミーシャキーーック!!」ふぐぉぉ!!」
あぁ、ミーシャ。話は最後まで聞かないとダメじゃないか!全く。
「わ、わかった。お嬢…ミーシャちゃんは合格だ…」
完璧なる不意打ちだったのですが!
「不意打ちでも生死を分ける戦いでは完璧なる有効打の一つだ。不覚を取った俺が悪い…のだ!!」
有効なの!?
顔に手を当てて少し恥ずかしそうにしている。
「…さて、エルくん。君はどうするんだ?ミーシャちゃんみたいな不意打ちはもう効かないぞ?」
確かに、先ほどとは違い隙がない。
母さんのように地面に亀裂を走らせるほどの圧倒的なエネルギーがある訳でもないし、ミーシャが先ほど見せた馬鹿みたいな魔力の塊もない。
しかし、確かに感じる。
糸の様に張り巡らせられた、魔力とは違う別のエネルギーを。
鑑定!
『良かったぁ!鑑定のこと忘れてるのかと思ったよ!まさかそっちから鑑定を使ってくれるとはねぇ〜』
鑑定…そうか!鑑定があったからこの謎のエネルギーが見えるのか!!
『え?自覚なかったの?まぁ、いいや。君が鑑定を使ってくれればそれだけで私の知識が増えてくだけだから!何々〜。「りゅーげき」?し、知らない…』
龍激ってのは門外不出の秘伝技らしいんだけど。神様クラスでも知らない事っていっぱいあるんだね。影魔法とか。
『いやぁ〜、私も神様になったのはつい最近のことだからまだまだなんだよねぇ…って!!そんなのは置いといて!!あの人のステータスは鑑定しないのかな?』
ステータス鑑定ねぇ。あんまり好きじゃないんだよなぁこれ。
『どうして?』
いや、なんかその人のプライバシーと言うか秘密と言うか見てると申し訳なくなるって言うか…。
『あー、なんかどっかで聞いたことある様な事を言うねぇ君は。『終わりの世界』出身はみんなこう言う性格なのかねぇ』
終わりの世界出身ってことは…。
勇者達の事ですか?
『あ!あー、うん。勇者ねぇ〜…まぁ、そんなところかなぁ?』
まぁ、『日本人』ならそういうの気にしちゃうよね。
とりあえず俺は鑑定でステータスを見るのは自分だけにしとくよ。
『そっかい。まぁ、私も影魔法の事について学べればそれでいいよぉ〜!じゃあ私はこれで!頑張って『りゅーげき』ってのを習得して私にも教えてねぇー!』
門外不出だってぇの!
…消えたか。
さて、俺は目の前の化け物になんとか一発でも攻撃を当てなくてはいけないんだが…。
「ちょっと待つのだ!!」
ん?なんだ?
母さんが慌てて俺とじいちゃんの間に入ってくる。
「なんなのだ?ミアレ?お前も修行がしたいのか?」
出来ればこの試練を止めてくれると助かるなあ。
なんて…。
「なんなのだ?じゃないのだ!!したくないのだ!!そうじゃないのだ!!家の中でこんな戦闘態勢を取られても困るのだ!!修行するなら上の階でやってくるのだぁ!!この、バカ上!!」
辺りを見渡すと机やら家具やらがメッキョメキョに壊れていた。(主にミーシャが暴れたせい)
「これ以上暴れられると困るからさっさと外に出てるのだ!!」
めっちゃ怒られた!!ほぼ、ミーシャが暴れてたのに!
母さんに怒られてじいちゃんめっちゃしょんぼりしてるし!ミーシャに至っては母さんの真似して怒ってるし!!…いや、お前のせいだからな!?
…まぁ、確かにこのまま試練を続けてたら家の中がボロボロになるのも確実だし、ここはおとなしく。
「じいちゃん、元気出して!誰にでもミスはあるって!さぁ、一緒に上に行こ!」
落ち込んでいるじいちゃんを励まして上の階に行こうとすると。
「え、エル君…」
なんだ?
がしっ!
え?
急に抱きしめられた。
「エル君、きみはなんて良い子なんだ!合格だ!君に…可愛い孫に試練なんて酷いことは出来ない!さぁ!約束通り明日から龍激の修行をつけてあげよう!」
えぇぇぇぇ!?
「なんなのだ?合格したのか?なら、良かったのだ!」
ぇぇぇぇ…それで良いのか…。
「よし、晩御飯の支度をするからエルもミーシャもパパ上と存分にお話でもして待ってるといいのだ!」
あぁ、わかったよ。
この家族…チョロい!!
どうもです。
中々序章が終わりません。
「その頃のアキハ」
秋葉「どけ!どけぇ!盗賊どもぉ!アタシはさっさとエイル君のところに行くんじゃあぁ〜い!!鑑定!!鑑定!!!鑑定ぃぃ!!!!てめぇの弱点はそこかぁーーー!」
妹ちゃん『この人、鑑定使い荒いです!!早く戻ってきて姉様!!』
※秋葉さんの鑑定には使用制限があります。
秋葉「あれ?もう使用制限掛かっちゃった?」
レイア「この人、ぷらいばしー?だか、なんだかあったもんじゃないわね…」
魔王の娘??
そして、人間の国王によって殺害されたと。
しかし、レイアさんは転生する術を持っているはずで、見た目や魔力の質も酷似してるミーシャがその転生先だという事か。
でも、ミーシャには俺らに出会ってからの記憶しかないらしい。それに何よりミーシャはミーシャで俺の妹だ。
魔王の娘だろうが関係ない。
守るべき家族だ!
「それでもミーシャは俺の妹で母さんの娘である事には変わりませんよね?それでいて一つだけお願いをしても良いですか?」
「む?構わんぞ」
「ありがとうございます…ミーシャ近くに来て」
今は落ち着いて椅子に座りながらぼーっとしていたミーシャを呼ぶ。
緊張感もなにもあったもんじゃないな。もしかしてさっきの話も全部聞いてなかったんじゃ…
「うん、兄貴!」
ミーシャが俺の隣まで来たところで
「ミーシャ、あれをやるぞ!」
ミーシャは少しだけ呆けた表情をして
「…あ、あれね!わかった!」
だ、大丈夫か?
「む?何をすると言うのだ?」
ほ、本当に成功するのか?
さっきまで母さんも少しだけ頭の中がこんがらってたみたいだが今は、これからやる作戦『孫マゴ大作戦!』の行く末を見守っている。
「あ、あの。お、おじい…ちゃん?お願いがあるんだけど!僕に、僕達に龍激を教えてくださいな!」
上目遣い、完璧。
ウルウル目、完璧。
どうだ?
ってか!ミーシャが何もやってねぇ!!
くっそ!ミーシャ、お前ってやつは本当に…
「ぐはっ!!この破壊力はっ…!くそ!おじいちゃん??孫??何てっ!何て甘美な響きなのだ!?まるで、頼まれたら絶対に断れなくなる咒に掛かったみたいだ!」
き、効いてる!?
てか、物理的にダメージ受けてそうだぞ!!
「はうっ、この上目遣い!そうか、ミアレ!!お前が指導したのか??」
じいちゃんはすかさず、母さんの方に振り向き真相を問い正そうとするがしかし、待ち構えてたのは
「そうだよ、パパ上!でも、パパ上を説得するにはこれしかなかったのだ!お願いっ!あの子たちにも龍激を教えてあげて!!」
うるるん!と効果音がなりそうな程に見事に甘えた声と上目遣いでじいちゃんに例の技を掛けていた。
「よし!わかった。可愛い娘と孫の頼みとありゃ断らない訳にはいかないな!」
お、恐るべき本家の力。
一体、あの力でこの男を何回堕落させてきたのだろうか…
「しかし、条件がある。俺に龍激の修行をつけてほしいと言うのなら、この俺に一発でも攻撃を「わかった!!必殺ミーシャキーーック!!」ふぐぉぉ!!」
あぁ、ミーシャ。話は最後まで聞かないとダメじゃないか!全く。
「わ、わかった。お嬢…ミーシャちゃんは合格だ…」
完璧なる不意打ちだったのですが!
「不意打ちでも生死を分ける戦いでは完璧なる有効打の一つだ。不覚を取った俺が悪い…のだ!!」
有効なの!?
顔に手を当てて少し恥ずかしそうにしている。
「…さて、エルくん。君はどうするんだ?ミーシャちゃんみたいな不意打ちはもう効かないぞ?」
確かに、先ほどとは違い隙がない。
母さんのように地面に亀裂を走らせるほどの圧倒的なエネルギーがある訳でもないし、ミーシャが先ほど見せた馬鹿みたいな魔力の塊もない。
しかし、確かに感じる。
糸の様に張り巡らせられた、魔力とは違う別のエネルギーを。
鑑定!
『良かったぁ!鑑定のこと忘れてるのかと思ったよ!まさかそっちから鑑定を使ってくれるとはねぇ〜』
鑑定…そうか!鑑定があったからこの謎のエネルギーが見えるのか!!
『え?自覚なかったの?まぁ、いいや。君が鑑定を使ってくれればそれだけで私の知識が増えてくだけだから!何々〜。「りゅーげき」?し、知らない…』
龍激ってのは門外不出の秘伝技らしいんだけど。神様クラスでも知らない事っていっぱいあるんだね。影魔法とか。
『いやぁ〜、私も神様になったのはつい最近のことだからまだまだなんだよねぇ…って!!そんなのは置いといて!!あの人のステータスは鑑定しないのかな?』
ステータス鑑定ねぇ。あんまり好きじゃないんだよなぁこれ。
『どうして?』
いや、なんかその人のプライバシーと言うか秘密と言うか見てると申し訳なくなるって言うか…。
『あー、なんかどっかで聞いたことある様な事を言うねぇ君は。『終わりの世界』出身はみんなこう言う性格なのかねぇ』
終わりの世界出身ってことは…。
勇者達の事ですか?
『あ!あー、うん。勇者ねぇ〜…まぁ、そんなところかなぁ?』
まぁ、『日本人』ならそういうの気にしちゃうよね。
とりあえず俺は鑑定でステータスを見るのは自分だけにしとくよ。
『そっかい。まぁ、私も影魔法の事について学べればそれでいいよぉ〜!じゃあ私はこれで!頑張って『りゅーげき』ってのを習得して私にも教えてねぇー!』
門外不出だってぇの!
…消えたか。
さて、俺は目の前の化け物になんとか一発でも攻撃を当てなくてはいけないんだが…。
「ちょっと待つのだ!!」
ん?なんだ?
母さんが慌てて俺とじいちゃんの間に入ってくる。
「なんなのだ?ミアレ?お前も修行がしたいのか?」
出来ればこの試練を止めてくれると助かるなあ。
なんて…。
「なんなのだ?じゃないのだ!!したくないのだ!!そうじゃないのだ!!家の中でこんな戦闘態勢を取られても困るのだ!!修行するなら上の階でやってくるのだぁ!!この、バカ上!!」
辺りを見渡すと机やら家具やらがメッキョメキョに壊れていた。(主にミーシャが暴れたせい)
「これ以上暴れられると困るからさっさと外に出てるのだ!!」
めっちゃ怒られた!!ほぼ、ミーシャが暴れてたのに!
母さんに怒られてじいちゃんめっちゃしょんぼりしてるし!ミーシャに至っては母さんの真似して怒ってるし!!…いや、お前のせいだからな!?
…まぁ、確かにこのまま試練を続けてたら家の中がボロボロになるのも確実だし、ここはおとなしく。
「じいちゃん、元気出して!誰にでもミスはあるって!さぁ、一緒に上に行こ!」
落ち込んでいるじいちゃんを励まして上の階に行こうとすると。
「え、エル君…」
なんだ?
がしっ!
え?
急に抱きしめられた。
「エル君、きみはなんて良い子なんだ!合格だ!君に…可愛い孫に試練なんて酷いことは出来ない!さぁ!約束通り明日から龍激の修行をつけてあげよう!」
えぇぇぇぇ!?
「なんなのだ?合格したのか?なら、良かったのだ!」
ぇぇぇぇ…それで良いのか…。
「よし、晩御飯の支度をするからエルもミーシャもパパ上と存分にお話でもして待ってるといいのだ!」
あぁ、わかったよ。
この家族…チョロい!!
どうもです。
中々序章が終わりません。
「その頃のアキハ」
秋葉「どけ!どけぇ!盗賊どもぉ!アタシはさっさとエイル君のところに行くんじゃあぁ〜い!!鑑定!!鑑定!!!鑑定ぃぃ!!!!てめぇの弱点はそこかぁーーー!」
妹ちゃん『この人、鑑定使い荒いです!!早く戻ってきて姉様!!』
※秋葉さんの鑑定には使用制限があります。
秋葉「あれ?もう使用制限掛かっちゃった?」
レイア「この人、ぷらいばしー?だか、なんだかあったもんじゃないわね…」
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