神殺しの狂戦士達

TAKUMI

神々の密談


コツン              

コツン

暗く長い廊下を一人、歩くものがいた。

コツン

コツン

ギギギギギ

足を止め、ドアを開く鈍い音がした。
その部屋の中にはもうすでに6人の神がいた。

「なんだ。私が最後か。3番目くらいかと思っていたのだがな。」
「よう。一年ぶりか?」
「さぁな。興味ないし、覚えてない。」
「相変わらず冷たいやつだな、君は。」

「よし、全員揃ったか。これより非公開会議を始める。」
「急に呼び出したのに集まってくれてありがとう。」
「これより話し合いをする内容は、7人の異世界人である。」
「すでにお主らも分かっていたと思うが、奴らは他のとは違う。」
「奴らが我々に牙を剥けば、今は届かなくてもいずれ届きうるだろう。」
「その前に何か手はないのか?それを考えてもらう。」
「カストレとポルクシウス。お前らがつれてきたのか? 」
「いや、僕たちはあなた方が知っての通り、人の未来を見てその世界にいくことができる。そして僕たちはここではない世界でやつらを殺した。だが、この世界に連れてくるには生きていないといけないはずだ。」
「それもそうだ。じゃあ、どうやって……」 

「昔、1200年ほど前、同じようなことがあった。突然現れた七人の異世界人。そいつラはわしの友人を殺し、この世から消えた。たぶん、今回もそうだろう。この中の誰かが誰かが殺されるかもしれぬ。」
「わしらの行動がばれぬように自然に殺るのがベストじゃろ。」
「俺もそれに賛成だ。」

一人がそれを言うと、他のもの達も賛成とのべる。
本当ならここまで30分くらいはかかっていた。だが、現実世界ではだいたい5分くらい。
この部屋は時間間隔がずれている。

「ところで、異世界人の二人をかくまっているのは誰だったかな?」
「あぁ。それは私だ。」
「レナか。」
「なら、お主が適任だな。やつらを抹消してくれ。」

レナは少し考えた後

「りょーかーい。じゃ、私は帰る。またな。」

気のない返事をしてドアを開ける。
暗闇のなかに消えていくレナ。
ドアがしまると同時に、これまでに見たことがないほどに不気味な笑みをこぼしながら吐き捨てた。

「テメェらの終わりはもうすぐだ。」




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これからどうなっていくんでしょうねー?



次回

覚悟の強さと別れ


お楽しみに

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