朝起きたら女の子になってた。
旅行 part11
昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。そこでは、おじいさんとおばあさんが席に座り、談笑していました。
おじい「おっほっほっほっ、おばあさんや」
おばあ「ええ、おじいさんや」
おじい&おばあ「こっちに来て誤魔化すのはやめろやぁぁぁぁ!!」
*****
(ぐはっ、現実逃避して早々に戻されちまった)
そして俺は、未だに暑い布団の中にいて姉貴のデキモノにしゃぶりついている。
(これはやめられない、とまらない……。はぁ、さっきの紗香みたいだ……)
その度に、姉貴が我慢をしようとして動いたり漏れる嬌声が聞こえてきて、俺の精神がゴリゴリと削られていく。それに姉貴は汗をかいている様で、汗が滴り落ちてくる。それを飲んでみると、塩の味がした。
(当たり前か……)
俺の心臓が速く脈を打っているのが分かる。それに姉貴に密着している為、姉貴の心臓も速く脈を打っているのが分かった。その事が分かった時、より一層に俺の心臓を速く脈を打たせる。
だから、意識をしない様に現実逃避を試みたのだが、失敗に終わった。
(やばい……)
それに、もう俺は半分ほど、いや、ほとんど幼児退行の演技などクソ食らえと言わんばかりに、無我夢中でしゃぶりついていた。
そして、
(姉貴の声が聞きたい、前みたいに一緒にいたい、それに何よりも────お姉ちゃんを感じていたい……)
いつしか俺は姉貴の上で寝息を立てて眠りに落ちていた。
*****
《沙耶視点》
沙雪が私の上でぐったりとしながら、寝息を立てて寝始めた。
それを確認した私は、はだけさせていた浴衣を着直して、沙雪を起こさない様に布団に置いて立ち上がった。
「あれ、沙雪寝たの?」
私が立ち上がった事によって、紗香は最後の一口の夜食を飲み込んでから話しかけてきた。
「あ、あぁ、中々に苦戦させられた。それに汗までかかされた。シャワー浴びてくる」
(母さんは、まだ帰ってきてないな……)
私は替えの浴衣とショーツを持ち洗面所に行く。洗面所で浴衣とショーツを脱いで、浴室に入る。
シャワーを丁度いい温度にしてから、頭から浴びる。
そして徐に、沙雪に吸われていた左胸を触る。
そうすると、吸われていた時の事を思い出していく。
「はぁ、まさか本当にしてくるとは……」
最初は、からかう感じでやっていた。沙雪はムッツリだから、何だかんだ言って抵抗して来るのかと思い、期待していたが当てが外れた。
それに予想外の事が起きた。
沙雪が私の事を「まんま」と呼ぶのだ。
あの言葉を聞いて、私のどこかにあった母性本能が働いてしまった。最終確認の時にも、「まんま、いい?」と言われ思わず肯定してしまった。
そして襲い来る快感に、気持ち良さが突き抜けた。赤ちゃんに噛まれると痛いと聞くが、沙雪は赤ちゃんではない。それ故に、優しく吸ってきたり甘噛みをされた。
そうされると、ある2つの感情が芽生えた。
それは「愛情」に「独占欲」
特に、「愛情」は大きかった。
今、沙雪を独占している、されている。だが、それ以上に、この触れている存在が愛しくて堪らなかった。
「恋」とは、似ているが違う感情。
「フッ、いずれにしても、私には似合わないな……」
最終的には、自嘲気味に笑い、シャワーを止めて浴室から出るのだった。
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