宝石者〜ストーンパーソン〜

あおぜろ

序章


「…見つけたのですか?」

「ああ、未熟者だがな。だが、彼女が覚醒したらそれは、世界の本当の始まりとなるだろう。」

そう言って、静かな街並みを見下ろす。
今日は満月。その月光が彼らを照らし、続けるように口を動かす。

「お前には、この世界の未来が見えるか?」

突然の問に驚きつつも考え、金色の眼を開きながら言う。

「永遠というのは存在しないものです。どんな人にも、世界にも、必ず終わりはやってくる。ですが、この世界はまだ短い、これからどの世界にもぶつかる運命がやってくるでしょう。貴方の望んだ運命が…。」

フッと、笑いを零しながらある場所を見つめる。
何故笑うのか、と言いたげな表情を自分に向けられ少し沈黙が続く。

「いやね、今まではそうだったよ。私が望んだ運命がやってきて、終わりを迎える。だがね、私は思うのだよ。この世界なら、自分の意思で生きてくれることを。私の一番好きなこの素晴らしい世界ならね…。」

ーそう、私の探していた彼女なら、本当の世界の始まりを示してくれる。どんな運命も断ち切って戦う意志を持つあの宝石者ストーンパーソンならー

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