世界を渡る私のストーリー
無力な万能を持つ支配者26
「それで、タクマは私に好きって言って今さらどうする気なの?この世界はもうすぐでダメになるかもしれないのに」
「あぁ、そうだ。告白も終わったし、俺はお前に色々話さないといけないな、この世界と力のこととか」
「うん」
俺はミハルに全てを話した。
この世界の仕組みと俺の力のこと。
俺の当時の心境とか色々と。
ミハルはずっと黙って聞いてくれた。
やがて全て語ったと思い、彼女に前もって用意していた話をし出す。
それはただ長年連れ添った側近に話す内容だったが、今ではその言葉がとても重い。
「ミハル、俺は間違ってきたけどよ…今度こそは正しくやろうと思うんだ。誰かのために、誰かの思惑のためにさ」
「どういうこと?思惑ならタクマが全て壊したって…」
「違う、俺はこれから違う奴の思惑に従う、再就職だよ。俺はこれから違う世界に行こうと思ってんだ!そこで一から…一から生きてみようって思ってる」
「…それって」
ミハルが言い切る前に俺は言った。
全てを裏切る言葉を。
「俺と一緒にこの世界から出よう、側近であるお前がいれば…俺は次の世界でも頑張れると思う」
言った。
俺は言ったんだ。
最低な俺がまた最低な選択肢を選んで、言ったんだ。
俺は覚悟している。
彼女が必死にやりくりして、20年も支えていたものを壊すことを意味していることを。
でも俺には、もうそれしかない。
万能を返上し、ヤツと違う契約をした俺には。
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