世界を渡る私のストーリー

鬼怒川 ますず

無力な私が愛した支配者9

この世界の残酷な歴史は神によって引き起こされた。
それはこの世界に生きる者を救済するのではなく、神自身の道楽感覚で起こっていた。
そして彼は、この世界の神に呼ばれた異世界から来た人物と言った。神の傀儡として。
正直私は嬉しかった。
やっぱり彼は本当の彼だったんだなって。

しかし彼は万能の力を手に入れて、全てを救うと努力してしまった。
出来ることとできないことの狭間で苦しみ、その苦悩が人間以外の全ての種族を滅ぼす結果に至った。
その苦悩を理解できていなかったわけではない。
私は彼の表情で色々察していた筈なのに、それなのに彼は自分の心を折るような狂気に至った。

私が無力なばかりに、彼を苦しませた。

これでは生前と同じだ。
私が彼を支えなければいけないのに、彼の苦しみを理解できなかった私のせいだ。
私は彼女達が帰ったあとも自室で悩み続けた。
そして…

「世界を渡る私のストーリー」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く