世界を渡る私のストーリー

鬼怒川 ますず

無力な万能を持つ支配者15

私達は初めて見たここの世界の人間と挨拶をした。

「こんにちは、貴方達はこの近くに住んでいる方ですか?」

私が声をかけると、彼らは私たちの方に振り向いた。


「…いいや、俺たちはハル村ってところから来ただけだ。ちょっと遠いが、エルフの使っていた生活用品や宝蔵品を少し持って帰ろうと思ってな。あんた達も同じ理由でここに来たんだろ?」

「エルフの使っていた物だと?その言い方ではこの街には元々エルフが住んでいたということか」

「は?」

彼らの1人、ボサボサの髭を生やした男は私に軽い質問をし、それに対してミレーナが言ったことがまるで『それは知っておかないとおかしいだろ』と言いたげな顔に変わった。
私は嫌な予感がした。
次に出てきた言葉がその嫌な予感そのものだった。

「何言ってんだねえちゃん、2年前に俺たちのが皇帝が、たった1人でこの世界にいる人間以外の種族を滅ぼしただろうが」

私達はこの世界について彼らから詳しく聞いた。
おかしな目を向けられたが、私が簡単に出来る魔術として火や水をだすと彼らは驚き、この世界で人間が容易に魔術が使えないこともあるのか、私を魔術の専門であるエルフだと疑いだしたが、耳もちゃんとしているのを確認してそれでも不思議がる。

私達はこことは違う場所から来た事を彼らに言うと、まだ疑っているような様子ではあるものの私たちが悪人には見えないのか、とにかく一から順に話してくれた。

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