世界を渡る私のストーリー

鬼怒川 ますず

カードの館の人形姫1



昔、遊戯が大好きな変わった大魔導師がいた。
どんな娯楽でも参加し、子供達と一緒になって遊んだりもしていた。




賭け事が唯一嫌いだった彼も、カードやゲームがやりたいが為に参加し、いつも勝ってばかりいた。
近くの賭博場が彼を出禁にするほど、とにかく遊戯が混じったものは何がなんでも勝つ人だった。

「私はただ遊びたいだけなんじゃが…」

いつも断られたりすると、彼は決まってそういう。
近くの国も彼が来訪する度に賭博場は大いに荒れ、彼が帰る頃には何軒か潰れるほどだった。
だが、彼はそれには一切手をつけずに、自国から支給される給金だけで生活し、ただ熱心に自身の専門である魔導に没頭する。
それ程まで強く、なのに純粋な人。






そして、彼の集大成である魔導が出来上がる。

魂の精製と永久的に稼動する五体の造形。

誰もが夢み、絵空事と諦めた人造の人。


魔導を極め、娯楽を楽しんだ。
そんな人が晩年作ったのがこの私。

【ヴィヴィーラ・クィンテット】


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