俺が道端で拾った本はただの本じゃなかった件について

破錠 斬々

第10話:月曜日

アスカ「おい修一朝じゃぞ!いつまで寝ておる?いい加減起きらぬか!」

あぁ体がだるい。翌日学校を控えている日曜日にあまり外に出かけるのはよくないな。本当にだるすぎて動くのがつらい。

アスカ「…いい加減起きらんか!!」ガバッ

修一「うわっ!!」

アスカの能力で俺のベッドは斜めに持ち上げられ俺は床に勢いよくたたきつけられた。すごく痛いかいい感じに目を覚ますことができた。

時計を見ると7時25分かなりやばいが急いだら間に合わない時間帯ではない。

修一「今日から学校か。毎週のことだけど…」ガチャ

修一・鈴「うわっ!」

部屋を出た瞬間隣の部屋にいる鈴と鉢合わせになりぶつかろうとした。

鈴「邪魔…どいて」

修一「あ、ごめん鈴…(うわー今日もかなり嫌われてるな)」

俺は義理の妹の鈴に嫌われている?のだ。実際本人には俺はどう思われているのかはわからないが俺の扱いからするに多分嫌われているだろう。

恭子「あら、やっと起きたの?修ちゃんに鈴。早く朝ごはん食べないと学校に遅刻するわよ」

うぅ…昨日のことがまだ鮮明に覚えてるから姉さんと顔を合わせづらい。姉さんは昨日のことをどう思っているんだ?一応明るくはふるまっているみたいだけど…

修一「おはよう姉さん。弁当作ってくれた?」

恭子「おはよう修ちゃん。お弁当なら玄関に置いてあるから行くときに取って行きなさいね」

修一「ありがとう」

うんいつも通りだ。姉さんは昨日のことを何とも思っていないみたいだから安心して顔を合わせられる。

恭子「昨日のこと考えてくれた?」ボソッ…

修一「!!!…ごめんじっくり考えさせて…いつか答えを出すから…」

恭子「そう。いつでもいいから返事を聞かせてね♪」

ちゃんと気にしていた。大きな問題ではあるがいつかちゃんとした答えを導き出さなくてはいけないな。どうしたものか…

鈴「お兄早く食べないと遅刻するよ」

修一「は、やべぇ早く食べねえと」

危ない危ない鈴が教えてくれないと危うく朝食を食べないで登校するところだった。でも鈴が忠告してくれるなんて珍しいな。

修一「教えてくれてありがとう鈴」

鈴「別に…お兄が遅刻してるところ友達に見られたくないし」

そんな理由か?まぁ何せよ教えてくれたのはありがたい。

アスカ「修一いつまで食べておる?早く行かんか!」

修一「今行くって!」

朝食を食べて一分もせずに俺はアスカに学校に行かされた。

修一「はぁはぁ…くそぉ横腹痛ぇ…」

走りながら俺は横腹を抑える。運動不足と食後すぐの運動の見事なコラボですごく痛い…

繭「何朝っぱらから走ってんのよバーカ」

誰かに馬鹿にされたと思ったら繭が後を追いかけて走ってきた。あれ?でも俺は遅刻ギリギリ筈だが…

修一「おい繭、今何時だ?」

繭「何時って…まだ7時30分だけど?どうかしたの?」

7時30分この場所でこの時間ならいつも通りのペースだ。でも俺が起きたのは遅刻ギリギリだったから家を出たのは7時30分は余裕で過ぎていたはず…

繭「あーそれは鈴ちゃんのイタズラね。あの子よくあんたにちょっかいだすもんね」

修一「まじかよ…俺はいつあいつに嫌われるようなことをしたんだ?」

繭「……あんたって本っ当に鈍いとこあるわよね」

鈍い?何が?俺はただ何であいつはそんなに嫌がらせをしてくるかを知りたいだけだ。俺が鈍いのとあいつが俺を嫌っているのと関連性がないと思うが…

繭「ま、今あんたがわからなくてもそのうちに向こうから話しかけてくるでしょう」

修一「なんで俺に嫌がらせをしてくるのかを?」

繭「…そうよ」

何故お前まで怒る?女の子のことが全くわからん…

繭「そういえばさ今日からだよね麻里さんが異世界に行くの」

そうだった。麻里さんは今日から異世界に行き過去に自分の記憶を取り戻した人物を探しに出たのだった。その間俺たちが行うことはただ待つこと下手に動けば俺たちの命が危なくなる。

修一「今は麻里さんに言われた通り待っていよう。それで記憶を回復させた人が見つかったら今度は俺たちも一緒に行こう」

繭「そうね。ずっと麻里さんだけに負担をかけさせるわけにはいかないものね」

きっと俺たちも異世界に行くと言ったら麻里さんは反対するだろう。でも俺たちもそんなわけにはいかない。アスカのことを依頼したのは俺たちなんだから直接的な捜索は自分たちで行いたい。

キーンコーンカーンコーン…

修一「やべっ無駄話ししすぎた!おい繭走るぞ!」ギュッ!

繭「うん///わかったからそんなに手を強く握るな~///」

ーーー

修一「ハァハァ…何とか間に合った…」

無事に遅刻せずに済んだ。走っている途中で麻里に何かを言われた気がするが走ることに夢中で聞いていなかった。しかも聞き直そうと思って繭に話しかけたら赤い顔をして

繭「うっさい!話しかけんな!///」

と怒られた。とりあえず怒らせてしまったのは見てわかったから後でジュースでも奢ってやろう。

男子A「おっす~神谷~」

女子A「おはよう神谷君」

修一「…おはよう」

あぁ俺は学校が苦手だ。学校というより同年代との人間関係があまり好きではない。だからあまり他人のことに興味がない。どこでいつ誰が何をしたなんて俺は全く興味がない。

それに比べて年上や年下のことには興味がある。年上の行うことは将来への参考にもなるし年下の行うことは無邪気で見てるこっちが面白くなる。

先生「は~い皆席についてね~。ホームルーム始めるわよ~」

キーンコーンカーンコーン…

昼休みか。とりあえず飯を食べよう。姉さんの作ってくれた弁当を広げ準備ができたので食べようとすると

アスカ「おい!ここに神谷修一と北村繭という人間はおらぬか!?」

クラスメイト「え、何あの子?迷子?てかケモミミだぞ…」

修一・繭「アスカ(ちゃん)!?」

昼休みのチャイムが鳴り誰もが昼食を取ろうとした矢先に俺のクラスに現れたのは普段この時間には家にいるはずのアスカだった。

何かがなくてはアスカがこんな目立つことはしない。俺と繭はアイコンタクトを使い無意識に同じことを考えアスカを連れて体育館裏に向かった。

修一「アスカどうしたんだ?何かあったのか?」

アスカ「ハァハァ…実は…」

アスカの息が荒れている。よほど急いで走って学校に来たんだろう。俺はアスカの背中をさすりながらゆっくりと何がったのかを伺う。

アスカ「実はさっき本屋に行ったのじゃ。そしたら本屋に入った瞬間に本屋の中から雷のようなものが降り雷の中から傷だらけの麻里殿が現れたんじゃ」

繭「雷って…麻里さんは雷の中から出てきたの?」

アスカ「そうじゃ…雷というよりとても強い光のようなものじゃった」

本屋の中に光が現れその中から傷だらけの麻里さんが出てきた…異世界に行っている途中の麻里さんの身に何かあったことに違いない。

修一「仕方ない。繭、急いで俺の分と一緒に職員室に行って早退届出してきて」

繭「うん。先生には具合悪いとでも言っておくから安心して」

繭に早退届を出しておくのを頼み俺はアスカを連れて全力で本屋まで走った。走っている途中頭の中でよからぬことがよぎった。麻里さんのお父さんの件だ。もしそうだとしたら麻里さんのお父さんの兵士が麻里さんを見つけ人間の世界まで追ってなければいいのだが…

修一「麻里さん!大丈夫ですか!?」

本屋の中は本棚が多く倒れ商品である本も燃えカスになった状態のものが転がっていた。きっと麻里さんが現れたときに出た雷のような光のせいだろう。それより麻里さんは大丈夫なのかと今はそれだけが心配だ。

麻里「こっちです…アスカさんわざわざ修一さんたちを呼ばなくていいと言ったのに…」

修一「麻里さんケガの具合はどうなんですか!?」

声とともに現れた麻里さんの姿は頭や腕に包帯を巻き方足が動かせないのか杖を使っていた。異世界でよほどのことがおきたのだろう。麻里さんのケガの様子から想像がつく。

麻里「えぇ。ケガのほうはアスカさんが手当てをしてくれたのでいいんですが…私の店が何とも言えません…」

修一「お店ですか…」

確かに現状を見ると店を再開させるのは難しいだろう。後で片付けるのを手伝うにしてでも燃えた本の数は測りしれない。

修一「麻里さんお店のことなら後で俺たちも手伝います。でも今は異世界で何があったのかを教えてください」

アスカ「わしも知りたかったところじゃ。麻里殿教えてくれぬか?」

麻里「そうですね。ここは修一さんのお話しするのが手っ取り早いでしょうし」

麻里さんの話によると異世界に入ってすぐに麻里さんはお父さんの部下である兵士に見つかってしまったそうだ。何とか人間の世界には戻ってこられたが逃げる最中に兵士の攻撃で深手を負い歩くのですら困難な状況になってしまいこの場所もいつばれてもおかしくない状況だそうだ。

修一「つまり今回での異世界での調査では収穫はなかった代わりに麻里さんの身が危なくなってしまったと…」

麻里「すいません…私の不注意でこんなことになってしまい」

自分の身が危ないにもかかわらず麻里さんは今回での調査での自分の責任を重く感じ頭を下げてきた。だが麻里さんは全く悪くない。悪いのは…

修一「麻里さん…もう一度異世界に行きましょう!異世界に行ってお父さんに会いましょうよ!」

麻里「!?…本気で言ってるんですか?前にも言った通りお父様はきっとあなたのことを知ったらただじゃ済みませんよ?」

修一「確かにそこは少し怖いですけど実の娘にけがをさせるなんてほっとけません。俺が一度麻里さんのお父さんに会って話をつけます」

麻里「でも…お父s「行きます」

半ば強引に異世界に行くように説得した。きっと麻里さんは俺をどうしても異世界には連れて行きたくないだろう。でもどうしても麻里さんのお父さんに会ってガツンと一言いいたい。

麻里「はぁ…本当にあなたは計画性のない人ですね…わかりました」

繭「麻里さんだいj「行きましょう異世界に」

繭「…へ?」



俺が道端で拾った本はただの本じゃなかった件についてを読んで頂きありがとうございます。

この何日間でフォロワーが数倍に増えたのでとても感激しました!

フォローされたもう1つの作品の「メイドの鈴木さんは僕に恋をした」がこっちよりも多くなったので最初見たときはあれっ?と思いました(笑)

これからも応援よろしくお願いします。



「俺が道端で拾った本はただの本じゃなかった件について」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く